2021年6月、日商簿記2級に合格しました!
簿記2級に合格した実体験をもとに、これから受験を志す方、現在勉強中の方の悩みを解決する情報発信を目指します。
今日の悩みはこちら。
試験当日の解き方だけど、工業簿記から解いた方が良いって本当?
この悩みに対する私の考え・アドバイスを書いていきます。
簿記2級の配点構造を理解しよう!
結論から書きます。
まずは第1問の仕訳問題、次に工業簿記を解きましょう!
詳しく解説していきます。
皆さんは、簿記2級の配点構造をご存知でしょうか?
2021年度から90分の試験となり、構成も変わりました。
まずは試験の配点構成を理解しましょう。
大きく5問で構成されています。
第1問 商業簿記 配点:20点
仕訳問題が5題出題される。
第2問 商業簿記 配点:20点
個別会計を前提とした仕訳や勘定記入のほか、連結会計を前提とした標準的な内容が出題される。会計理論も出題される。
第3問 商業簿記 配点:20点
決算問題として、個別会計を前提とした財務諸表の作成問題が出題される。
第4問(1) 工業簿記 配点:12点
財務会計を前提とした問題。
費目別計算、個別原価計算、総合原価計算、標準原価計算の論点から、仕訳問題が3題出題される。
第4問(2) 工業簿記 配点:16点
財務会計を前提とした問題。
費目別計算、個別原価計算、総合原価計算、標準原価計算の論点から、勘定記入や財務諸表の作成問題などが出題される。
第5問 工業簿記 配点:12点
管理会計を前提とした問題。
標準原価計算、直接原価計算、CVP分析の論点から、原価計算の内容が出題される。
商業簿記が60点、工業簿記が40点です。
これだけみると「商業簿記から解いた方がいいのでは?」と感じるかもしれません。
が、合格のためにはまず第1問の仕訳問題、次に工業簿記を解きましょう!
試験時間の90分という時間は決して長くありません。
むしろ短いくらいです。
試験本番の緊張感、焦りもあり、最後まで解ききれない人も多いと思います。
私も時間ギリギリで、見直しの時間は取れませんでした。
限られた時間の中では、優先順位をつけながら、リズムよく解いていくことが求められます。
第2問、第3問(商業の総合問題)は最後にまわすべし!
簿記2級の中で最も難易度が高いのは第2問、第3問(いずれも商業簿記)です。
私が受験した今年6月でも、第2問、第3問の平均点が低いことがわかります。
第2問と第3問は非常にボリュームも多く、かなりの時間をとられてしまいます。
私自身の解答時間の配分は、このような感じです。
【解答時間の目安】
第1問:10分以内
第2問:25~30分
第3問:25~30分
第4問:15~20分
第5問:15~20分
第2問や第3問を完璧に解こうとすると、30分以上かかってしまいます。
出題の難易度に波がある中で、前半で想定以上に時間がかかってしまうと焦ってしまいます。
第2問や第3問は部分点狙いという戦略もとれますので、後回しにすることがオススメです。
オススメの解き方はこれ!
私がオススメする解き方は以下の順番です。
【オススメの解答順】
≪前半≫
落ち着いて、得点をしっかり稼ぐ。
第1問:10分以内
第4問:15~20分
第5問:15~20分
≪後半≫
残り1時間以上を残して、第2問、第3問にチャレンジ。
全問正解しなくてもOK。部分点でもいいという気持ちで。
第2問:25~30分
第3問:25~30分
第1問の仕訳問題と、第4問、第5問の工業簿記問題、計60点分をいかにミスなく確実に稼げるかが、合否の大きなカギになります。
前半は落ち着いて、時間をかけてでも正確に解いていくことに集中しましょう。
後半は、残り時間も見ながら、得点の上積みを目指します。
残り時間が短くなった場合は、全部の仕訳を解こうとせずに、部分点狙いでもOKという気持ちに切り替えていくことも大切です。
何が部分点になるのかは、問題集をこなすことでわかってきます。
繰り返し繰り返し問題集を解き、問題の構成と配点の構成を理解するようにしましょう。
やみくもに頑張るのではなく、戦略をたてながら解くことで合格に近づけます!
皆さんのチャレンジを応援しています!
本日もお読み頂きありがとうございました!
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