新NISA開始まで1ヶ月を切りどのような銘柄を買おうかワクワクされてる方も多いのではないでしょうか?
日経マネー2023年12月号の「新NISA先回り投資大作戦」という特集では、新NISAの開始が追い風となると期待される注目株として6名の専門家が18銘柄を紹介しています。
この記事では、その中から鈴木さんと藤ノ井さんが取り上げた銘柄から、4銘柄を紹介します。
投資の1つの切り口として、参考になれば幸いです。
■鈴木さんと藤ノ井さんの視点
お二人の視点として、鈴木さんは「財務体質の急改善」、藤ノ井さんは「日経平均採用のPBR1倍割れ」に注目されています。
具体的に紹介されていたのは、キリンHD、すかいらーくHD、クボタ、INPEXです。
■注目①~キリンHD
記載のミャンマーの撤退の他、2017年にはブラジル事業からも撤退するなどなかなか海外展開がうまくいっていない印象のキリン。
もちろんビールが主力ではありますが、医療関連事業(協和キリン)やプラズマ乳酸菌などのヘルスサイエンス領域の拡大にも期待したいところです。
2023年12月期第2四半期のセグメント別売上高構成比、事業利益構成比は以下の通りです。
■注目②~すかいらーくHD
新NISAで新たに株式投資を始める個人も多いと思われますが、やはり優待銘柄は魅力的に映るでしょう。
生活に身近なすかいらーくは人気がでるかもしれません。
過去10年と今期予想の売上高・営業利益・純利益・EPSの推移は以下の通りです。
2020年12月期、2022年12月期は赤字でした。
コロナも終息し、売上高は回復傾向にありますが、インフレなど外部環境の影響もありますので、慎重に判断したいところです。
■注目③~クボタ
クボタの注目ポイントは海外への事業展開。
11/8(水)に発表された2023年度第3四半期決算の売上高海外比率はなんと79.0%!
特にインド市場への展開は注目されます。
過去11年と今期予想の売上高・営業利益・純利益・EPSの推移は以下の通りです。
着実に右肩上がりで成長しており、今期はいずれも過去最高の予想となっています。
■注目④~INPEX
原油・ガス開発生産国内最大手のINPEX。
記事の通り、その魅力は高配当、そして低PBRです。
東証によるPBR1倍割れ是正が一時的なブームではなく継続的に発信されるようであれば、株価の改善が期待される銘柄ですね。
ただし、同社のような資源関連の銘柄は、外部環境によって業績の上下動が激しいのも特徴です。
前期2022年12月期ほどではありませんが、それでも今期も過去と比べると業績は高水準です。
株価も高い位置にいますので、慎重にご判断下さい。
■おわりに
最後に、藤ノ井さんの新NISAに対する見方を紹介します。
新NISAでの買いは、短期間で起きるものではない。
1人あたりの非課税枠(成長投資枠)が1200万円といっても、1年間で買えるのは240万円まで、消化には最短で5年目(2028年)までかかる。
1月だけで1年分の枠を一気に使う初心者が多いとも考えにくい。
いきなり株価を急上昇させる力はない。長期にわたりじわじわと下支えしてくれるものだと見た方がいい。
私も同感です。
新NISAが始まると、周りの投資家さんの動きに気持ちが焦ってしまうこともあるかもしれませんが、自分は自分、長期の目線を持って焦らずにやっていくことが大切です。
新NISAが始まれば株価が上がる可能な雰囲気も感じますが、必ずしもそうとは限りませんし、蓋を開けたら来年株価が下がるなんてこともあるかもしれません。
自分が良いと思える銘柄を、良いと思える価格までじっくり待って、エントリーしていきましょう!
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