卵の供給不足深刻化!株価への影響は?!

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卵の供給不足 深刻化 外食メニュー休止も

2023年3月26日(日)付の朝日新聞、1面に大きく取り上げらました。

これまで「物価の優等生」と言われ、安定的に私たちの食卓に並んでいた卵。

一体今、卵に何が起きているのか?

卵に深く関わるあの会社の株価は大丈夫でしょうか・・・?

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■今、卵に何が起きているのか?

今、卵に何が起きているのか?

朝日新聞の記事から、そのポイントを抜粋します。

鳥インフルエンザの感染拡大により、鶏卵の供給不足が深刻化している

・昨年10月以降に鳥インフルエンザが確認された養鶏場は26道県で81件

・殺処分の対象となった鳥は過去最高の約1645万羽

・卵の価格は右肩上がりで、スーパーでは売り切れが目立つ

・飲食店のメニューや地方の名産品にも影響が出ている

・都内のスーパー。以前は毎日100パック仕入れていた10個入りの卵、今は20パックしか入ってこない

・L玉10個入りの価格は税込み298円と、昨年の1.5

・コロナ禍からの経済回復で需要が戻りつつある矢先に、看板商品の販売を制限せざるを得ない現場では悲鳴の声

代替品が見つけづらい食品だけに、影響の大きさは「原材料高を超える」との見方も

これはなかなか深刻ですね。

■影響が懸念される銘柄3選

卵の供給不足深刻化で影響を受けそうな銘柄を考えてみました。

(1)モロゾフ<2217>

記事の中でも取り上げられていたのが、神戸が本拠でチョコや洋菓子の老舗・モロゾフです。

多くの商品に卵を使う洋菓子メーカーのモロゾフでは、足元で必要とする量の6しか確保できていないという。

6割というのはかなり厳しいですね。

その結果・・・

小容量のカスタードプリンやレアチーズケーキの販売を2月から休止し、焼き菓子の商品数も減らしている。

という状況です。

経営者はこの状況をどう見ているのか?

山口信二社長は、16日の記者会見で「原材料高や(自社の)値上げ以上に大きな経営インパクトだ」と語った

モロゾフの株価チャートです。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価チャートを抜粋

昨年10月以降、下落傾向にあります。

3/27(月)現在の株価は3,405

昨年10月の高値3,870円から12.0%下落しています。

(2)寿スピリッツ<2222>

モロゾフと同じく打撃がありそうなのが、同業の菓子大手・寿スピリッツです。

ルタオ』が有名です。

2/2(木)に発表された2023年3月期第3四半期決算発表では、特に卵の供給不足については特に触れられていませんでした。

また、3/16(木)には配当予想を30円から70へ、大幅増額修正を発表し、目下絶好調です。

寿スピリッツの株価チャートです。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価チャートを抜粋

3/27(月)現在の株価は8,860

2/3(金)につけた上場来高値9,390円には迫る、上場来高値圏で推移しています。

今期の四季報予想(EPS:196.0円)で算出するPERは45.2

来期の四季報予想(EPS:231.4円)で算出するPERは38.3

どちらも割高な感は否めません。

なお、会社発表の今期予想EPSは173.94円ですので、会社予想よりも四季報の方が強気に予想しています。

会社発表の通期予想純利益に対するQ3時点の進捗率は87.0%であることからすると四季報予想もある程度現実的な感じはしますが、卵の供給深刻化がどう影響するか、注目です。

(3)キユーピー<2809>

マヨネーズ、ドレッシングで国内首位のキユーピー

主力商品のマヨネーズづくりに卵は欠かせません。

11月決算のキユーピーでは、1月の期末決算発表にて、2023年11月期の計画が発表されていますが、今期は増収の計画となっています。

※キユーピーの決算説明資料より抜粋

営業利益は17.4%の減益、純利益は18.9%の減益と、いずれも大きな減益予想となっています。

主原料高騰の影響はある程度織り込んでいると思われますが、その影響がさらに広がるのか、注目です。

先日、同じ食品メーカー大手・カゴメとの決算を比較して分析しました。

【決算書比較】カゴメとキユーピー、あなたはどちらがお好み?(2022年度第4四半期)

以下のグラフは、過去12年(2011年度~2022年度)と来期予想の売上高営業利益率の推移です。

キユーピーは利益率の推移に安定感があることがわかります。

マヨネーズの主な原材料である卵は「物価の優等生」とも言われ価格が安定していることが魅力でした。

今回の価格高騰は、これまでにはないレベルで経営を圧迫すると予想されます。

キユーピーの株価チャートです。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価チャートを抜粋

チャートを見ても、予想PER23.8倍からしても、さほど割高という感じでもなく、株価の値動きもあまり大きくない銘柄であり、前述の寿スピリッツと比べると大幅な下落は起こりにくいのかなと感じています。

とはいえ卵の供給不足が落ち着く見通しはまだたっていませんので、注意が必要です。

■おわりに

朝日新聞の記事では、すでに影響が広がっている会社として、以下が紹介されていました。

2023年3月26日(日)朝日新聞 朝刊より抜粋

あなたが保有中の銘柄はありませんか?

買おうと狙っている銘柄はありませんか?

じっくり考えた上で、投資の判断をしていきましょう。

本日もお読み頂きありがとうございました!

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