2021年6月、日商簿記2級に合格しました!
簿記2級に合格した実体験をもとに、これから受験を志す方、現在勉強中の方の悩みを解決する情報発信を目指します。
今日の悩みはこちら。
商業簿記と工業簿記、どちらから勉強始めるべきですか?
この悩みに対する私の考え・アドバイスを書いていきます。
個人的には、工業簿記からの勉強がオススメです!
結論から書きます。
個人的には、工業簿記から始めることをオススメします!
詳しく解説していきます。
商業簿記から勉強するか、工業簿記から勉強するか、悩む人は多いと思います。
簿記3級は商業簿記ですので、そのままの流れで商業簿記から勉強するのもいいと思いますし、工業簿記からやるのも良いと思います。
これについては個人差がありますので絶対的な答えはありません。
が、私自身は、工業簿記から始めることをオススメします。
工業簿記から始めることをオススメする2つの理由
私が工業簿記から始めることをオススメする理由は以下の2点です。
(1)商業簿記より工業簿記の方が難易度が低いから
(2)工業簿記の方が安定的に得点を稼げるから
(1)商業簿記より工業簿記の方が難易度が低いから
個人的な感覚ではありますが、難易度は商業簿記より工業簿記の方が低いです。
商業簿記は、簿記3級の延長ではありますが、それぞれの項目で学ぶべき内容がより深く、より難しくなります。
加えて、連結会計や税効果会計など、もともと簿記1級の範囲だった新しい論点が近年加わり、難易度が増しています。
一方の工業簿記は、馴染みのない人も多く、最初は難しいと感じる方も多いと思いますが、各原価計算の「勘定連絡図」の動き、考え方をきっちり理解できれば、案外得意という方も多い科目です。
また工業簿記は際立って難しい新しい論点・試験範囲の追加などはありません。
工業簿記を攻略しないと簿記2級の合格はありません。
まずはしっかり合格への礎を築く意味でも、工業簿記から勉強することをオススメします。
(2)工業簿記の方が安定的に得点を稼げるから
簿記2級の配点構造をご存知でしょうか?
2021年度から90分の試験となり、構成も変わりましたので、まずは試験の配点構成を理解しましょう。
大きく5問で構成されています。
第1問 商業簿記 配点:20点
仕訳問題が5題出題される。
第2問 商業簿記 配点:20点
個別会計を前提とした仕訳や勘定記入のほか、連結会計を前提とした標準的な内容が出題される。会計理論も出題される。
第3問 商業簿記 配点:20点
決算問題として、個別会計を前提とした財務諸表の作成問題が出題される。
第4問(1) 工業簿記 配点:12点
財務会計を前提とした問題。
費目別計算、個別原価計算、総合原価計算、標準原価計算の論点から、仕訳問題が3題出題される。
第4問(2) 工業簿記 配点:16点
財務会計を前提とした問題。
費目別計算、個別原価計算、総合原価計算、標準原価計算の論点から、勘定記入や財務諸表の作成問題などが出題される。
第5問 工業簿記 配点:12点
管理会計を前提とした問題。
標準原価計算、直接原価計算、CVP分析の論点から、原価計算の内容が出題される。
商業簿記が60点、工業簿記が40点です。
これだけみると「商業簿記を中心にやった方がいいのでは?」と感じるかもしれません。
が、合格のためには工業簿記が重要です。
(1)の通り、工業簿記は際立って難しい新しい論点・試験範囲の追加がないため、毎年の出題傾向も安定しています。
一方で、商業簿記は新しい論点・試験範囲の追加によって試験ごとの難易度に波があり、受験した回に異常に難しい問題にあたってしまうこともあります。
特に第2問と第3問は非常にボリュームも多く、かなりの時間をとられてしまいます。
第1問の仕訳問題と、第4問、第5問の工業簿記問題、計60点分をいかにミスなく確実に稼げるかが、合否の大きなカギになります。
工業簿記にある程度自身がつけば、合格にかなり近づきます。
まとめ
工業簿記への自信をもって商業簿記の勉強を始めれば、難易度の高い商業簿記に立ち向かう勇気も湧いてきます。
簿記2級合格のカギは工業簿記!
是非合格というゴールを勝ち取るための土台作りを意識して、工業簿記から始めてみて下さい!
皆さんのチャレンジを応援しています!
本日もお読み頂きありがとうございました!
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