2024年8月6日(火)。
簿財ダブル合格を目指して、第74回税理士試験に挑戦しました!
この記事では、簿記論について、振り返ります。
■試験直後の手応え(当日)
試験直後の手応えは以下の通りです。
【開始前】
・24ページとボリューム満点。でもそういう問題も練習してきたし「できるところを取っていこう」という気持ちで向き合えた
【第3問】
・60分ほどで折り返しと計画通り。
・「3.為替予約」「4.棚卸資産」「5.債券の貸倒れ等」((4)の貸倒懸念債権除く)はスキップ。為替予約は手を出したかったけど、時間足りなかったから仕方ない。
・「8.新株予約権付社債」、悩んで時間使ったけど、結局仕訳まで導けず・・・
・解答要求40個中、埋められたのは24個。果たして正解率は・・・(ちなみに去年は18/40)
【第2問】
・資産除去債務、セールアンドリースバック、ここでいかに点を取れたか次第かな・・・
【第1問】
・退引。これまで見たことないタイプの問題だった。文章読みながらなんとか粘ろうと意識・・・が、途中(×05年度期首)からわけわからなくなってしまった・・・。
・残り時間も少なくなって心折れかけたけど、なんとか記号だけでも埋めようとあがいた。連結のくだりはまったく自信なし・・・。
【全体】
・「合格できるな!」というほどの手応えもなければ、「絶対不合格だわ。。」という感覚でもない。まさにボーダーだなと。
・「自分の力を出し切れなかった!」という感覚はなく、今の実力であがけるだけあがけたって感じ。
・不合格なら素直に自分の力不足だと思える、ある意味スッキリした感覚。
・本番までに積み重ねてきた準備に悔いはないし、結果がどっちに転んでも紙一重の世界。
■自己採点の結果は・・・
受験予備校各社の解答速報と照らし合わせた自己採点の結果は以下の通りです。
ネットスクールの合格ボーダーには届いていません。
大原の合格ボーダーと同じで、TACの合格ボーダー+1点。
どのように配点調整されるか次第で結果はどう転ぶかわからない、という状況です。
ただ、「みんなが解ける簡単な問題をいかにとれるか」が配点上も重要な税理士試験において、第3問を伸ばしきれなかったこと(第3問ボーダー 大原:32点前後 TAC:29-34点)、その中でも比較的簡単な解答要求を取り切れなかったので、合格はかなり厳しい状況かな、というのが現時点での整理です。
■悔やまれること・・・
試験直後は、スッキリとした感覚でした。
しかし、自己採点をする過程で、日に日に悔しい思いが沸き上がってきました。
特に「第3問をもっと伸ばしたかった・・・」と。
第3問を伸ばせなかった大きな原因は以下の3つです。
原因① 「3.為替予約」を飛ばし、最後戻ってこれなかったこと
原因② 「4.棚卸資産」は取れなくてOK、と決めつけてしまっていたこと
原因③ 前TBの見直しが漏れたこと
特に3つ目は絶対にやってはいけなかった・・・・
原因①~「3.為替予約」を飛ばし、最後戻ってこれなかったこと
為替予約が苦手な感覚はないのですが、問題をパッと見た瞬間に、「3.為替予約」と「4.棚卸資産」を一旦飛ばしました。
なぜ飛ばしたのか、、
振り返ってみると、3つの背景があったように思います。
2.「1.現金」「2.当座預金」でそれなりに時間がかかってしまった。
3.「2.当座預金」の⑥⑦を見て、「うわ、先のところもみないと金額確定しないじゃん」と少し焦り、「先の問題を早く見なければ」という気持ちが湧いてしまった。
原因②~「4.棚卸資産」は取れなくてOK、と決めつけてしまっていたこと
これまでの答練でも棚卸資産まで完答できることはほとんどなく、かつそこが取れなくても大した得点ロスにはならない(他の人と差はつかない)、他で取ればOK、と決めつけてしまっていました・・・。
ですので問題もほぼ読んでいません。。
試験後に改めて振り返ると、解答要求「⑩商品評価損」「⑯商品評価損(火災)」は簡単に答えを出せました。
決めつけはいけないな、と反省しています。。
原因③~前TBの見直しが漏れたこと
「棚卸資産、貸引、税効果あたりを飛ばしたうえで、50~55分ほどで一旦一通り解き、その後に前TBに戻って解答用紙に転記出来ていない勘定科目を漏れなく転記する。」
これが第3問を解く時の私のいつものルーティーンでした。
もちろん今回もやりました。
が、「その他流動資産」「雑損失」「未払消費税等」について、前TBから解答用紙への転記が漏れました。
「その他流動資産」と「未払消費税等」は、前TBに修正額のメモはしていたので、前TBの額と合算して転記すれば正解でした。
「雑損失」もそのまま転記するだけで正解でした。
後半の第1問、第2問の時間を確保するため「第3問を60分ほどで切り上げたい!」という想いが焦りを生んだのかもしれません。。。
いつもならこんな見落とししないのに・・・・
振り返れば振り返るほど、悔やまれるミスです。
原因①と②は当日の判断で仕方なかったと割り切っていますが、原因③はいつものルーティーンが実践できなかったことが悔しく、、、
本当にあと1分、冷静な自分になれなかったことが悔やまれます。
もちろん、それも含めての「実力」なのですが。
本当に悔やまれます。。
■当日を迎えるまでの準備
振り返ると、当日の2時間の戦いの中では悔しい部分も残りましたが、当日までに重ねてきた準備については、悔いはありません。
①勉強時間、②TACの活用、③答練・公開模試の観点から振り返ります。
・①勉強時間
「週15時以上の勉強習慣確立」を1つのテーマとして、2023年11月末から勉強時間の記録、可視化を始めました。
その結果がこちらです。
日曜日から土曜日の1週間で区切り、最終週は8/4(日)~当日8/6(火)の3日間の勉強時間です。
37週間の合計時間は、830時間。
週平均22.4時間でした。
仕事の関係(決算業務:第8週、9週、21週)やコロナでのダウン(第18週)で15時間勉強できなかった週もありますが、全体としては継続的に、自分で設定した時間を超える勉強時間を確保できました。
記録をする前の時間も含めれば、1,000時間以上の時間を重ねてきました。
振り返ると、よく継続的に積み上げてこれたなと思っており、悔いはありません。
・②TACの活用
昨年度(第73回)は完全独学でチャレンジし、撃沈しました。
そこで今回はTACを活用することに決めました。
メインは財務諸表論(上級コース(12月末~7月))でしたが、簿記論も「直前対策講座(4月末~7月)」を申し込み、答練を重ねました。
本番を想定した答練が圧倒的に足りなかった前回(予想問題着手は7月下旬から・・)と比べて、相当量の答練をこなし、仕訳力や時間内でのタイムマネジメントの力を鍛えてきました。
独学では得られないメリットを多々感じ、TACで学んだことについても悔いはありません。
・③答練・公開模試
TACでの実力完成答練、6月に早稲田大学で受験した全国公開模試の結果は以下の通りです。
■実力完成答練
■全国公開模試
全国公開模試の結果は講師にも褒めて頂きましたが、自分としては、普段の答練で上位10%に入るような点数を取れていたわけではなく(それを目標にしていました)、個別問題の理解度次第で結果が大きくブレることは懸念しながら過ごしていました。
全国公開模試で「S」ランクだったからといって油断することもなく、直前まで個別問題の強化、総合問題の勘を鈍らせないトレーニングを、それぞれ対策を積んでいきました。
自分のレベル、位置づけを意識しながら自分なりに考えて対策してきたので、それについても悔いはありません。
■来年(第75回)に向けて
1年間かけて準備してきた戦いが一区切りとなりました。
11/29(金)の合格発表まで、結果は誰にも分りません。
もちろん気にはなりますが、自分がコントロールできないことに神経をすり減らすのはもったいないですし、もう十分に自己採点も行ったので、一旦簿記論のことは横において、次に向かいます。
来年、第75回税理士試験では、
「法人税法」の合格
を目標にします!
一般企業の財務部門で働いており、「実務の質を高めるために知識を増やしたい」というのがもともと勉強を始めた目的の1つですので、その点を意識しながら取り組んでいきます。
Xでの投稿を通して、多くの方に応援も頂き、とても励みになりました!
引き続き目標に向かって挑戦していきたいと思います!
本日もお読み頂きありがとうございました!
■過去の参考記事
・第73回(2023年)簿記論は残念ながら不合格・・・【税理士試験挑戦記01】
・TACの力をお借りします!【税理士試験挑戦記02】
・週15時間の勉強時間確保のために意識している4つのこと!【税理士試験挑戦記03】
・とある税理士試験受験生の1日。どんなタイムスケジュール?【税理士試験挑戦記04】
・青ボールペン、マーカー。。解くスピードを上げるために・・・【税理士試験挑戦記05】
・試験まで100日を切りました!5月・6月でギア上げていく!【税理士試験挑戦記06】
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