今日はアルファベットの決算を
チェックしていきましょう♪
ABCDEFG~♪
ご機嫌だね。ちなみに、
会社名ですからね。
がーふぁむでしょ~
そのくらい知ってるわ~
皆さんこんにちは。
個別株投資で毎年資産+10%を目指すサラリーマン投資家、かたつむり君です。
通勤時間や平日の夜、週末の時間を使って、売買候補となる銘柄の研究を行っています。
日々様々な情報が飛び交いますが、年に4回(四半期に1回)行われる決算発表は、企業の業績・状態を把握し、今後の投資戦略を考える上で特に重要な情報です。
この記事では、私が保有中 or 気になっている銘柄の決算発表内容をチェックし、今後の投資戦略について私なりの視点で書いていきます。
記載している銘柄を推奨しているわけではありませんが、私の視点や考え方が読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。
■本日のチェック銘柄
今日チェックするのは米「GAFAM」の一角、グーグルの持ち株会社であるアルファベット(ティッカーシンボル:GOOGL)です。
NASDAQ上場で、決算期は12月です。
SBI証券お客様サイト内の「銘柄サマリー」情報より数値を抜粋すると、時価総額は1兆7,987億ドル、従業員数は150,028人です。
Google検索、Gmail、YouTubeと、私たちの生活に深く関わる会社で、その成長力はすさまじいものがあります。
世界屈指の優良企業である同社の決算がどんなものか、チェックしていきたいと思います。
なお、現在私はアルファベットの株を保有していません。
■決算発表内容の概要
2022/2/1(火)に発表した2021年10~12月期(第4四半期)決算の主な内容は以下の通りです。
【主な決算発表内容】(単位:百万ドル)
売上高(Revenues):75,325(前年同期:56,898 前年同期比: +32.4%)
営業利益(Operating income):21,885(前年同期:15,651 前年同期比:+39.8%)
純利益(Net income):20,642(前年同期:15,227 前年同期比:+35.6%)
資産合計(Total Assets)359,268(前期末:319,616)
自己資本(Total stockholders’ equity):251,635(前期末:222,544)
現金 (Cash and cash equivalents):20,945(前期末:26,465)
有利子負債(Long-term debt):14,817(前期末:13,932)
営業CF(Net cash provided by operating activities):+24,934(前年同期:+22,677)
投資CF(Net cash used in investing activities):▲11,016(前年同期:▲7,281)
財務CF(Net cash used in financing activities):▲16,511(前年同期:▲9,270)
■決算発表内容分析のものさし
決算発表内容について、私は主に①成長性、②収益性、③安全性、④キャッシュ創出力、の4つの観点からチェックをしています。
それぞれの観点について、主な指標とその計算方法、優秀と認定する目安は以下の通りです。
優秀と認定する目安をクリアした項目が多い銘柄ほど、買いたい銘柄、保有し続けたい銘柄ということになります。
★成長性
【主な指標】
増収率、増益率(営業利益・純利益)
【計算方法】
増収率(%)=(今期の売上÷前期の売上-1)×100
増益率(%)=(今期の利益÷前期の利益-1)×100
【優秀と認定する目安】
増収率、増益率ともに+10%以上
★収益性
【主な指標】
売上高営業利益率、売上高純利益率、ROE(自己資本利益率)
【計算方法】
売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100
売上高純利益率(%) =純利益 ÷売上高×100
ROE(%) =純利益÷自己資本×100
※四半期決算時は純利益を年換算し算定
【優秀と認定する目安】
売上高営業利益率:15%以上
売上高純利益率 :10%以上
ROE :15%以上
★安全性
【主な指標】
自己資本比率、現金>有利子負債か
【計算方法】
自己資本比率(%)=自己資本÷資産合計×100
【優秀と認定する目安】
自己資本比率:30%以上80%以内
現金>有利子負債であること
※ただし、一概に自己資本比率が高ければいいというわけではなく、有利子負債が多いとダメでもなく、業態や企業の成長フェーズによって個別に評価する必要がある、と考えています。
★キャッシュ創出力
【主な指標】
営業CFがプラスか、営業CF>営業利益か
【優秀と認定する目安】
営業CFがプラスであること
営業CF>営業利益であること
■決算発表内容分析
それでは、上記のものさしに沿って、実際に決算発表内容を分析していきます。
●成長性のチェック
Q4の売上高は前年同期比+32.4%でした。
営業利益は同+39.8%でした。
純利益は同+35.6%でした。
通期の売上高は前年比+41.2%でした。
営業利益は同+90.9%でした。
純利益は同+88.8%でした。
Q4、通期ともに、売上高、純利益ともに過去最高を記録しました。
通期の増収率は40%超、増益率は80%超と驚異的な数値をたたき出しました。
上場から日の浅い、規模の小さい小型銘柄ならともかく、四半期売上高で753億2500万ドル(日本円で約8兆6400億円!!!)の規模でこの成長力ですから、凄いの一言です!
こりゃバケモンだわ~
本当ですね!
数字がキラキラ輝いて見えます☆
同社の売上高の多くは広告収入で、広告事業(Google advertising)の割合は、売上高全体の81%を占めます。
(【内訳】Google広告:57%、YouTube広告:11%、Googleネットワーク:12%)
広告事業全体では、前年比+32.6%の増収です。
その他の事業で大きいのはクラウド事業(Google Cloud)です。
売上高全体に占める比率は7%とまだ小さいですが、前年比+44.6%と、広告事業を上回る増収となっています。
Youtube大好き~
今夜も両学長みるか~
私はGoogle Adsenseでも確認しようかな。
あ、あとGmailもチェックしないと。
気付けば周りはGoogleだらけですね。汗
●収益性のチェック
Q4の売上高営業利益率は29.1%、売上高純利益率は27.4%でした。
通期の売上高営業利益率は30.6%、売上高純利益率は29.5%でした。
いずれも指標としている水準を大きく上回りました。
過去3年(2018年~2020年)の実績は以下の通りです。
売上高営業利益率:20.1%、21.1%、22.6%
売上高純利益率:22.5%、21.2%、22.1%
毎年安定して高い利益率を残しています。
ROEは30.2%でした。
こちらも非常に高い水準で、株主からの資本を効率よく利益に結びつけています。
●安全性のチェック
自己資本比率は70.0%でした。
保有している現金は20,945、有利子負債は14,817で、現金が有利子負債を上回りました。
安全性も問題はありません。
●キャッシュ創出力のチェック
Q4の営業CFは+24,934と、キャッシュインとなりました。
Q4の営業利益21,885を超えてのキャッシュインとなりました。
通期の営業CFは+91,652と、キャッシュインとなりました。
通期の営業利益78,714を超えてのキャッシュインとなりました。
しっかり本業からキャッシュを生み出せています。
■業績予想に対する進捗度
SBI証券お客様サイト内の「財務詳細」情報に記載されている今期業績予想に対する進捗度をチェックします。
業績予想に対する進捗度は、年間の業績予想が妥当なものかを考える上で大切な指標です。
もし進捗度が高い場合は、業績予想の上方修正が発表される可能性もあります。
Q1は25%、Q2は50%、Q3は75%、Q4は100%を超えている場合を優秀と定義して、チェックしていきます。
もちろん企業によって季節波動がありますので、単純に数値だけをみるのではなく、前年度の四半期進捗を参考にするのも大事ですね。
売上高の達成度は101.3%でした。純利益の達成度は103.1%でした。
(営業利益は予想がないため割愛します。)
■来期の業績予想から見る将来成長性
SBI証券お客様サイト内の「財務詳細」情報より、来期の業績予想をチェックします。
今期の業績予想を起点に、来期の成長性を見ていきます。
来期の売上高成長率は+15.3%、純利益成長率は▲0.7%と予想されています。
(営業利益は業績予想がないため割愛します。)
純利益が減益予想になっているところは気になります。
もちろんこの予想は変わりますので、次の決算などでまたチェックしたいと思います。
■株価水準とチャートの動き
2/1(火)の終値は2,752ドルです。PERは24倍です。
過去5年の株価の動き(週足)は以下の通りです。
業績と同じく、右肩上がりに力強く上昇しています。
5年前の2017年1月の株価は800ドル程度でしたので、5年で3倍以上上昇しています。
最近は相場全体が崩れたので調整しましたが、好業績を受けてまた上昇していくのか、注目です。
■私の投資戦略
以上の分析内容を簡単に表に整理すると、以下のようになります。
こちらの表↑、こんなにも「○」が多い企業は他になかったのではないかと思います。
しかも、ただの「○」ではなく、目安にしている水準を大きく超えるレベルでの「○」が多かったですね。
過去最高を記録しての増収増益、非常に高い収益性、申し分ない安全性、力強いキャッシュ創出力。
どこを切り取っても超優良企業!惚れ惚れしてしまう財務諸表でした。笑
今回の決算発表では「20:1」の株式分割(Stock Split)も発表されました。
7/1からということですが、手軽に手が出しやすくなり、「買いたい!」と思う投資家も増えそうですね。
株式分割によって金額的に買いやすくなる一方、これを機に保有株式の一部を利益確定のために売ろうと考える方もいますので、注意しましょう。
こんないい銘柄、分割しても
ガチホで決まりだな~
今持ってないですけどね。汗
分割の時って株価下がることもあるから、
持ってたら判断迷うところですよね。
しいて不安要素を挙げるとすると、以下の2点でしょうか。
①今期実績と、SBI証券サイト上の来期予想で、純利益予想が減益になる
②売上高が極端に広告に偏っている(81%)
①についてはSBI証券サイト上の業績予想がそのうち修正されると思うので実際は減益にはならないとは思いますが、増収の場合でも増収率が過去に比べて弱い可能性があり、注意が必要だと思っています。
株式分割前の4月末か5月頭にQ1の決算発表がありますので、その内容を見定めてから、7月以降買付に向けて動くかどうか、検討したいと思います。
②については広告以外の事業としてGoogle クラウド事業が伸びてきていますので、この伸びが今後も継続していくのか、注目していきたいです。
将来的に売上高の3割程度を占めるくらいに成長し、広告:クラウド=6:3くらいまでなれば、ますます同社に投資する安心感が増していくのかなと思います。
これだけの魅力的な銘柄でPER24倍ですので、投資対象としてはとても魅力的だと思います。
ただ、以下の理由から、現時点ではそこまで積極的に買っていこうとは思っていません。
・来期の業績予想に不安がある
・これまでの業績が強すぎるゆえに、ちょっとした不調を理由に大きく株価が調整する可能性をはらんでいる
・これだけの規模になると、今までと同じだけの増収率・増益率を維持するのは難しい。(でも投資家はそれを期待する。)
・今の株価から「5年で株価2倍」が狙えるかというと、疑問が残る
なかなか現実的ではないかもしれませんが、もし2,100ドルあたりまで下落することがあれば(現在の株価▲24%)、PERも20倍程ですので買いたいなと考えています。
なお、昨年8月まではアルファベット株を1株保有していましたが、購入から株価が約2.5倍になったところで売却しました。
保有期間は約2年半でしたので、十分に満足しています。
成功体験に浮かれて調子にのって再度投資をすると痛い目にあうと思いますので、今はじっくり安くなるのを待つ時間なのかと思っています。
この銘柄に関しては、よっぽど何かが起きない限り希望の金額までは下がらない気がしますが、それはそれでOKです。
以上が私の戦略です。
2倍なんて楽勝っしょ~
最強のがーふぁむだぜ~
みんながそう思ってそうだからこそ、
期待が外れた時が怖いんだよね~
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■まとめ
私はだいたい25銘柄程度の注目銘柄を決めて、決算発表内容と会社四季報を見比べながら、上記のような観点で継続的に観察しています。
そして5年で株価2倍が期待できる銘柄を、いいタイミングで買うことを目指しています。
上記の銘柄を推奨するわけではありませんが、銘柄選択の視点や考え方など、読者の皆さんの参考になったのであれば嬉しいです。
私が銘柄選びの基準や、仕掛けるタイミング、投資に対する考え方について参考にしている書籍は以下の通りです。
よろしければ読んでみて下さい。
私の資産形成モチベーションの原点です!「自分のためにお金を働かせる」という思考を強烈に植え付けられました。
金持ちになりて~な~
4人の著者の視点から、テンバガーが期待できる銘柄の選び方を学べました!
ウォーレン・バフェットが味わった数々の教訓(苦みも含めて)は、長期投資を志す方には有益な学びがありますね!
世界中を旅する冒険投資家ならではの視点の広さ、歴史から学べる投資家の取るべき行動、とてもためになりました!
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長期投資家は暴落相場で買って買って買いまくる!
会社四季報は企業分析の大事なツール。掘り出し物のお宝探しは投資の醍醐味ですね!
毎年資産+10%達成を目指して、引き続き頑張ります!
ということで、本日は以上です!
お読み頂きありがとうございました!
■参考:同社に関する過去の記事
・【銘柄研究!】本日の気になる銘柄~アルファベット
※21/7/27(火)に発表した2021年4月~6月期(第2四半期)決算についての記事です。
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