【手間いらず】22/1/31決算発表内容と私の投資戦略

決算分析

今日は手間いらずの決算を
チェックしていきましょう♪

聞いたことないな~
手間かけず爆益いけるのか~?

そんなギャンブルみたいな言い方しないで下さい(笑)
僕たちみたいな弱小個人投資家は時間をかけて
コツコツ勉強していかないとね。

チェッ
面倒なの嫌いなんだよな~
ササっと金持ちになりて~

皆さんこんにちは。
個別株投資で毎年資産+10%を目指すサラリーマン投資家、かたつむり君です。
通勤時間や平日の夜、週末の時間を使って、売買候補となる銘柄の研究を行っています。
日々様々な情報が飛び交いますが、年に4回(四半期に1回)行われる決算発表は、企業の業績・状態を把握し、今後の投資戦略を考える上で特に重要な情報です。

この記事では、私が保有中 or 気になっている銘柄の決算発表内容をチェックし、今後の投資戦略について私なりの視点で書いていきます。

記載している銘柄を推奨しているわけではありませんが、私の視点や考え方が読者の方の参考になれば嬉しいです。

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■本日のチェック銘柄

今日チェックするのはホテルや旅館といった宿泊施設向けに予約管理システムを提供する手間いらず(証券コード:2477)です。
東証1部上場で、決算期は6月です。
4月からの新市場区分では「プライム市場」に区分されます。
直近の四季報より数値を抜粋すると、時価総額は373億円、従業員数は連結で35名です。
主力事業は予約管理システムの提供ですが、祖業は商品比較サイト事業で、現在も継続しています。

従業員35人?
すっげー少ないじゃん


私がこの会社に注目している理由は、
①ホテルや旅館のオペレーションはアナログな部分も多く、同社のシステムがそれらの施設の生産性向上に貢献すると期待していること
②海外からの誘客は島国の日本が成長していくためには必ず必要であり、観光事業のポテンシャルを感じていること(現在はコロナ禍で苦しい状況ですが)
③同社の事業の利益率が非常に高いこと 

です。

現在私は手間いらずの株を保有していません。

■決算発表内容の概要

2022/1/31(月)に発表した2022年6月期第2四半期決算の主な内容は以下の通りです。

【主な決算発表内容】(単位:百万円)

売上高  : 803(前年同期:837 前年同期比:▲4.0%)
営業利益 : 568(前年同期:302 前年同期比:▲6.1%)
純利益  : 382(前年同期:402 前年同期比:▲5.1%)
資産合計 :5,054(前期末 :4,798)
自己資本 :4,769(前期末 :4,481)
現金   :4,739(前期末 :4,484)
有利子負債:     0(前期末 :       0)
営業CF  :+343(前年同期:+310)
投資CF  :     0(前年同期:        0)
財務CF  :  ▲87(前年同期:   ▲87)

■決算発表内容分析のものさし

決算発表内容について、私は主に①成長性、②収益性、③安全性、④キャッシュ創出力、の4つの観点からチェックをしています。

それぞれの観点について、主な指標とその計算方法、優秀と認定する目安は以下の通りです。
優秀と認定する目安をクリアした項目が多い銘柄ほど、買いたい銘柄、保有し続けたい銘柄ということになります。

★成長性
【主な指標】
増収率、増益率(営業利益・純利益)

【計算方法】
増収率(%)=(今期の売上÷前期の売上-1)×100
増益率(%)=(今期の利益÷前期の利益-1)×100

【優秀と認定する目安】
増収率、増益率ともに+10%以上

★収益性
【主な指標】
売上高営業利益率、売上高純利益率、ROE(自己資本利益率)

【計算方法】
売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100
売上高純利益率(%) =純利益 ÷売上高×100
ROE(%)      =純利益÷自己資本×100
※四半期決算時は純利益を年換算し算定

【優秀と認定する目安】
売上高営業利益率:15%以上
売上高純利益率 :10%以上
ROE      :15%以上

★安全性
【主な指標】
自己資本比率、現金>有利子負債か

【計算方法】
自己資本比率(%)=自己資本÷総資本×100

【優秀と認定する目安】
自己資本比率:30%以上80%以内
現金>有利子負債であること
※ただし、一概に自己資本比率が高ければいいというわけではなく、有利子負債が多いとダメでもなく、業態や企業の成長フェーズによって個別に評価する必要がある、と考えています。)

★キャッシュ創出力
【主な指標】
営業CFがプラスか、営業CF>営業利益か

【優秀と認定する目安】
営業CFがプラスであること
営業CF>営業利益であること

■決算発表内容分析

それでは、上記のものさしに沿って、実際に決算発表内容を分析していきます。

●成長性のチェック

売上高は前年同期比▲4.1%でした。
営業利益は同▲6.0%、純利益は同▲5.0%でした。

Q1に続いて減収減益となりましたが、3カ月前のQ1ではそれぞれ、▲4.4%、▲7.6%、▲6.7%でしたので、減収率、減益率は若干改善が見られます。

同社のQ2にあたる10~12月は新型コロナウイルスの感染も減少したものの、旅行需要がグッと盛り上がる程ではありませんでした。
宿泊予約数の減少による月額変動収入の伸び悩み、小規模施設の閉館等解約発生による月額固定収入の伸び悩みが減収減益の要因です。

●収益性のチェック

売上高営業利益率は70.7%、売上高利益率は47.6%でした。
Q1に続き、極めて高い利益率を記録しました。
ROEは16.0%でした。 目安としている15%を上回りました。

驚くことに、ビザやマスターカードといった米国を代表する高収益企業よりも
営業利益率が高いんですよね!70%はすごいです!

●安全性のチェック

自己資本比率は94.4%でした。
現金は4,739で、有利子負債は0、無借金経営です。
非常に安全性の高い会社であると言えます。

しかも無借金経営!
この安全性、私好みです。

借金ないってことは、
金利が上がるニュースも関係なしか?

●キャッシュ創出力のチェック

Q1では非開示でしたが、Q2では開示がありました。
営業CFは+343と、キャッシュインとなりました。
営業利益568は下回りました。

投資CFは0と、投資活動は一切行っていません。これもなかなか珍しいですね。
財務CFは▲87。前年同期とほぼ同額です。
財務CFはほぼ配当金の支払額のみです。

キャッシュの動きが非常に小さいと言いますか、手元のキャッシュを投資に振り向けるわけでもなく、現在手持ちの資産を使いながら本業で稼ぎ、コツコツキャッシュを溜め込んでいることがわかります。

■業績予想(会社発表)に対する進捗度

会社が発表した業績予想に対する進捗度は、年間の業績予想が妥当なものかを考える上で大切な指標です。
もし進捗度が高い場合は、業績予想の上方修正が発表される可能性もあります。
Q1は25%、Q2は50%、Q3は75%、Q4は100%を超えている場合を優秀と定義して、チェックしていきます。
もちろん企業によって季節波動がありますので、単純に数値だけをみるのではなく、前年度の四半期進捗を参考にするのも大事ですね。

売上高の進捗度は50.1%でした。
営業利益の進捗度は51.5%でした。
純利益の進捗度は52.5%でした。

Q2としてはほぼ計画通り進捗しています。
現在の観光産業の状況は決して良いとは言えない中で予想のほぼ50%ということは、下期も現在と変わらず観光産業にとっては厳しい状況が続くという見立てですね。
確かに、6月までに観光需要が劇的に回復していることは想像しにくいですね。

■来期の業績予想(会社四季報情報)から見る将来成長性

会社四季報では、過去の業績に加えて、今期の業績予想、来期の業績予想が記載されています。
会社四季報の記者が会社に取材をし、分析した結果掲載されている予想値です。
会社が発表している業績予想と一致する場合もあれば、ずれることもあります。
このずれがある時は、注意が必要です。

※SBI証券お客様サイトより、同社の会社四季報情報を抜粋

売上高は+12.4%、営業利益は+18.0%、純利益は+16.8%と予想されています。

3ヶ月前のQ1時点ではそれぞれ+6.1%、+8.9%、+9.9%と予想されていましたので、見通しが良化し、目安としている+10%を上回りました。
現在はオミクロン株により感染者数は全国で増えていますが、重症化リスクが低下しているなど収束に向かってポジティブな見方もでてきていますので、四季報予想もそのあたりを織り込んできたのかと思います。
その通りになることを祈りたいものです。

■株価水準とチャートの動き

1/31(月)の終値は4,250円です。PERは37倍です。

過去5年間の株価の動き(週足)は以下の通りです。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価チャートを抜粋

2020年のコロナショックまでは力強く上昇していましたが、コロナ禍で観光産業が大きく打撃を受け、同社の業績・株価も停滞しています。
とはいえ大きく暴落しないのは、同社がきっちり利益を残し続けていることが大きいですね。

■私の投資戦略

以上の分析内容を簡単に表に整理すると、以下のようになります。

今期こそ売上高・利益は足踏み状態にありますが、極めて高い収益性、無借金経営という安全性は、非常に魅力です。
来期見通しも3ヶ月前から改善しているように、だんだんとコロナの収束にむけて光が見えてくるようであれば、同社の業績・株価の復活も近い将来期待できるのではないでしょうか。


過去11年間及び今期予想・来期予想の売上高・営業利益・純利益・EPSの推移をグラフにすると以下の通りです。
直近こそコロナで足踏みしていますが、いずれも安定して右肩上がりに成長してきた実績もあり、信頼に値するのではと考えています。


有利子負債もなく、現金比率も高い(資産合計の94%が現金)ので、今後さらなる成長のためにM&Aや投資をする余力も十分にあると考えられます。
同社が次の一手としてどのような新しい取り組みをしていくのか、今後の動向が楽しみです。

PERは37倍と、49倍だった3ヶ月前に比べてだいぶ割安になってきました。
もう一息、4,000円を割り込むあたりまで下がれば(現在の株価▲6%程)、PER35倍程度ですし、検討したいです。

できれば3,500円(現在の株価▲18%程)まで待ちたいところですが、さすがに難しいですかね。

3,500円までは下がらないだろ~

1つ懸念としては、買付のための最低価格が高いことです。
仮に4,000円まで下がっても、4,000円×100株=400,000円の資金が必要になります。
投資資産全体の8%ほどになりますし、買った瞬間に保有比率が1位となりますので(先週末時点での保有比率1位はテスラで7.9%)、私にとってはなかなか高い買い物です。
買うのであれば、会社予想の次年度業績が発表される8月の期末決算発表より前に仕掛けたいところですが、果たしてそこまでに株価が希望の金額まで下がってくるか。
じっくり待つのみですね。

以上が私の投資戦略です。

悩んでないで、
買っちゃえ買っちゃえ~

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■まとめ

私はだいたい25銘柄程度の注目銘柄を決めて、決算発表内容と会社四季報を見比べながら、上記のような観点で継続的に観察しています。
そして5年で株価2倍が期待できる銘柄を、いいタイミングで買うことを目指しています。
上記の銘柄を推奨するわけではありませんが、銘柄選択の視点や考え方など、読者の皆さんの参考になったのであれば嬉しいです。

私が銘柄選びの基準や、仕掛けるタイミング、投資に対する考え方について参考にしている書籍は以下の通りです。
よろしければ読んでみて下さい。

私の資産形成モチベーションの原点です!「自分のためにお金を働かせる」という思考を強烈に植え付けられました。

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長期投資家は暴落相場で買って買って買いまくる!

会社四季報は企業分析の大事なツール。掘り出し物のお宝探しは投資の醍醐味ですね!

毎年資産+10%達成を目指して、引き続き頑張ります!
ということで、本日は以上です!
お読み頂きありがとうございました!

■参考:同社に関する過去の記事

【手間いらず】21/10/29決算発表内容と私の投資戦略
※21/10/29(金)に発表した2022年6月期第1四半期決算についての記事です。

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