WBC(World Baseball Classic)の開幕が迫ってきました!
2009年の第2回大会以来、日本3回目の優勝に期待したいですね!
今回は各国現役メジャーリーガーも多く名を連ね、注目度の高い大会になりました!
先日Twitterで、特に活躍を期待している日本人投手を聞いたところ、結果はこちらの通りでした!
WBC⚾がもうすぐ始まりますね!🎵
— かたつむり君@個別株で毎年資産+10%目標 (@posikatatsumuri) February 23, 2023
日本の活躍が楽しみです✨
皆さん、一番活躍を期待しているピッチャーは誰ですか??
やはり大谷翔平選手への期待が高いですね!
さて、そんな大谷選手、2018年に日本ハムからエンゼルスに移籍する際の移籍金が、日本ハムの決算書に登場したのをご存知ですか?
この記事では、決算書に登場したプロ野球選手を紹介していきます。
いつもとは違った角度から、決算書を楽しく読んでいきましょう!
■大谷翔平 ~日本ハム(株) 2018年3月期決算
当時北海道日本ハムファイターズに所属していた大谷翔平選手。
ポスティングシステム(入札制度)によってロサンゼルス・エンゼルスへの移籍が決まったのは2017年12月。
その譲渡金額は22億円(2,000万ドル)!
その年、北海道日本ハムファイターズの親会社である日本ハム(株)(証券コード:2282)の決算書(損益計算書)を見ると、
「プロ野球選手移籍金」の文字が!
22億円(2,273百万円)、しっかり記載されていますね。
決算短信に項目を独立表記するというのは、それだけ重要性が高いということです。
有価証券報告書には、大谷選手の実名入りで、以下のように説明がされています。
私自身にとって、プロ野球の移籍金という項目を決算書で見るのは初めてでしたので、とても新鮮でした。
決算書は企業活動の様々な側面を映し出すんだなと、面白さを感じたことを覚えています。
でも実は決算書にプロ野球選手移籍金が登場するのは、大谷選手が初めてではありません。
大谷選手の移籍の6年前、同じく日本ハムの決算書を見てみましょう。
■ダルビッシュ有~日本ハム(株) 2012年3月期決算
現在はサンディエゴ・パドレスで活躍するダルビッシュ有選手。
ポスティングシステムによるテキサス・レンジャーズへの移籍が決まったのは2012年1月。
その譲渡金額は、ポスティングシステムの史上最高額となる40億円(5,170万ドル)!
この高額入札をきっかけに、入札制度の見直しが行われ、2012年以降は入札額の上限が2,000万ドルとなりました。
その金額の大きさから、日本ハムでの特別益計上は日経新聞でも取り上げられました。
記事にも記載の通り、業績予想の修正発表を行うほどのインパクトでした。
その年、日本ハム(株)の決算書(損益計算書)を見てみましょう。
ありますね、「プロ野球選手移籍金」の文字が!
有価証券報告書には、大谷選手の時と同じく、ダルビッシュ選手実名入りで、以下のように説明がされています。
ダルビッシュ選手40億円、大谷選手22億円、2人で合計62億円!
日本ハムにとっては何とも素晴らしい選手たちですね。
ただ、この2人の合計金額に匹敵する金額を一人でたたき出した選手がいるのをご存知ですか?
ダルビッシュ選手の移籍からさらに5年さかのぼります。
■松坂大輔~(株)西武HD 2007年3月期決算
2021年シーズンに現役を引退した「平成の怪物」こと松坂大輔選手。
ポスティングシステムによるボストン・レッドソックスへの移籍が決まったのは2006年11月。
その譲渡金額は、ポスティングシステムの当時史上最高額となる60億円(5,111万ドル)!
その年、西武ライオンズの親会社である(株)西武ホールディングス(証券コード:9024)の決算書(損益計算書)を見てみましょう。
「ポスティングに係る入札額受入益」
日本ハムとは、記載の仕方が少し異なりますが、60億円(6,040百万円)しっかり記載されています。
有価証券報告書も見てみましょう。
一人の選手の移籍によって、これだけの金額が動くというのは、本当にすごいことですね。
■為替のいたずら
あれ?
ダルビッシュが40億円で「史上最高額」って書いてなかった?
松坂の方が60億円で多いじゃん!
松坂よりダルビッシュの方が後だよね?
そう思ったあなた、鋭いですね。
その通りです。
松坂選手の移籍は2006年11月で、ダルビッシュ選手の移籍は2012年1月、ダルビッシュ選手の方が後です。
この「史上最高額」というのは「米国ドル建」での金額です。
松坂選手の譲渡金額は5,111万ドルで、ダルビッシュ選手の譲渡金額は5,170万ドルでした。
にもかかわらず、松坂選手の方が20億円も譲渡金額が多いのはなぜ???
実は・・・
為替がいたずらしているんです。
各選手が移籍したタイミングの為替チャートを見てみましょう!
ダルビッシュ選手が移籍した2012年1月は1ドル約77円と、2000年代に入ってから最も為替が円高に振れていた時であることがよくわかります。
一方、松坂選手が移籍した2006年11月は1ドル約117円と、比較的円安です。
これが、ダルビッシュ選手が「史上最高額」にもかかわらず松坂選手より20億円少ないからくりです。
■おわりに
企業の決算書とプロ野球。
つながりをあまり感じにくいですが、プロ野球も企業活動の一部であり、決算書に影響を与えていることを感じて頂けたのではないでしょうか?
それにしても、己の体一つでここまで会社にインパクトを与えるとは、野球界のスーパースターというのは本当に稀有な存在ですね!
いつもとは違った角度から、決算書を楽しく読めましたか?
「決算書って難しい!」
「決算書ってつまらない!」
と思う皆さんの息抜きになったら嬉しいです。
冒頭のアンケートに挙げた山本由伸選手や佐々木朗希選手、また昨年、22歳の若さで史上最年少3冠王&56本塁打を記録した村上宗隆選手なども、近い将来メジャーリーグにチャレンジするでしょう。
移籍金がいくらになるかも気になりますが、決算書にどのように載るのかも、楽しみながら見てみて下さい!
山本選手であればオリックス(証券コード:8591)、村上選手であればヤクルト本社(同:2267)ですので、これらの会社に注目している方は特に要注目ですね!
(佐々木選手の(株)ロッテホールディングスは非上場です。)
本日もお読み頂きありがとうございました!
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