人手不足本格化か？無人レジの導入、サインポストに期待！

人手不足「感じる」7割

不安の最上位「医療・介護」80%

5月4日（土）の朝日新聞朝刊1面にこのような見出しが躍りました。

これから1-2年、人手不足がいよいよ本格化してくる時がやってきそうです。

人手不足が与える企業業績への影響、そんな中で私が期待している銘柄について、書いていきます。

■SGホールディングス、物流の2024年問題にどう立ち向かう？

人手不足が大きく懸念される業界の1つが「物流」業界です。

4月30日（火）、物流大手のSGホールディングス≪9143≫が2024年3月期決算を発表しました。

結果は以下の通り、減収減益でした。

デリバリー事業の取扱個数は家計消費支出の弱まり等の影響を受けて減少。

ロジスティクス事業の海上・航空貨物の取扱量は物価上昇による金融引き締めなどを背景とした経済成長鈍化懸念等により減少。

減収減益、また期初の業績予想を下回ったことから、期末配当を1円減配の1株25円に下方修正し、株価は大きく下落しました。

厳しい業績の中で、「2024年問題」に直面することになりますね。

なお、2025年3月期の見通しは2024年問題対応によるコスト増も織り込んだ上で増収増益と発表されていますが、果たして・・・

大きな環境変化となりますので、人件費や外注費の増加が想定の範囲内で収まるのか、第1四半期以降の決算をじっくり観察していきたいですね。

■小売店の人手不足の救世主？！セルフレジの導入に期待！

人手不足が懸念されるのは「小売」業界も同様です。

最近はセルフレジが増えてきたなという印象です。

私の家の近所のスーパーでも8台のセルフレジに、バイトさん1人がチェックするような体制で運営しています。
確かに少ない人数・人件費で、多くのお客様の会計をさばけますね。

今後セルフレジはますます増えていくと想像しています。

そして、そうした環境下で注目しているのがＡＩセルフレジを展開するサインポスト≪3996≫です。

4月には、同社が開発した無人決済システムが、

など、新しい導入事例が増えてきた印象です。

大型店舗というより、こじんまりした無人店舗での導入が進んでいるようです。

まずはお試しで、という側面もあるでしょうから、今後導入実績が増えるのか、導入した上記の顧客企業で他店舗等に横展開していけるのか、注目していきたいと思います。

■サインポスト、2025年2月期の業績予想は？

サインポストについてはかねてから注目し観察をしてきました。

2020年2月期～2023年2月期まで、4期連続営業赤字・最終赤字で、「継続前提に重要事象」の注記もされていましたが、2024年2月期は5期ぶりに黒字転換しました。

そして、2025年2月期は、売上高は＋11.6%の2桁成長、営業利益・純利益は＋30%に迫る増益予想となっています。

4期連続赤字で株価は大きく下がっていますし、連続赤字からの黒字転換は株価が大きく跳ね上がる可能性を秘めていますので、今後の事業成長と株価成長を楽しみに観察したいと思います。

直近では、今年1月、第3四半期決算後に同社の記事を書きました。

株価急上昇！ついに黒字化！サインポスト2024年2月期第3四半期決算

同社に関するそれ以前の記事についても、記事内にリンクを貼っていますので、興味があればご参照ください。

なお、同社のセグメント別の売上高（2024年2月期）は以下の通りです。

無人決済システムを含むイノベーション事業は、売上高全体のわずか2.7%にすぎません。

主力はコンサルティング事業で、銀行等の金融機関に対する基幹システム関連の業務が主です。

セルフレジはニュースなど話題になりやすいですが、売上高の大半は他の事業であるというのもある意味ユニークです。

主要顧客である金融業界が金利上昇の追い風を受け好調ということは、同社にとっても追い風でしょう。

主力で着実に稼ぎつつ、次の収益の柱としてイノベーション事業を拡大させていくことができるか、特に今後1～2年の導入ペースに注目していきたいと思います。

■おわりに

人手不足、どの業界にとっても大きな課題となりそうですが、環境の変化に押しつぶされてしまう企業もあれば、そんな中でも変化を追い風に変えられる企業もでてくるでしょう。

「人手不足」と聞いただけでネガティブな思考になるのではなく、「それを追い風に出来る企業はどこだろう？」という視点も持っておきたいですね。

サインポストがそうなることを期待しつつ、今後の決算発表も丁寧に観察していきたいと思います。

本日もお読み頂きありがとうございました！

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