「5年で株価2倍」
特に成長銘柄へ投資する際に私が意識するリターンです。
この記事では、私が銘柄選びの際に指標としているものさしについて書きます!
「5年で株価2倍」銘柄の探し方
「5年で株価2倍」達成のためには、その銘柄が①優秀な企業であることと②売買するタイミングの2つが重要です。
今日は①優秀な企業であることについて、私がものさしとしている3つの定量指標と、3つの定性指標について書きます。
私がものさしとしている3つの定量指標と、3つの定性指標は、以下の通りです。
【3つの定量指標】
(1)売上高、営業利益(=本業の儲け)、純利益の伸び率が、
昨年度・今年度・次年度と3年連続+10%以上
(2)ROE(自己資本利益率)が15%以上
(3)営業キャッシュフローがプラス
【3つの定性指標】
(1)ビジネスの内容をイメージできる、理解できる
(2)経営者が魅力的に未来を語っている
(3)経営者が筆頭株主である
3つの定量指標
定量指標3つは、各社の財務諸表や、会社四季報から、確認することができます。
(1)売上高、営業利益、純利益の伸びが3年連続10%以上
これは事業の成長性を判断するものさしです。
長期的に見れば、株価は概ね業績と連動します。
株価が2倍になるためには、利益も2倍になる必要があるというわけです。
利益2倍を5年で達成するためには、年間何%利益が伸びている必要があるでしょうか?
簡単な計算式で示します。
毎年+10%の場合
100 × 1.1(+10%) × 1.1(+10%) × 1.1(+10%) × 1.1(+10%) × 1.1(+10%) = 161
毎年+15%の場合
100 × 1.15(+15%) × 1.15(+15%) × 1.15(+15%) × 1.15(+15%) × 1.15(+15%) = 201
ご覧の通り、毎年+15%成長をしていけば、5年で利益は2倍になります。
毎年+10%成長の場合は、利益は1.6倍で、2倍には届きません。
ただ株価は業績以外の色んな要素で動きます。
これだけ継続的に好業績を上げている企業であれば、5年間のうちに新事業の展開やM&Aなど将来の期待につながるニュースがあったり、増配が発表されたり、株価が上振れする可能性は十分にありえます。
+15%以上となると選択肢も狭まってしまうので、+10%以上を目安にしています。
会社のステージ(成長期or成熟期)によって投資家の評価は変わります。
新興企業では売上は+10%以上で伸びているけど、シェア拡大のため広告宣伝等に力を入れているため営業利益・純利益は赤字ということも少なくありません。
それはそれで良いと思います。
他の指標や要素も勘案して、観察銘柄リストに入れるか、決めていきます。
(2)ROE(自己資本利益率)15%以上
これは、事業の収益性を判断するものさしです。
ROEは以下の式で求めます。
ROE = 純利益 ÷ 自己資本 × 100%
株主の出資(=自己資本)に対して、どれだけ利益を生み出しているかを測る指標で、数値が高いほど収益性が高いと判断できます。
アップル:74%(2020年9月期)
アマゾン:27%(2020年12月期)
アルファベット:19%(2020年12月期)
フェイスブック:25%(2020年12月期)
マイクロソフト:47%(2021年6月期)
GAFAMと言われる企業たちは高い収益性を発揮しています。特にアップルの74%はすさまじいですね。
GAFAほどとは言いませんが、投資家も注目している指標で、ROEの高い企業ほど買いを集めやすいため、ROE15%以上を目安に銘柄を絞り込んでいます。
(3)営業キャッシュフローがプラス
これは、本業でのキャッシュ創出力を判断するものさしです。
実際にお金が入っているかは、企業活動において重要なポイントです。
会計上売上や利益を計上していても、実際にはお金が入っていない場合、最悪の場合黒字倒産してしまう可能性もあります。
キャッシュは企業活動の血液。
血液が適切な循環で入ってきているのかをチェックするのが、この指標です。
キャッシュフローについては、以下の3つに大きく分かれます。
・営業活動によるキャッシュフロー
→本業からのキャッシュの動き。
・投資活動によるキャッシュフロー
→設備投資や金融商品への投資など、将来の企業の営業力を維持・拡大するためのキャッシュの動き。
・財務活動によるキャッシュフロー
→資金調達(借入、社債発行、株式発行など)や株主に対する配当金支払などに関するキャッシュの動き。
3つのキャッシュフローの中で最も重要なのが営業活動によるキャッシュフローです。
例えば純利益は黒字でも、実は本業に関しては赤字で、保有する不動産や株式を売却した特別利益が大きかったことが要因であった、という場合、その企業の将来性には不安を感じざるを得ません。
利益が出ていても、営業キャッシュフローがマイナスの会社は要注意、観察銘柄リストからは外します。
3つの定性要素
定性要素3つについても見逃せません。
(1)ビジネスの内容をイメージできる、理解できる
ウォーレン・バフェットはこう言っています。
「サークル・オブ・コンピタンス(自分の適応範囲)の中にある会社を評価することができれば良いのです。」
わざわざ自分が理解できない会社に自分の大事なお金を預ける必要はありません。
事業内容を理解できて、将来伸びていくと感じられる会社に投資することが大切です。
例え短期的に株価が下がっても、「大丈夫!この会社のビジネスは間違いなく将来性あるから!」と自信をもって保有を続けることができます。
(2)経営者が魅力的に未来を語っている
経営者が株主に対して積極的に発信しようとする姿勢、そしてその内容が魅力的であることも重視しています。
例えばソフトバンクや楽天グループでは、期末決算のみならず四半期決算ごとに決算発表会の映像をライブ配信していますし、その動画をHPにもアップしています。
素晴らしい姿勢ですし、個人的には、三木谷社長の言葉を聞くとワクワクした気持ちになり、応援し続けたいと感じます。
最近はコロナ禍で株主総会にも行けませんが、以前とある企業の株主総会に行った時、株主総会終了後に、参加した株主に対して事業内容説明会を開催してくれる会社さんもありました。
「もっとうちの会社を知って欲しい!応援して欲しい!」という姿勢は素晴らしいと思いました。
経営者の言葉に共感できることは、長期にわたって株式を保有する上で大切なことだと思いますので、これからも重視していきます。
(3)経営者が筆頭株主である
サラリーマン社長は社長になることがゴール。
創業社長は社長になるところがスタート。
やる気が違う。
これはひふみ投信の藤野英人氏が著書で言っていたことです。
確かにこの差は大きい。
創業社長の場合、会社の業績、そして株式の価値が、自身の資産価値に直結します。
誰よりも多く株を持っているわけですから、一般の株主と同じかそれ以上に株価を上げたいと思っている。
真剣さや危機感が違います。
おわりに
以上、私がものさしとしている3つの定量指標と、3つの定性指標でした。
これはあくまでも現時点で私が重視するポイントです。
投資をするにあたって大事なことは、自分なりのポイントを決めて企業分析を行うことです。
それがないと「この銘柄が良い」「この銘柄が伸びる」といった色んな人の意見にゆさぶられてしまいます。
自分なりの軸をもって企業分析をすることで、四季報や財務諸表をチェックする視点も定まり、納得感を持って売買できます。
また短期的な株価の下落に対しても一喜一憂しにくくなります。
是非あなたも、「この指標を大切にしよう」という軸を探してみて下さい!
うまくいくことも、うまくいかないこともありますが、目標にむかって前向きに進んでいきましょう!
本日もお読み頂きありがとうございました!
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