2023年3月の米・雇用統計が発表されました。
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上記主要指標の、2021年1月以降の推移をグラフにすると、以下の通りです。
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■非農業部門雇用者数
市場予想(ダウ・ジョーンズ予想)の+23.8万人増加に対し、+23.6万人増加と、市場予想を若干上回りました。
前月(+31.1万人)と比べると、伸びが鈍化しました。
産業別の増減は以下の通りです。
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レジャー・ホスピタリティ(Leisure and hospitality)は先月:+10.5万人、今月:+7.2万人と、増加が続いています。
一方、小売業(Retail trade)は先月:+5.01万人、今月:▲1.46万人と、減少に転じました。
2018年12月以降の推移は以下の通りです。
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■失業率
市場予想の3.6%に対し、3.5%となりました。
市場予想よりも失業率は低く、前月(3.6%)と比べても改善しました。
失業率が低いことは良いことのように思えますが、インフレの要因とされる人手不足が続いている状態を示している、と受け止められています。
2018年12月以降の推移は以下の通りです。
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■平均時給
前年同月比は、市場予想の+4.3%に対し、+4.2%となりました。
前月(+4.6%)に比べると平均時給の伸びは減速し、市場予想も下回りました。
2018年12月以降の推移は以下の通りです。
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平均時給の前年同月比がだんだんと低下していることがわかります。
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