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『日経マネー』2023年9月号に「海外投資家がこれから狙う本命銘柄」という特集がありました。
・海外投資家の保有比率が高いor高まっている
・海外売上高比率が高い
という3つの視点が紹介されていました。
この記事では、この3つの視点のうち、「低PBRの大型株」として注目されていた企業を紹介します。
■なぜ低PBRの大型株が狙い目?
もともと海外投資家にとって、日本企業の株主還元意識の低さは長年の課題となっていましたが、そこに一石を投じたのが、東証によるPBR1倍割れ是正要請。
低PBR銘柄の多くの株価が上昇しました。
マーケットジャーナリストの和島秀樹さんは、
「“ど真ん中”のわかりやすい銘柄が狙える環境だ。大型株で構成されるTOPIX100からPBRの低い銘柄を狙うなど、シンプルな投資が有効となるだろう」
とコメント。
エフピーアイ代表の藤ノ井俊樹さんは、
「海外投資家はシェアの高い企業を選好する傾向にある。」
とコメント。
ニッチな分野で今まで買いが集まらなかった企業も、PBRの低さで注目されやすい局面となり、そうした「地味」な銘柄の中でもシェアの高さなどで存在感を発揮する企業は、海外投資家の買いが集まりやすいと期待できそうです。
まだ買える大型株として、粗鋼生産の世界大手・日本製鉄や貨幣処理機大手・グローリーなど12銘柄が紹介されていました。
■紹介されていた12銘柄
紹介されていた12銘柄は以下の通りです。
・ジーテクト(5970)
・三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
・ホンダ(7267)
・品川リフラクトリーズ(5351)
・ホシデン(6804)
・グローリー(6457)
・三菱ケミカルグループ(4188)
・東急不動産ホールディングス(3289)
・ジャックス(8584)
・シークス(7613)
・三井不動産(8801)
直近(2023/8/31時点)の各社の株価、PBRなどは以下の通りです。
正直聞いたことのない会社もありました。
品川リフラクトリーズ(5351)は鉄鋼業界(JFEスチールなど)向けに、窯炉に内張りする耐火物などを製造・販売している会社です。
ホシデン(6804)はコネクター、スイッチなどの電子部品メーカーで、任天堂が最大顧客です。
ニッチですね。
私自身は、日本製鉄、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三菱ケミカルグループ、三井不動産あたりに注目しています。
記事が発行された時点から株価が上昇し、PBRの水準が上がっている銘柄もありますが、今後買いの候補として、注目しています。
特に三井不動産については、先日同業の三菱地所との比較記事を書きましたが非常に良い銘柄だと感じており、注目しています。
【決算書比較】三菱地所と三井不動産、あなたはどちらがお好み?(2024年3月期第1四半期)
それぞれ、以下のように紹介されていました。
・日本製鉄
粗鋼生産で国内首位、世界4位のシェアを誇る。
国内では45%のシェアを有する。
日鉄エンジニアリングなど、2000億円以上の売上規模の子会社も複数。
在庫評価損の影響もあり、2024年3月期は増収減益の予想。
「世界規模の企業でありながらPBRは0.6台(※)というのは、看過される状況ではなくなっている。株主還元の強化に期待。業績予想も保守的か。」
※雑誌発行時点ではPBR0.65倍
・三菱UFJフィナンシャル・グループ
時価総額は3メガバンクで最大。
2023年3月期の純利益は過去2番目の水準。
米国の急ピッチの利上げに伴う外債の含み損が業績の足を引っ張っており、保有債券の整理を進める。
24年3月期は過去最高の純利益を計画。
「メガバンクの中でも規模感で優っており、機動的な自社株買いを実行している。低PBRの現状についての課題意識もある。」
・三菱ケミカルグループ
2025年度の配当性向は35%を目標に掲げる。
ケミカルズ及びヘルスケアセグメント関連の減損損失などで、23年3月期は増収増益。
機能商品・ケミカルズ・ヘルスケアの各セグメントの売上収益は前期比で増加した。
「(複合企業の価値が過小評価される)コングロマリットディスカウントに陥っていたが、事業の取捨選択などを進め、投資家の評価は上向いている」
・三井不動産
2023年3月期は、売上高、営業利益、経常利益、純利益いずれも過去最高を更新した。
23年3月期の売上高、営業利益、純利益も前期比で増加する見通し。
2期連続の過去最高を見込む。3期連続の増配を予定。
「不動産株の代表だが、PBRは1倍割れ(※)。過去2期で増配を続けており、還元の意識は十分。インバウンド(訪日外国人)需要の回復も見込める」
※雑誌発行時点ではPBR0.90倍
■おわりに
今回は『日経マネー』2023年9月号から、「海外投資家がこれから狙う本命銘柄」を紹介しました。
このような特集記事は、これまで名前すら知らなかったり、投資対象と考えていなかった企業と出会えたりする面白さがありますね。
投資の選択肢が広がるのは良いことですね。
一方で、PBRや配当利回りといった指標だけで投資対象を選ぶのはよくありません。
事業内容や将来性やリスクなど、会社のことをよく理解した上で投資したいですね。
よく考えずに買って、その後株価が上昇してくれればいいですが、もし下落した場合、過去の自分の判断を悔いることになりますので、納得感をもって売買するように心がけていきましょう。
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