5/9(火)までに5大商社の2023年3月期決算が発表されましたね!
新たな配当予想も開示され、各社の株価も動きました。
発表から数日が経過し、各社への評価も株価にある程度織り込まれたところで、2024年3月期の予想配当利回りを比較します。
高配当狙いで総合商社株投資に興味のある方の参考になれば幸いです。
■2024年3月期配当利回り(5/12(金)終値で算出)
最新の配当利回りは以下の通りです。
いずれの会社も配当利回りは3%を超え、高配当です。
その中でも配当利回りが一番高いのは住友商事で、4.67%です。
2023年までの中期経営計画「SHIFT 2023」では、
・当期利益実績の30%以上がレンジを超過した場合には、超過部分に対する配当あるいは自己株式取得を柔軟かつ機動的に実施
という株主還元方針が示されています。
■増配率を見てみると・・
2023年3月期実績から2024年3月期予想の増配率は以下の通りです。
三菱商事、伊藤忠商事は10%を超える増配を発表しました。
株主の皆さんにとっては嬉しい限りですね!
一方、丸紅は、5大商社で唯一配当予想を据え置きました。
株主の皆さんにとっては物足りないでしょうね。
■1株配当の推移
過去10年間と2024年3月期予想の1株配当の推移は以下の通りです。
増配率が2桁を超える三菱商事の強さが際立ちます。
配当を含めた株主還元が特に重要視されるここ数年の相場環境が続くようであれば、三菱商事の株価も引き続き力強く推移するのかもしれません。
ただし、注意も必要です。
■業績もしっかりチェックしましょう!
配当の源泉は企業が稼ぎ出す利益です。
過去10年間と2024年3月期予想の1株利益の推移は以下の通りです。
資源高・円安もあり絶好調だった2023年3月期と比べると、2024年3月期は各社減益予想となっており、1株利益も低下予想です。
特に資源ビジネスのウエイトが高い会社は、その反動も大きいでしょう。
非資源の割合が高い伊藤忠商事は下落幅が小さいですね。
■おわりに
高配当株投資をしていると、1株配当や配当利回りばかりに目がいきがちですが、配当の源泉である企業の利益、1株利益の推移にも目を配るようにしましょう。
実際、業界首位に君臨する三菱商事でさえ、赤字を出した2016年3月期には減配を実施しました。
好業績というのは永遠に続くものではありません。
絶好調な時ほど、企業の業績を丁寧に観察するとともに、自らの投資スタンス・目的を再確認したいですね。
本日もお読み頂きありがとうございました!
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コメント
配当の源泉である企業の利益、1株利益の推移にも目を配る必要があるんですね。勉強になりました。
yoshiさん、ブログを読んで頂きありがとうございました!
最近は配当の注目度が非常に高まっているので「増配しないと株価が下がってしまう」と考えて少し背伸びして増配を続けている企業もあるように感じます。
利益が伸びていないと長くは続きませんので、ちゃんと利益が出ているかは注目したいですね!