【アドビ】21/12/16決算発表内容と私の投資戦略

決算と私の投資戦略

私は毎年資産+10%達成を目標に投資に励むサラリーマン投資家です。

通勤時間や平日の夜、週末の時間を使って、売買候補となる銘柄の研究を行っています。
日々様々な情報が飛び交いますが、特に年に4回(四半期に1回)行われる決算発表は、企業の業績・状態を把握し、今後の投資戦略を考える上でとても重要な情報です。

この記事では、私が保有中 or 気になっている銘柄の決算発表内容をチェックし、今後の投資戦略について私なりの視点で書いていきます。
記載している銘柄を推奨しているわけではありませんが、私の視点や考え方が読者の方の参考になれば嬉しいです。

■本日のチェック銘柄

今日チェックするのは米・ソフトウェア大手のアドビ(ティッカーシンボル:ADBE)です。
NADAQ上場で、決算期は11月です。
SBI証券お客様サイト内の銘柄サマリー情報より数値を抜粋すると、時価総額は2,999億ドル、従業員数は22 516人です。

アドビと言えばPDFファイルというイメージですが、どのような業績なのか気になったので今回チェックしてみました。
なお、現在私はアドビの株を保有していません。

■決算発表内容の概要

2021/12/16(木)に発表した2021年9~11月期(第4四半期)決算の主な内容は以下の通りです。

【主な決算内容】(単位:百万ドル)

売上高 (Total revenue)  :   4,110(前年同期:3,424 前年同期比:+20.0%)
営業利益(Operating income):   1,501(前年同期:1,215 前年同期比:+23.5%)
純利益 (Net income)   :   1,233(前年同期:2,250 前年同期比:▲45.3%)
資産合計(Total assets)       :27,241(前期末:24,284)
自己資本(Total stockholders’ equity) :14,797(前期末:13,264)
現金  (Cash and cash equivalents):   3,844(前期末:  4,478)
有利子負債(Debt)           :   4,123(前期末:  4,117)
営業CF(Net cash provided by operating activities):  2,048(前年同期:1,782)
投資CF(Net cash used for investing activities)  :▲1,721(前年同期:▲131)
財務CF(Net cash used for financing activities)  :▲1,078(前年同期:▲940)

■決算発表内容分析のものさし

決算発表内容について、私は主に①成長性②収益性③安全性④キャッシュ創出力、の4つの観点からチェックをしています。

それぞれの観点について、主な指標とその計算方法、優秀と認定する目安は以下の通りです。
優秀と認定する目安をクリアした項目が多い銘柄ほど、買いたい銘柄、保有し続けたい銘柄ということになります。

★成長性
【主な指標】
増収率、増益率(営業利益・純利益)

【計算方法】
増収率(%)=(今期の売上÷前期の売上-1)×100
増益率(%)=(今期の利益÷前期の利益-1)×100

【優秀と認定する目安】
増収率、増益率ともに+10%以上

★収益性
【主な指標】
売上高営業利益率、売上高純利益率、ROE(自己資本利益率)

【計算方法】
売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100
売上高純利益率(%) =純利益 ÷売上高×100
ROE(%)      =純利益÷自己資本×100 ※四半期決算時は純利益を年換算し算定

【優秀と認定する目安】
売上高営業利益率:15%以上
売上高純利益率 :10%以上
ROE      :15%以上

★安全性
【主な指標】
自己資本比率、現金>有利子負債か

【計算方法】
自己資本比率(%)=自己資本÷総資本×100

【優秀と認定する目安】
自己資本比率:30%以上80%以内
現金>有利子負債であること
※ただし、一概に自己資本比率が高ければいいというわけではなく、有利子負債が多いとダメでもなく、業態や企業の成長フェーズによって個別に評価する必要がある、と考えています。)

★キャッシュ創出力
【主な指標】
営業CFがプラスか、営業CF>営業利益か

【優秀と認定する目安】
営業CFがプラスであること
営業CF>営業利益であること

■決算発表内容分析

それでは、上記のものさしに沿って、実際に決算発表内容を分析していきます。

●成長性のチェック

売上高は前年同期比+20.0%でした。
営業利益は同+23.5%でした。
純利益は同▲45.2%でした。

売上高と営業利益は指標の+10%を超えての増収増益となりました。
一方で、純利益は前年同期比▲45%と半減近くに減りました。
大きな要因は税金関係の費用です。
前期は税制上の優遇措置(Benefit from income tax)が▲1,053(費用科目のマイナスのため、収益であることを示す)である一方、今期は税金費用(Provision for income tax)が235(費用科目のため、費用であることを示す)になっています。

1年間の通期で見ると、売上高は前年同期比+22.7%、営業利益は同+36.9%、純利益は▲8.3%でした。
売上高・営業利益は非常に高い成長となりました。

●収益性のチェック

売上高営業利益率は36.5%、売上高純利益率は30.0%、ROEは32.6%でした。

利益率は目安としている指標を大きく上回り、かなり高い収益性が高いビジネスであることがわかります。
過去3年の利益率を見ると、売上高営業利益率は31.5%、29.3%、32.9%、売上高純利益は28.7%、26.4%、40.9%です。
高い収益性を継続していることがわかります。

●安全性のチェック

自己資本比率は54.3%でした。
保有している現金は3,844、有利子負債は4,123でした。有利子負債が若干上回りました。
前期末と比べると現金は▲634(4,478→3,844)と減少し、有利子負債は+6(4,117→4,123)と微増しました。

●キャッシュ創出力のチェック

営業CFは+2,048と、キャッシュインとなりました。
営業利益が1,501ですので、営業利益を上回るキャッシュ創出となりました。

前期と比べると投資CFの流出が大きくなりました。(前期:▲131、今期:▲1,721)
主な要因は、買収(Acquisitions、▲1,212)です。

■業績予想に対する進捗度

SBI証券お客様サイト内の財務詳細情報に記載されている今期業績予想に対する進捗度をチェックします。
業績予想に対する進捗度は、年間の業績予想が妥当なものかを考える上で大切な指標です。
もし進捗度が高い場合は、業績予想の上方修正が発表される可能性もあります。
Q1は25%、Q2は50%、Q3は75%、Q4は100%を超えている場合を優秀と定義して、チェックしていきます。
もちろん企業によって季節波動がありますので、単純に数値だけをみるのではなく、前年度の四半期進捗を参考にするのも大事ですね。

売上高の進捗度は100.2%でした。
純利益の進捗度は118.1%でした。
(営業利益は予想がないため割愛します。)
売上高はほぼ予想通り、純利益は予想を18ポイント上回っての着地となりました。

■来期の業績予想から見る将来成長性

SBI証券お客様サイト内の財務詳細情報より、来期の業績予想をチェックします。
今期の会社発表の業績予想を起点に、来期の成長性を見ていきます。

※SBI証券お客様サイトより、同社の業績予想を抜粋

来期の売上高成長率は+15.2%、純利益成長率は+33.3%と予想されています。
(営業利益は業績予想がないため割愛します。)

売上高、純利益とも指標を上回っての成長が予想されています。
なお、決算発表と同時に会社から発表された翌第1四半期と翌期の予想は市場予想をやや下回ったため、決算発表後の昨日の株価は▲10%下落しました。

■株価水準とチャートの動き

12/16(木)の終値は566ドルです。PERは63倍です。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価情報を抜粋

過去5年の株価の動き(週足)は以下の通りです。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価チャートを抜粋

過去5年、右肩上がりで株価は上昇しており、現在の株価は5年前の5倍以上の水準です。
今回の決算発表と同時に会社から発表された翌第1四半期と翌期の予想が市場予想をやや下回っただけで株価が▲10%も下落したのは、それだけ同社への期待が大きいということの表れでしょう。

■私の投資戦略

以上の分析内容を簡単に表に整理すると、以下のようになります。

今期の純利益こそ減益だったものの、税金費用に関するでこぼこだと思うのであまり気にはしていません。
高い成長性と高い収益性を過去数年継続し、来期も高い収益性を維持しながらの増収増益予想となっており、優良企業だと感じました。
その分株価は高い割高で、昨日▲10%になってもまだPERは60倍台と、ちょっと手が出しづらい水準ではあります。
何か相場全体的な理由で大きく株価が調整し、400ドルあたりまで下がれば、改めて検討したいなと思っています。
ただ、私自身同社のビジネスモデルやサービスが今一つ理解できていないので(PDF関連ということくらいしか・・・)、投資するにあたってはその点の理解と、そのビジネスモデルやサービスに魅力と将来性を感じられることが前提にはなりますね。
これから勉強しつつ、チャンスが来れば狙いたいと思います。
以上が私の戦略です。

■まとめ

長くなりましたが、お読み頂きありがとうございました!

私はだいたい25銘柄程度の注目銘柄を決めて、上記のような観点で継続的に観察を続けています。
そして5年で株価2倍が期待できる銘柄を、いいタイミングで買うことを目指して日々観察をしています。
上記の銘柄を推奨するわけではありませんが、銘柄選択の視点や考え方など、読者の皆さんの参考になったのであれば嬉しいです。

毎年資産+10%達成を目指して、引き続き頑張ります!

ということで、本日は以上です!
お読み頂きありがとうございました!

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