【ブラックロック】22/1/14決算発表内容と私の投資戦略

決算分析

今日はブラックロックの決算をチェックしていきましょう♪

世界最大の資産運用会社か~!かっこいいよな~世界一!

投資・資産運用のノウハウを学びたいものですね!

ま、規模が違い過ぎるけどな~

皆さんこんにちは。
個別株投資で毎年資産+10%を目指すサラリーマン投資家、かたつむり君です。

通勤時間や平日の夜、週末の時間を使って、売買候補となる銘柄の研究を行っています。
日々様々な情報が飛び交いますが、年に4回(四半期に1回)行われる決算発表は、企業の業績・状態を把握し、今後の投資戦略を考える上で特に重要な情報です。

この記事では、私が保有中 or 気になっている銘柄の決算発表内容をチェックし、今後の投資戦略について私なりの視点で書いていきます。

記載している銘柄を推奨しているわけではありませんが、私の視点や考え方が読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。

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■本日のチェック銘柄

今日チェックするのは米資産運用大手のブラックロック(ティッカーシンボル:BLK)です。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)上場で、決算期は12月です。
SBI証券お客様サイト内の銘柄サマリー情報より数値を抜粋すると、時価総額は1,059億ドル、従業員数は18,400人です。

運用資産総額は2021年末時点で初めて10兆ドルを超えた、世界最大の資産運用会社の財務諸表がどのようになっているのか興味があり、今回チェックしました。

なお、現在私はブラックロックの株を保有していません。

■決算発表内容の概要

2022/1/14(金)に発表した2021年10~12月期(第4四半期)決算の主な内容は以下の通りです。

【主な決算内容】(単位:百万ドル)
・売上高 (Total revenue):
 5,106(前年同期:4,478 前年同期比:+14.0%)
・営業利益(Operating income):
 2,039(前年同期:1,848 前年同期比:+10.3%)
・純利益 (Net income attributable to Black Rock ,Inc):
 1,643(前年同期:1,548 前年同期比:+6.1%)
・資産合計(Total assets):
 152,648(前期末:176,982)
・自己資本(Total BlackRock, Inc stockholders’ equity):
 37,693(前期末:35,283)
・現金  (Cash and cash equivalents):
 9,323(前期末:8,664)
・有利子負債(Borrowings):
 7,446(前期末:7,264)
・営業CF(Net cash provided by operating activities):
 +4,944(前年同期:+3,743)※通期
・投資CF(Net cash used in investing activities):
 ▲1,937(前年同期:▲254)※通期
・財務CF(Net cash provided by (used in) financing activities):
 ▲2,287(前年同期:+244)※通期

■決算発表内容分析のものさし

決算発表内容について、私は主に①成長性、②収益性、③安全性、④キャッシュ創出力、の4つの観点からチェックをしています。

それぞれの観点について、主な指標とその計算方法、優秀と認定する目安は以下の通りです。
優秀と認定する目安をクリアした項目が多い銘柄ほど、買いたい銘柄、保有し続けたい銘柄ということになります。

★成長性
【主な指標】
増収率、増益率(営業利益・純利益)

【計算方法】
増収率(%)=(今期の売上÷前期の売上-1)×100
増益率(%)=(今期の利益÷前期の利益-1)×100

【優秀と認定する目安】
増収率、増益率ともに+10%以上

★収益性
【主な指標】
売上高営業利益率、売上高純利益率、ROE(自己資本利益率)

【計算方法】
売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100
売上高純利益率(%) =純利益 ÷売上高×100
ROE(%)      =純利益÷自己資本×100
※四半期決算時は純利益を年換算し算定

【優秀と認定する目安】
売上高営業利益率:15%以上
売上高純利益率 :10%以上
ROE      :15%以上

★安全性
【主な指標】
自己資本比率、現金>有利子負債か

【計算方法】
自己資本比率(%)=自己資本÷資産合計×100

【優秀と認定する目安】
自己資本比率:30%以上80%以内
現金>有利子負債であること
※ただし、一概に自己資本比率が高ければいいというわけではなく、有利子負債が多いとダメでもなく、業態や企業の成長フェーズによって個別に評価する必要がある、と考えています。

★キャッシュ創出力
【主な指標】
営業CFがプラスか、営業CF>営業利益か

【優秀と認定する目安】
営業CFがプラスであること
営業CF>営業利益であること

■決算発表内容分析

それでは、上記のものさしに沿って、実際に決算発表内容を分析していきます。

●成長性のチェック

Q4の売上高は前年同期比+14.0%でした。
営業利益は同+10.3%でした。
純利益は同+6.1%でした。

通期の売上高は前年比+19.6%でした。
営業利益は同+30.8%でした。
純利益は同+19.6%でした。 通期では、いずれも指標にしている+10%を大きく超え、増収増益となりました。

●収益性のチェック

Q4の売上高営業利益率は39.9%、売上高純利益率は32.2%でした。
通期の売上高営業利益率は38.5%、売上高純利益率は30.5%でした。
利益率は、指標を大きく上回り、高い収益性を示しました。

過去10年(2011年12月期~2020年12月期)の利益率の推移は以下の通りです。
安定して高い利益率で出し続けています。
売上高営業利益率:35.8%、37.7%、37.9%、40.4%、40.9%、41.0%、38.6%、38.4%、38.2%、35.1%
売上高純利益率 :25.7%、26.3%、28.8%、29.7%、29.3%、28.4%、36.4%、30.3%、30.8%、30.4%

ROEは15.7%と、指標の15%を上回りました。

●安全性のチェック

自己資本比率は24.7%でした。
保有している現金は9,323、有利子負債は7,446と、現金が有利子負債を上回りました。
自己資本比率は目安の30%を割っていますが、19.9%だった1年前からは改善しています。

●キャッシュ創出力のチェック

通期の営業CFは+4,944と、キャッシュインとなりました。
通期営業利益7,450は下回りました。

■業績予想に対する進捗度

こちらは割愛します。

■来期の業績予想から見る将来成長性

SBI証券お客様サイト内の「財務詳細」情報より、来期の業績予想をチェックします。
今期の業績予想を起点に、来期の成長性を見ていきます。

※SBI証券お客様サイトより、同社の業績予想を抜粋

来期の売上高成長率は+22.4%、純利益成長率は+22.4%と予想されています。

■株価水準とチャートの動き

3/4(金)の終値は696ドルです。PERは16倍です。
過去5年の株価の動き(週足)は以下の通りです。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価チャートを抜粋

コロナ前の2017~2019年は400ドル~600ドルの間で上げ下げしていましたが、コロナショック後600ドルの壁を一気に上抜け、昨年11月には最高値973ドルまで上昇しました。

■私の投資戦略

以上の分析内容を簡単に表に整理すると、以下のようになります。

通期では大幅な増収増益の好決算でした。
同社の財務数値で特に目を引くのは利益率の高さです。
過去10年の売上高営業利益率は35~41%、売上高純利益率は25~36%と、安定して高い利益率を継続しています。
2011年12月期からの11期分の売上高・営業利益・純利益・EPSの推移は以下の通りです。
非常に安定感を感じる推移です。

非常に力強い成長を続けていますが、株価は2020年のコロナショック後の金余り相場で上昇が加速したようにも見えますので、このままのペースで上がっていくとは考えていません。
FRBによる利上げに加え、ロシアによるウクライナ侵攻と、株価が調整する材料は十分にありますので、しばらくは下がってくるのをじっくり待ちたいと思います。
「5年で株価2倍」を狙うためにも、600ドルまでは静観です。
できたら550ドルあたりまで引きつけたいと思っていますので、株価下落の勢いや市場の雰囲気も見極めながら仕掛けたいと思います。
以上が私の戦略です。

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■まとめ

私はだいたい25銘柄程度の注目銘柄を決めて、決算発表内容と会社四季報を見比べながら、上記のような観点で継続的に観察しています。
そして5年で株価2倍が期待できる銘柄を、いいタイミングで買うことを目指しています。
上記の銘柄を推奨するわけではありませんが、銘柄選択の視点や考え方など、読者の皆さんの参考になったのであれば嬉しいです。

私が銘柄選びの基準や、仕掛けるタイミング、投資に対する考え方について参考にしている書籍は以下の通りです。
よろしければ読んでみて下さい。

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毎年資産+10%達成を目指して、引き続き頑張ります!
ということで、本日は以上です!
お読み頂きありがとうございました!

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