いきなりですが、私には悩みがあります。
24年ぶりの円安の今、米国株を買うべきか?
多くの投資家さんが、同じ悩みを抱えているのではないでしょうか?
この記事を書いている2022年9月19日現在、ドル円の為替レートは、
1ドル142円です。
過去10年間のドル円相場のチャートを見ると、現在がいかに円安かがよくわかります。
実に24年ぶりの円安水準です。
米国株を買うべきか・・・・
今は手を出さずに見送るべきか・・・
この答えはまだ見つかっていませんし、これからおこすアクションが正しいのか、間違っているか・・・
その答えがでるのは数年後になります。
24年ぶりという超円安水準の今、どのように米国株投資を考えるか、自分の考えを整理していきます。
色々な考え方があると思いますが、一個人投資家の考え方として、参考程度に読んで頂けたら幸いです。
■私の米国株投資戦略
私の米国株投資の基本戦略は、ポートフォリオの20-50%を米国株にすることです。
狙う銘柄としては、
①5年で株価2倍が期待できる成長株
②配当利回り3%を超える大型株
です。
資産が小さいうちは特に①の成長株を重視し、資産が大きくなったらだんだんと②の割合を増やし、ポートフォリオを安定させていきたいと考えています。
現在のポートフォリオに占める米国株の割合は15.1%です。
(以下のグラフの黄色い部分です。)
参照:【現在年初来+2.7%】今週の株式投資ポートフォリオ振り返り#220916
現在はまだ比率が小さいですが、将来的にはポートフォリオの最大半分(50%)まで比率を高めたいと思っています。
米国株を増やしたい理由は、日本株と比べて、
・成長性・収益性が高い企業が多い(国としての成長性)
・株主還元意識が高い(会社=株主のものという意識が強い)
という特徴があるためです。
資産の国際分散の観点からも、今後米国株を増やしたいと強く思っています。
ただ、今年は円安であるため、なかなか手を出せずに今に至ります・・・
■米国株の方程式「株価」×「為替」×「株数」
米国株の評価額は以下の式で決まります。
投資の基本は、「安く買って、高く売る」ことです。
安く買うことは投資において極めて重要です。
米国株投資の場合、買うべきタイミングは
①株価が安い時
②為替が安い時(円高ドル安の時)
です。
①と②の両方の条件が揃えば最高ですが、現在の状況は残念ながらそうではありません。
①は満たすけど、②は満たさない、上図の右上が現在の状況でしょうか。
株価が安くなっているのなら、為替なんて気にせず買っていきたい!
そんな気持ちにもなりますが、為替の影響は無視できません。
■為替も無視できない。買った後に円高になったらどうなる?
簡単な数字でイメージしてみましょう。
例えば100ドルの株を買って、数年後に+20%株価が上がったとします。
すると100ドル×20%=20ドルの利益です。
しかし、もし為替が▲20%下がったらどうなるでしょう?
買付時の為替が1ドル150円、数年後の為替が1ドル120円(▲20%)だとすると、以下のようになります。
せっかく株価が20%上がっても、為替が▲20%下がってしまうと、トータルでは損をしてしまいます。
これが為替の恐ろしさです。
もし為替が1ドル100円であれば、そこから▲20%下落する(=1ドル80円になる)確率は低いですが、150ドルから120ドルへの▲20%下落は十分に考えられます。
■今から買って、5年で株価2倍を達成するには
私が特に狙っている「5年で株価2倍が期待できる成長株」について、為替が円高になった場合のシミュレーションをします。
為替が動かない世界であれば、シンプルに株価が倍になれば達成できます。
しかし、もし為替が▲20%安くなった場合、2倍には届かず、+60%にとどまります。
せっかく株価が2倍になったのに、これはとてももったいない気持ちになりますね。
為替が▲20%下落した場合でも、2倍を達成するためには、株価が2.5倍になる必要があります。
5年で株価2.5倍を期待できる銘柄となると、今まで以上に銘柄選定の精度を上げる必要がありますね。
■改めて、これからの米国株投資戦略
私が目指す「5年で株価2倍が期待できる成長株」を実現するためには、万ガ一為替が▲20%下落することも視野に、5年で2.5倍を期待できる銘柄をしっかり選別する必要があることがわかりました。
「円安の時は無理に米国株に手を出さない」を基本スタンスとしつつ、本当にチャンスが大きいと思える銘柄とタイミングを見つけられた場合は、仕掛けていこうと思います。
ただ、上記の数値例で、もともと100ドルから200ドルまで上がると期待していた銘柄に対して、さらに250ドルまで上がることを期待していいものでしょうか?
①評価額2倍にこだわらずに早めに利益確定する。
②買付する株価をさらに低く設定する。
といった対応が必要そうです。
利益確定については保有後の判断になりますので、買付時点でできることは、「②買付する株価をさらに低く設定する。」ことです。
先ほどの数値例でいうと、以下のようになります。
買付の株価を当初想定の100ドルから80ドルに▲20%引き下げるのです。
すると、2.5倍後の株価は200ドル。
当初「ここまではきっと上がるだろう」と描いた水準です。
もちろん、買付価格を引き下げることによって、そこまで株価が下がらず、買い逃すこともあると思いますが、それはそれで仕方がないと割り切ります。
「このまま円安が続くだろう」と高を括らず、最悪のケースも想定しながら、あくまで保守的に、新規のエントリーについては考えていきます。
円安がさらに進めば、保有している米国株の時価が高まるのでOKと捉えます。
株価が思いの外下がらなければ、きっと相場全体もそこまで軟調になっていないということなので、OKと捉えます。
どっちに転んでもポジティブな気持ちでアクションを起こせるように、保守的に保守的に自分を律しながら、チャンスを待ちたいと思います。
24年ぶりの円安水準。
非常に難しい相場環境ですが、相場はいつだって難しい。
簡単な相場なんて早々巡り合えません。
どんな環境でも生き残っていけるように、腕を磨いていきます。
投資家の皆さん、共にがんばりましょう!
本日もお読み頂きありがとうございました!
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