国策に売りなし！逆らわない！【投資と孫子の兵法⑤勢篇】

こんな方に読んで頂きたい記事です。

『孫子の兵法』の内容に興味がありま～す！

「守りに強い投資家」になりたいです！

長期投資に必要な心構えを学びたいです・・・

この記事は、世界最古の兵法書『孫子の兵法』に書かれたエッセンスを株式投資、特に現物株の長期投資に活かすポイントについて書いています。

「『孫子の兵法』？聞いたことありません。」という方でも、「戦わずして勝つ」というフレーズは聞いたことがあるかもしれません。

株式投資で成功するために、守りに強い投資家になるために、長期投資家として投資の世界で長く生き残るために、『孫子の兵法』のエッセンスを一緒に学んでいきましょう！

■『孫子の兵法』とは？
■第5篇「勢篇」の内容は？
■戦勢は、奇正に過ぎざるも、奇正の変は、勝（あ）げて窮（きわ）むべからず。
■善（よ）く戦う者は、これを勢に求めて、人に責（もと）めず。
■おわりに

■『孫子の兵法』とは？

今から約2,500年前、紀元前500年前後の中国の兵法家・孫武（そんぶ）が書き残した世界最古の兵法書で、戦争での心構えや戦略が13編にわたって書かれています。

その考え方は現代ビジネスにも応用できるということで、ソフトバンク創業者の孫正義氏やマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏にも愛読されています。

『孫子の兵法』全体に貫かれたポイントは以下通りです。

×　ガンガン戦って勝ち続けよ！
×　強い気持ちがあれば必ず勝てる！
○　極力戦うな！戦わずに勝てる方法を探るべし！
○　戦う前の準備が大事！情報が大事！
○　勝てる勝負だけ戦うべし！勝てない戦いには挑むな！
○　勝てるかどうかは相手次第！相手のミスを待て！

『孫子の兵法』は以下の13編で構成されています。

①計篇　　②作戦篇　③謀攻篇
④形篇　　⑤勢篇　　⑥虚実篇
⑦軍争篇　⑧九変篇　⑨行軍篇
⑩地形篇　⑪九地篇
⑫火攻篇　⑬用間篇

■第5篇「勢篇」の内容は？

第5篇「勢篇」は軍の態勢作り、特に戦いにおける勢いの大切さについて書かれています。
第5篇の中で、投資に活かせるフレーズは以下の通りです。

・戦勢は、奇正に過ぎざるも、奇正の変は、勝（あ）げて窮（きわ）むべからず。
・善（よ）く戦う者は、これを勢に求めて、人に責（もと）めず。

これらの言葉がどういう意味なのか、そこに含まれるエッセンスをどのように株式投資に置き換えて活かしていくのか、見ていきましょう！

■戦勢は、奇正に過ぎざるも、奇正の変は、勝（あ）げて窮（きわ）むべからず。

「正」とは正攻法。
「奇」とは奇策のたぐい。
戦いの類型は、「正」と「奇」の二つの力と方法が存在するにすぎないが、その組み合わせによる変化は無限であり、すべてを把握することは不可能である。

株式投資に置き換えると・・・

正攻法と奇策を織り交ぜて戦略をたてることが大切です。

正攻法は、現物株の長期投資です。

良い銘柄をじっくり観察し、割安になったタイミングで買い、長期保有する。

これが長期投資の基本です。

一方奇策の例としては、ヘッジの空売りやIPOが挙げられます。

保有銘柄が暴落の危険がある時、ヘッジのための空売りをすることによって損益を固定することが出来ます。

正攻法ではありませんが、資産を守るために有益な手段です。

IPOはなかなか当選しませんが、当選した場合、上場初値が公開価格を大きく上回ることも多く、一気に資産を増やすことができる、飛び道具のような存在です。

なかなか当選しませんが、申し込みをすること自体にリスクはありませんので、積極的に申し込みをするべきです。

当選してから、実際に買付するかどうか判断するのでも遅くはありません。