【HEROZ】22/9/9決算発表内容と私の投資戦略

決算と私の投資戦略

皆さんこんにちは。
個別株投資で毎年資産+10%を目指すサラリーマン投資家、かたつむり君です。
(TWITTER:@posikatatsumuri


通勤時間や平日の夜、週末の時間を使って、売買候補となる銘柄の研究を行っています。

日々様々な情報が飛び交いますが、年に4回(四半期に1回)行われる決算発表は、企業の業績・状態を把握し、今後の投資戦略を考える上で特に重要な情報です。

この記事では、私が保有中 or 気になっている銘柄の決算発表内容をチェックし、今後の投資戦略について私なりの視点で書いていきます。

記載している銘柄を推奨しているわけではありませんが、私の視点や考え方が読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。

■本日のチェック銘柄

今日チェックするのはAI関連サービスを提供するHEROZ(証券コード:4382)です。

東証プライム市場上場で、決算期は4月です。
プライム市場ではありますが、上場維持基準のうち「流通株式時価総額」の基準を満たしておらず、基準の適合に向けた計画書を提出しての暫定的なプライム市場区分となっています。

直近の四季報より数値を抜粋すると、時価総額は129億円、従業員数は61名です。

AI革命を起こし、未来を創っていく」という志を掲げています。

私がこの会社に注目している理由は、AI技術によって、企業の生産性を飛躍的に高める可能性を感じているからです。

現在私はHEROZの株は保有していません。

■決算発表内容の概要

2022/9/9(金)に発表した2023年4月期第1四半期決算の主な内容は以下の通りです。

■決算発表内容分析のものさし

決算発表内容について、私は主に①成長性、②収益性、③安全性、④キャッシュ創出力、の4つの観点からチェックをしています。

それぞれの観点について、主な指標とその計算方法、優秀と認定する目安は以下の通りです。
優秀と認定する目安をクリアした項目が多い銘柄ほど、買いたい銘柄、保有し続けたい銘柄ということになります。

★成長性
【主な指標】
増収率、増益率(営業利益・純利益)

【計算方法】
増収率(%)=(今期の売上÷前期の売上-1)×100
増益率(%)=(今期の利益÷前期の利益-1)×100

【優秀と認定する目安】
増収率、増益率ともに+10%以上

★収益性
【主な指標】
売上高営業利益率、売上高純利益率、ROE(自己資本利益率)

【計算方法】
売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100
売上高純利益率(%) =純利益 ÷売上高×100
ROE(%)      =純利益÷自己資本×100
※四半期決算時は純利益を年換算し算定

【優秀と認定する目安】
売上高営業利益率:15%以上
売上高純利益率 :10%以上
ROE      :15%以上

★安全性
【主な指標】
自己資本比率、現金>有利子負債か

【計算方法】
自己資本比率(%)=自己資本÷資産合計×100

【優秀と認定する目安】
自己資本比率:30%以上80%以内
現金>有利子負債であること
※ただし、一概に自己資本比率が高ければいいというわけではなく、有利子負債が多いとダメでもなく、業態や企業の成長フェーズによって個別に評価する必要がある、と考えています。)

★キャッシュ創出力
【主な指標】
営業CFがプラスか、営業CF>営業利益か

【優秀と認定する目安】
営業CFがプラスであること
営業CF>営業利益であること

■決算発表内容分析

それでは、上記のものさしに沿って、実際に決算発表内容を分析していきます。

●成長性のチェック

売上高は前年同期比+5.9%、営業利益は+55.6%、純利益は+133.3%でした。

パーセンテージだけを見ると大幅増益のように見えますが、前年同期の営業利益・純利益が非常に小さかったことによるものです。

2019年4月期第1四半期(2018年5~7月)以降の売上高・営業利益・営業利益率の推移は以下の通りです。
決して今期の営業利益が大きいわけではないことがわかります。

この4年間で、売上高は伸びておらず、営業利益が減少し、利益率が低下していることがわかります。

四半期売上高の増収率の推移は以下の通りです。

Q1売上高の構成比は、BtoBサービスが38%、BtoCサービスが62%でした。

B to Bサービスはセールスマーケティング組織を新設し、顧客開拓活動の強化を図った結果、前年同期比+6.4%の増収でした。

「将棋ウォーズ」などのB to Cサービスは10周年記念イベントや機能追加等の効果により同+5.5%の増収でした。

決算説明資料に掲載されている過去5年(2018年4月期~2022年4月期)と今期Q1の売上高・EBITADAの推移は以下の通りです。

直近2年で売上高の伸び悩みが顕著ですが、今期復活するのか、注目です。

※同社の決算説明資料より抜粋。

●収益性のチェック

売上高営業利益率は3.7%、売上高純利益率は1.9%でした。

2019年4月期第1四半期(2018年5~7月)以降の四半期利益率の推移は以下の通りです。
利益率が低下していることがよくわかります。

●安全性のチェック

自己資本比率は97.4%でした。
現金3,695百万円に対し、有利子負債は0、無借金経営となります。

「財務の安全性は問題ありませんが、売上高成長の鈍化が目につきますので、借入などをしてでも、成長が見込める分野に資金を投じてトップラインを伸ばしていくような動きに期待したいです。」

と3ヶ月前に記載しましたが、今回の決算発表で、バリオセキュア株式会社との資本業務提携及び持分法適用関連会社の第三者割当増費引受(連結子会社化)、株式会社ストラテジット株式の取得(連結子会社化)が発表されました。

連結子会社化によって企業規模が拡大していき、売上高や利益面でどのような影響がでるか、注目です。

過去4年(2019年4月期~2022年4月期)と今期Q1の貸借対照表の推移は以下の通りです。

●キャッシュ創出力のチェック

キャッシュフロー計算書は非開示のため割愛します。

■業績予想(会社発表)に対する進捗度

会社が発表した業績予想に対する進捗度は、年間の業績予想が妥当なものかを考える上で大切な指標です。
もし進捗度が高い場合は、業績予想の上方修正が発表される可能性もあります。
Q1は25%、Q2は50%、Q3は75%、Q4は100%を超えている場合を優秀と定義して、チェックしていきます。
もちろん企業によって季節波動がありますので、単純に数値だけをみるのではなく、前年度の四半期進捗を参考にするのも大事ですね。

今回決算発表で発表されたバリオセキュア株式会社、株式会社ストラテジット株式の連結子会社化により、Q2から連結決算に移行することとなりました。

それに伴い、一旦業績予想は取り下げられ、現在精査中のため「未定」とすると発表されました。

Q2決算では業績予想が発表されると思いますので、注目したいです。

参考までに、会社四季報の今期業績予想に対する達成度は、売上高:20.8%、営業利益:28.0%、純利益:8.8%でした。

■来期の業績予想(会社四季報情報)から見る将来成長性

会社四季報では、過去の業績に加えて、今期の業績予想、来期の業績予想が記載されています。
会社四季報の記者が会社に取材をし、分析した結果掲載されている予想値です。
会社が発表している業績予想と一致する場合もあれば、ずれることもあります。
このずれがある時は、注意が必要です。

※SBI証券お客様サイトより、同社の会社四季報情報を抜粋

会社発表の業績予想は「未定」のため、四季報の今期予想から来期予想への成長性を見ていきます。

来期は売上高:+22.2%、営業利益:+120.0%、純利益:+50.0%と予想されています。

■株価水準とチャートの動き

9/16(金)の終値は1,172円。PERは221倍です。
過去5年間の株価の動き(週足)は以下の通りです。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価チャートを抜粋

2018年4月の上場時は、初値が公開価格の11倍(公開価格4,500円、初値49,000円 ※株式分割前)になるなどすさまじい人気銘柄として市場にデビューした同社。
初値があまりにも高かったこともあり、その後株価は急落しました。

2019年に入ってから復活する動きを見せましたが、6月以降株価はずるずると下がり続け、現在に至ります。

現在の株価1,172円は、上場直後に記録した上場来高値(分割前の49,650円、分割後換算で12,412.5円)から▲90.6%下落した水準となっています。

なお、今期は純利益予想が非常に小さいためにPERがかなり大きく見えていますが、仮に最高益であった2019年4月期の1株純利益21.7円に置き換えて計算すると、PERは54倍になります。
それでもなお高いですね。

■私の投資戦略

以上の分析内容を簡単に表に整理すると、以下のようになります。

数字だけ見ると増収増益のQ1決算となりました。

4~5年のスパンで見ると売上高は横ばいが続き、利益は低下が続いており、復活するのかどうか、今後の推移が気になります。

同社の持つAI技術が様々な業界のビジネスに横展開されることを期待していましたが、なかなかそういった状況にはならずにここまで来ています。

BtoBサービス強化に向けてセールスマーケティング組織を新設し、顧客開拓活動の強化を図っているというのは良い方向性だと思いますが、今後どのように成果につながるか、注目していきます。

今回発表されたバリオセキュア株式会社、株式会社ストラテジット株式の連結子会社化が起爆剤になるのか。

PLへの貢献はQ3以降反映されるということですので、どの程度のプラス影響がでるのか、注目したいです。

売上高が増加していくと期待できるようなトピックスや兆候がでてこないと、なかなかエントリーするのは難しいなと感じており、引き続き様子見する方針です。

700円をエントリーの目安に、観察を続けます。

以上が私の戦略です。

■まとめ

私はだいたい25銘柄程度の注目銘柄を決めて、決算発表内容と会社四季報を見比べながら、上記のような観点で継続的に観察しています。

そして5年で株価2倍が期待できる銘柄を、いいタイミングで買うことを目指しています。
上記の銘柄を推奨するわけではありませんが、銘柄選択の視点や考え方など、読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。


毎年資産+10%達成を目指して、引き続き頑張ります!
ということで、本日は以上です!

お読み頂きありがとうございました!


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■参考:同社に関する過去の記事

【HEROZ】22/6/10決算発表内容と私の投資戦略
※22/6/10(金)に発表した2022年4月期第4四半期決算についての記事です。
【HEROZ】22/3/11決算発表内容と私の投資戦略
※22/3/11(金)に発表した2022年4月期第3四半期決算についての記事です。
【HEROZ】21/12/10決算発表内容と私の投資戦略
※21/12/10(金)に発表した2022年4月期第2四半期決算についての記事です。
【銘柄研究!】本日の気になる銘柄~HEROZ
※21/9/10(金)に発表した2022年4月期第1四半期決算についての記事となります。

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