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「楽天 解体寸前」
『週刊ダイヤモンド』2023年8月5日号の衝撃的なタイトルについ目が留まりました。
ご存知のように、携帯電話事業で巨額の赤字を垂れ流している楽天グループの苦境、特に資金繰りの深刻さについて書かれた記事でした。
果たして楽天グループはこれから迎える借金返済地獄を乗り越えられるのか?
乗り越えるための策は?!
楽天グループの株式を持っている方は把握しておいた方が良い資金繰りの現状、その一部を紹介します。
■なぜ「解体寸前」の状態になったのか?
楽天グループに創業以来最大の危機が訪れています。
事の始まりは2020年4月の携帯電話事業参入。
設備投資のため普通社債や劣後債の発行、第三者割当増資など、様々な形で巨額の資金調達を行ってきました。
しかし携帯事業の赤字、資金流出は続き、資金繰りは非常に厳しい状況です。
現預金残高と、これまでに行ってきた資金調達は以下の通りです。
様々な形で資金調達してきたにも関わらず、その資金は基地局設備投資に消え、2023年3月末時点の現預金は1,175億円にとどまります。
携帯事業の赤字、第三者割当などによる株式の希薄化などもあり、楽天グループの株価は低迷しています。
株価低迷を受けて、2021年3月に1,500億円を出資した日本郵政は、6/30に850億円の巨額減損損失を計上することを発表し、大きなニュースとなりました。
■向こう5年で1.2兆円もの社債償還が待っている・・
資金調達したお金は、いずれ返済しなければいけません。
社債償還額は、今年から5年間でなんと1兆2,000億円!
特に最初の3年で9,000億円ほどを返済しなければなりません。
この3年間は正念場となります。
■借金返済地獄を乗り越えるための策は?!
借金返済地獄を乗り切るためには資金を捻出しないといけません。
楽天銀行のIPOに続き、楽天証券も上場申請中です。
また、持分法適用会社の西友HD株の売却も行いました。
ただ、これだけでは全然足りません。
記事では4つの資金繰り策が紹介されていますが、いずれも厳しい現実が待っています。
・①社債発行
「社債発行」は格付け低下で借り換えは事実上不可能とされています。
「もはや日本には、楽天の社債を購入できる機関投資家はいない」
「国内での追加の社債調達が難しいのが実態だ」
と記事には書かれています。
・②増資
「増資」は日本郵政以来の巨額資金の出し手が現れていないのが現状です。
日本郵政が850億円という巨額の減損損失を計上したこともあり、新たな出し手の出現を期待するのは難しいでしょう。
・③資産売却
「資産売却」は稼ぎ頭の楽天カードや、「Ebates」「Kobo」「Viber」といった海外事業、投資先の「Lyft」の名前があがっています。
背に腹は代えられない状況が迫っていますので、こうした事業の売却は現実味を帯びてきそうです。
・④銀行借り入れ
「銀行借り入れ」は、メインバンクのみずほ銀行でも2,750億円にとどまります、これまでは社債での調達に傾斜してきました。
現在の借入は全て無担保ですが、巨額の社債償還資金を確保するために銀行借り入れを増やすのであれば、担保の拠出が求められることになりそうです。
■三木谷社長を支える経営幹部たち
非常に厳しい財務状態の楽天グループ、そして三木谷社長。
この記事では、そんな三木谷社長を支える側近についても紹介されていました。
「三木谷氏の暴走を止められない側近たち」
と、厳しい書き方をされていますが、株主としては何とか幹部の皆さんのリーダーシップのもと、この窮状を乗り越えて欲しいものです。
まずは携帯事業の赤字がいかに縮小するか、ですね。
注目の決算発表は、8月10日(木)です。
■『週刊ダイヤモンド』は投資のヒントの宝庫♪
今回は『週刊ダイヤモンド』より、楽天の窮状を紹介しました。
『週刊ダイヤモンド』では、この他にも投資のヒントになる様々な記事が掲載されてます。
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