株式投資はギャンブルではありません!
株式投資は、「株式会社の一部を保有すること」です。
そして株式会社の最高意思決定機関機関こそが、株主総会です。
皆さんは、株主総会に行ったことがありますか?
上場企業の約7割が3月決算会社ですが、その多くが6月に株主総会を開催します。
お手元に招集通知が届いているという方も多いと思いますが、株主総会に一度も行ったことがない方は、ぜひ一度行ってみて下さい!
特に、長期投資を志す個人投資家さんには、大きなメリットがあると考えています!
長期投資家が株主総会に行く3つのメリットは、以下の通りです。
・気になっていることを直接経営者に質問することができる!
・その会社のことをより深く知ることができる!
この記事では、株主総会に行くメリットについて、私なりの考えをまとめてみましたので、是非参考にしてもらえたら嬉しいです。
今までに行った中で特に印象的だった株主総会も紹介します!
■株主総会に行く3つのメリット
・経営者の熱量を肌で感じることができる!
経営者の生の声を聞ける機会というのはなかなかありませんよね?
経営に対する想い、未来への成長ビジョン、抱えている課題。
こうしたことを経営者の生の言葉で、熱量も含めて味わえるのは、株主総会ならではです。
特に、用意されたプレゼンテーションではなく、総会後半の質疑応答の時に、その熱量を感じることができます。
中には事務的に受け答えする経営者もいましたし、さっさと終わらせたいという雰囲気を感じた経営者もいましたし、回答に自信のなさを感じてしまう経営者もいました。
一方で、質問に的確に答えながら、さらに未来を期待させるような回答をする経営者もいました。
優れた経営者が牽引している会社でなければ、自分の大切なお金を長期にわたって預けたいとは思えませんよね?
経営者の生の声、その熱量を感じることができるのは、長期投資家にとってのメリットであると考えています。
・気になっていることを直接経営者に質問することができる!
株主総会は、経営者に直接質問を投げかけることができる数少ない場でもあります。
長期でその会社を応援していく上で不安なことや疑問に感じていることがあれば、直接尋ねることができます。
ソフトバンク(2019年:幕張メッセにて開催)やみずほFG(東京国際フォーラムにて開催)など、かなりの参加者がいる株主総会で発言するのは勇気がいりますが、比較的小さい会社で、参加者が10人~50人程度という場合は質問もしやすいです。
質問に対して的確な回答がもらえれば、長期にわたってその会社を応援する上での疑問や不安を解消することができますし、何より経営者が自分を見て質問に答えてくれているのはとても嬉しく感じるものです。
・その会社のことをより深く知ることができる!
質疑応答では他の株主も様々な質問をします。
その内容は実に様々で、自分では考えもしなかった観点や知識からの質問もあり、とても勉強になります。
会社からの一方的な情報発信ではなく、双方向でのやりとりから得られる情報は、今後の投資方針を考える上でとても参考になりますし、会社のことをより深く知るきっかけになります。
中には、
「なんでそんなこと聞くんだろう?」
「それを経営層に求めても会社の成長につながらないのではないか?」
と感じるような質問もありますが、そういったものも含めて、自分の思考の訓練にもつながりますし、とても勉強になります。
以前、マルハニチロの株主総会に行った時、
賞味期限が切れてしまった缶詰はいつまでに食べればいいですか?
と聞いていた株主さんがいました。(年配の女性でした)
「それ経営者に聞く?笑」
と思いましたが、幅広い株主がいるなと感じましたし、こんな質問にも丁寧に回答している経営層の姿はとても印象的でした。
■印象に残った株主総会ベスト3
過去10社ほどの株主総会に参加しましたが、その中で印象的だった3社を紹介します。
1位:楽天グループ (2019年@グランドプリンスホテル新高輪)
質疑応答での三木谷社長の受け答えが秀逸でした。
質問に対し、まず担当の取締役や執行役員に答えさせる、その上で最後に自分の言葉で一言添える。
その添え方がなんとも視点が広く、絶妙で素晴らしい印象を受けました。
「三木谷社長を生で見てみたい」というのが楽天グループの株を買ったきっかけですが、この質疑応答を見て、株を買って良かったと思えました。
そして三木谷社長が経営者として引っ張る限り、この株を持ち続けようと思いました。
2位:ビジョン (2019年@NSスカイカンファレンス)
とても印象的だったのは、株主総会の後に「事業説明会」を開催したことでした。
形式的に株主総会をやって終わりでも問題はない中で、投資家にもっと自分たちの会社のことを知って欲しいという意欲を感じ、とても好感が持てました。
堅い雰囲気の株主総会とは違い、佐野社長もリラックスした雰囲気の中での説明会でした。
会社立ち上げから今までの歴史、仕事の取り方や収益化の考え方、顧客継続の考え方、佐野社長の熱量をとても感じることができる時間で、この会社の、そして佐野社長のファンになりました。
株価が上がったタイミングで売却しており、現在は保有していませんが、チャンスがあれば是非また買いたい会社です。
3位:レノバ (2019年@帝国ホテル)
まず会場が帝国ホテルということで、それだけでもとても株主を大事にしていると感じました。
コーヒーとちょっとしたお菓子のサーブもありました。
木南社長と千本会長の生の声で会社の将来ビジョンを聞きたいと思って参加しましたが、非常に力強く、熱量を感じることができ、長く応援していこうと思えた瞬間でした。
質疑応答では、多くの株主の皆さんが積極的に質問をし、またその内容も好意的かつ深い内容で、投資家さんの質もいいなと感じました。
昨年末、由利本荘市沖洋上風力事業の失注により株価は大きく下落しましたが、それでも売却を全く考えなかったのは、この株主総会で経営陣が語った長期的なビジョンに共感でき、応援していこうと思ったからだと思っています。
■みんな株主総会に行ったことあるの?
他の個人投資家の皆さんがどのくらい株主総会に興味を持っているのか、行くつもりがあるのか、気になりませんか?
私も気になったので、先日ツイッターでアンケートを取らせて頂きました。
回答にご協力頂いた78名の皆さん、ありがとうございました!
アンケート結果は以下の通りです。
「株主総会に行く予定はありますか?」
という質問に対し、「①はい、行きます!」という回答は7.7%。
投資に興味のあるフォロワーさんが多いので、回答頂いた2割くらいの方は行くのかなと予想していましたが、私が思ったよりも少ない結果でした。
「②行きたいけど予定があっていけません!」、「③いいえ、行きません!」、「④株主総会に興味ありません」という方が全体の9割以上、という結果となりました。
つまり、株主総会にいくということによって、9割の投資家さんが得ていない経験ができる、ということですね!
周りの投資家さんと差をつけるチャンスだと思いませんか?!
■株主総会開催日はどうやって確認するの?
株主総会開催日の2~3週間前になると、株主総会の「招集通知」が届きます。
こちらは、今月開催するレノバの招集通知の表紙です。
会社によっては招集通知の内容をHP上(IR関連ページ)に掲載しています。
レノバも掲載されていますので、興味のある方はご覧ください。
普段働いているサラリーマンの方の場合、
招集通知が届いたタイミングでは、すでに6月の勤務シフトが決まってしまっていて、株主総会にいけないよ~!
という方もいるのではないでしょうか?
そんな方にオススメなのが、期末決算の際の「決算短信」をチェックすることです。
決算短信の1枚目の上の方に、「定時株主総会開催予定日」が書かれています。
3月決算会社の場合、決算短信は5月15日にはでますので、これなら6月の勤務シフト確定前に株主総会の予定を確認できますね。
■まとめ
改めて、長期投資家が株主総会に行く3つのメリットは、以下の通りです。
・気になっていることを直接経営者に質問することができる!
・その会社のことをより深く知ることができる!
今まで10回ほど 株主総会に行きましたが、特に長期投資を志す個人投資家にとっては大変有意義な場だと思います。
「株主総会に行ったことがない」という方は長期で応援したい会社の株主総会に1度行ってみて下さい!
多くの気づきがあるはずです!
本日もお読み頂きありがとうございました!
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