8/6(火)、キリンHDの2024年12月期第2四半期決算が発表されました。
その内容を見ていきます!
■株主優待が変更!継続保有重視に!
今回の決算発表では、株主優待の変更が発表されました。
その内容は以下の通りです。
主な変更点は・・・
・継続保有期間が新たに設定されたこと
・3年以上継続保有の場合、現行と比べて優待品が拡充されたこと
・3,000株以上保有の場合が新たに設定されたこと
継続保有を重視する傾向は他の会社でも見られますね。
その企業を長期に渡り応援する気持で投資する。
それが株式投資の基本ですので、個人的には良い変更かと思います。
それでは、足元の業績をみていきましょう!
■2024年12月期第2四半期決算概要
2024年12月期第2四半期の決算概要は以下の通りです。
・PL
売上高は前年同期比+12.9%の増収
営業利益は前年同期比+119.1%の増益。
純利益は前年同期比+78.9%の増益。
売上高をセグメント別に見ると、酒類:+6.6%、飲料:+12.0%、医薬:+17.0%、ヘルスサイエンス:+92.2%でした。
酒類の中では、キリンビール:+3.3%、Lion:+14.1%と、海外事業が好調でした。
ヘルスサイエンスは大幅増収となっていますが、これは昨年買収したBlackmoresの連結化による増加分で、既存事業が伸びているわけではありません。
Blackmoresの影響を除けば、全社売上高の増収率は+9.5%です。
セグメント別の売上高構成比は以下の通りです。
・BS
総資産は前期末比+266,324百万円増加しました。
主な増加要因は、「無形資産」+75,613百万円、「のれん」+69,231百万円、「有形固定資産」+42,130百万円です。
無形資産、のれん、いずれも子会社取得等によるものです。
固定資産の資産価値が保たれるように、子会社が今後収益に貢献してくれるのか、注目していいきたいと思います。
2018年以来の資産合計・自己資本・自己資本比率の推移、現金・有利子負債の推移は以下の通りです。
BSについても長期の視点で変化を観察していきましょう。
■競合のアサヒとの比較
競合であるアサヒグループHDとの売上高・営業利益・純利益の比較は以下の通りです。
なお、8/7(水)の決算発表で、アサヒグループHDは業績予想の上方修正(売上高+3.9%、営業利益+0.9%、当時純利益+1.3%)、株式分割、増配、優待廃止を発表しました。
一方のキリンは、業績予想を売上高は上方修正(+1.3%)、当期純利益は下方修正(▲13.0%)しました。
■おわりに
社長も変わり(磯﨑社長→南方社長)、セグメント開示も変更してスタートを切った2024年12月期。
競合のアサヒと比較するとやや劣る印象ではありますが、増収増益で、通期予想に対する進捗度もまずまず(売上高:47.6%、純利益:50.2%)であると捉えています。
株価に関しては年初来で若干のマイナスと、それほど市場の評価は高まっていません。
今年の夏は例年にも増して暑い夏になっています。
ビアガーデンがにぎわい、ビールの消費が増え、11月の第3四半期決算では計画を上回る好決算が発表されることを期待したいと思います!
本日もお読み頂きありがとうございました!
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