2024年の相場が始まりました!
新NISAも始まり、1年間良い相場になることを期待したいですね!
さて、今年はどんな銘柄が上昇すると思いますか?!
もちろん答えは1年後までわかりませんが、前年の株価の増減を見ることで、ヒントがつかめるかもしれません!
2023年に私が保有していた銘柄の株価増減を振り返ります。
過去の株価の動きを把握して、今年の投資戦略に活かしていきましょう!
■2023年年初から保有していた銘柄(22銘柄)
まず、2023年の年初から保有してた22銘柄について、年初から年末までの株価の増減は以下の表の通りです。
米国株は、為替の影響を含めた増減率です。(以下同様。)
総額を見ると、年間で▲6.3%と、ふるいませんでした。
年初来で15%以上上昇した銘柄は、テスラ、ラクスなど8銘柄。
+10万円以上のプラスはテスラ(+235,973円)、ラクス(+102,850円)でした。
一方、年初来で15%以上下落した銘柄は、アライドアーキテクツ、レノバなど6銘柄。
▲10万円以上のマイナスはアライドアーキテクツ(▲158,600円)、レノバ(▲158,600円)、TKP(▲107,700円)でした。
▲40%以上下落した銘柄5銘柄となかなか厳しい1年でしたが、個別株は年によって上げ下げがあるのもですので、こういう年があるのも仕方ないですね。
下落した銘柄が多かったものの、致命的な損失にならなかったのは、ある程度資産を分散させていたからです。
分散することの大切さを感じた1年でもありました。
・上昇率1位:テスラ
上昇率1位は、米・電気自動車大手のテスラで、+120.5%、+23万円と大きく上げました。
・GM、フォード、リビアンなどテスラ式の急速充電設備を採用
・ケンタッキー州が連邦政府資金を活用した幹線道路へのEV充電設備設置にテスラの充電規格導入を義務付け
など、事業の追い風となるようなニュースが多く見られました。
過去5年の株価チャートは以下の通りです。
2020年は業績の黒字化、急成長もあり、+743%(8倍!)と大暴騰!
2021年も+50%と大きく増加しました。
一方、2022年は、旧Twitterの買収に関連してイーロン・マスクCEOがテスラ株を売却するなど、逆風の1年、▲60%と大きく下落しました。
今年は追い風が吹くのか、逆風が吹くのか、注目です。
・下落率1位:アライドアーキテクツ
下落率1位は、デジタルマーケティング事業を展開するアライドアーキテクツで、▲63.0%、▲15万円と大きく下げました。
・第1四半期から業績予想を下方修正
・第2四半期でも業績予想を下方修正
と、「そりゃ株価も下がるわな・・・」という1年でした。
最大顧客は解約となり、それ以外で第1四半期時点で一時休止となっていた10社のうち、第3四半期時点で取引が再開したのは5社、その他は未定と、現在も厳しい状況が続いています。
これらはゲーム会社ですが、売上高に占める1つの顧客の割合や1つの業界の割合が大きい会社は注意が必要であると痛感しました。
過去5年の株価チャートは以下の通りです。
2019年まではさえない株価推移でしたが、2020年:+43.0%、2021年:+51.3%、2022年:+47.1%と上昇が続いていただけに、去年の下落は残念でした。
どこで売るのか、というのは株式投資の難しいところですね。
■2023年中に新たに買付した銘柄(9銘柄)
次に、2023年中に新たに買付した9銘柄について、買付時から年末までの株価の増減は以下の表の通りです。
保有株数を黄色く色づけしている銘柄は、すでに保有していた銘柄の追加買付です。
総額を見ると、+0.7%と、若干プラスとなりました。
基本的には株価が下落したところでエントリーするため、年初から保有していた銘柄(年初から保有していた株数)の下落率▲6.3%と比べると、悪くはない結果となりました。
買付後15%以上上昇した銘柄は、エラン(+31.3%)と楽天グループ(+25.6%)です。
一方、買付後15%以上下落した銘柄は、サインポスト(2回目:▲28.4%、3回目:▲16.4%、4回目:▲1.1%)、シルバーライフ(▲25.6%)です。
・3回の追加買付、サインポスト
AIレジなどを展開するサインポストは、年間で▲41.6%の下落。
その間、3回の追加買付を行いました。(3月:100株、11月:100株、12月:200株)
4月に発表した2023年2月期決算は、売上高は+21.5%増収したものの、赤字での着地となり、4期連続赤字となりました。
当初は黒字化の通期予想が発表されていただけに、期待を裏切る結果に株価も下落しました。
過去5年の株価チャートは以下の通りです。
全くもってさえないチャートですし、注記を見れば「継続前提に重要事象」の記載も。
そんなサインポストですが、私はひそかに期待しています。
今期こそはで、黒字転換予想となっていますが、10月に発表された第2四半期決算では、累計では赤字なものの、四半期では営業利益・純利益がわずかに黒字に転じました。
1月の第3四半期決算で四半期黒字が継続するのか、また4月の期末決算で来期どんな予想が示されるのかがとても重要だと思っています。
期待のし過ぎは禁物ですが、期待したいと思います。
■2023年中に売却した銘柄(5銘柄)
次に、2023年中に売却した5銘柄について、年初から売却時までの株価の増減は以下の表の通りです。
まず総額を見ると、+37.7%と、年初来でプラスになったタイミングで売却できました。
基本的には長期保有を前提に考えてはいるものの、実力以上に一時的に株価が上がったと判断した場合には、このように売却の判断をしています。
・売却して良かった?①ビヨンドミート
ビヨンドミートは、年間では▲21.8%(為替影響除くと▲27.7%)下落しました。
現金の減少、売上高の伸び悩みなど、財務面で不安な要素が大きいこともあり、2月に株価が大きく上昇した際にポジションを減らしました。
・売却して良かった?②Chatwork
Chatworkは、2023年12月期は赤字予想で、3期連続の赤字となる見通しです。
現在は投資フェーズであり、売上高も成長を続けており、2024年12月期の黒字化を狙う経営方針にも共感できますので、まだまだ株価は伸びると期待しています。
とはいえ、年初からの上昇のピッチが速すぎると感じたため、保有株数の一部を売却することにしました。
2月の期末決算発表で来期の業績がどのように示されるか、注目しています。
保有から1年でダブルバガー達成!Chatworkの株価はまだ上昇するか?!
■2022年と2023年を比較すると・・・
期末時点で保有する各銘柄の直近2年間の増減率(為替影響除く)を並べてみてみましょう。
・①2022年:下落 → 2023年:上昇
テスラやラクスなど、2023年に大きく上昇した銘柄は、2022年に大きく下落していました。
もちろん下落したすべての銘柄が翌年上昇しているわけでありませんが、「良い銘柄」であれば、大きく下がった年に勇気を持ってエントリー出来れば、その後大きな利益をつかめる可能性を感じますね。
・②2022年:上昇 → 2023年:下落
対照的に、アライドアーキテクツ、TKP、シルバーライフなどは、前年+30%以上の大幅上昇の反動もあって、2023年は▲30%以上下落しました。
業績推移や株主還元など継続的に強さを示せる企業でないと、2年続けて上昇というのは難しいと感じます。
・③2022年:上昇 → 2023年:上昇
そんな中、唯一2年続けて+25%以上上昇しているのがみずほFGです。
金利上昇観測に加え、PBR1倍割れ銘柄の改善期待など、追い風になっているようです。
金融政策や国策など、大きな波に乗れる銘柄に目をつけるというのは大事であると感じます。
・④2022年:下落 → 2023年:下落
株式市場全体が盛り上げる中でさえない銘柄もあります。
サインポストは2年連続で▲40%超の下落、ビヨンドミートは▲81%、▲27%と低迷が続いています。
サインポストは上記の通り4期連続赤字。
ビヨンドミートは財務状態や業績に懸念あり。
2年続けて大きく下落するには、それなりに理由があるなと感じます。
(ビヨンドミートは2021年も▲47%と下落しています・・・)
これをチャンスと捉えるか、手を出さないべきか、銘柄をよく分析する目と勇気が問われます。
リスク許容度の範囲内で判断していきましょう。
■2024年、狙うべき銘柄は・・?!
1年前と同じ考察になりますが、
・前年大きく上昇した銘柄が翌年大きく下落。
・前年大きく下落した銘柄が翌年大きく上昇。
・2年続けて上昇するにはそれなりの理由がある。
・2年続けて下落するにはそれなりの理由がある。
そんな傾向が見えてくるのではないでしょうか。
特に私が注目している個別株はグロース系の銘柄が多く、株価の上下動も大きいため、その傾向が強いかもしれません。
あなたが観察中の銘柄で、そのような銘柄はありそうですか?
ぜひじっくり探してみて下さい。
私が保有中の銘柄では、昨年に続きサインポスト、あとTKP、シルバーライフ、Chatworkあたりに注目しています。
赤字が続いていたり、業績が不安定だったりしますが、将来性を見定めて、今後の投資判断をしていきたいと思います!
■おわりに
2023年の株価の振り返り、いかがでしたでしょうか?
2024年の投資戦略に活かせることがあるのではないかと思っています。
「株価は上げ下げを繰り返すもの!」
私は、相場に向き合う上でそう意識しています。
ずっと上がり続ける銘柄なんてない!
だから、自分が満足できる水準まで上昇したら利益確定する。(目安=5年で株価2倍)
ずっと下がり続ける銘柄なんてない!
だから、短期的に大きく下げても投げ売りはせず、将来成長すると期待出来れば追加で買っていく。(年間▲30%は下がり過ぎと捉える)
これが私の基本スタンスです。
1年の間には様々な出来事があり、株価も上げ下げを繰り返します。
3年や5年といった長期スパンでみても、同じことが言えます。
一方的に上がったり、一方的に下がることは少なく、じっくり待って、上手く波に乗ったり、タイミング良く波から降りたりすることが大切になっていきますね。
大きな流れを意識しながら、2024年の相場の波を乗りこなしていきましょう!
なお、今年の日本市場(TOPIX)がどう動くか、Xのフォロワーさんにアンケートをとったところ、結果は以下の通りでした。
2024年の相場も本格的に始まりますね❗
— かたつむり君@決算分析&個別株投資 (@posikatatsumuri) January 8, 2024
今年の日本の相場(TOPIX)、1年後どうなってると思いますか?!
ポジティブに予想している方がやや多いですね。
上昇することを祈りつつ、1年間心穏やかに相場と向き合っていきましょう!
本日もお読み頂きありがとうございました!
★★私が株式投資において参考にした書籍を以下の記事にまとめています!★★
よろしければご覧ください!
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