こんなこと考えたことはありませんか??
権利付き最終日に買って配当Getして、翌日にすぐ売ったら、配当の分儲かるんじゃない?
株を始めた当初、前日の終値から翌日が始まると思っていた私は、こんなことを考えていました。笑
でも実際はそんなに甘くありませんでした。
高配当銘柄ほど、翌日(権利落ち日)は寄り付きから下落し、場合によっては配当利回りが3%なのに、株価が▲4%下落し、トータルで損をしてしまうこともあることを学びました。
ただ、儲かるか、損してしまうかは時の運!
翌日の株価次第です。
高配当で有名な14銘柄で、検証します!
■14銘柄で検証!その結果は・・・
検証結果を一覧表にまとめました。
早速見ていきましょう!
※便宜的に、株価は終値で検証しています。
※日本郵船、川崎汽船、東京海上の配当額は今期中の株式分割後の金額にて換算しています。
数字が多くてわかりにくいと思うので、大事なところだけ抜粋します。
表の「株価下落率」は、権利付き最終日(2023/3/29)の終値から権利落ち日(2023/3/30)終値の株価の下落率です。
表の「期末配当利回り」は、権利付き最終日(2023/3/29)に株を保有することで得られる予想期末配当(予想年間配当 - すでに支払い済の中間配当)の利回りです。
「株価下落率」<「期末配当利回り」であれば、得をする。
「株価下落率」>「期末配当利回り」であれば、損をする。
ということです。
検証の結果は
10勝4敗と、勝ち越しました!
■一番の当たりくじは、川崎汽船!
一番儲かったのは、川崎汽船です!
期末配当利回りが8.9%なのに対し、株価下落率は▲2.4%。
差し引き6.5%も儲かることになります!
同業の商船三井も5.1%儲かるなど、海運会社が今回の当たりくじでした。
■おわりに
「権利付き最終日に買って配当Getして、翌日にすぐ売ったら、配当の分儲かるんじゃない?」
今回の場合、10勝4敗と儲かる銘柄が多い結果となりました!
ただし、くれぐれもご注意ください!
今回はこのような結果でしたが、次回(9月末)も同じになるわけではありません。
株価は様々な要因で動きます。
今回多くの銘柄の株価がさほど下落しなかった要因の一つは、前夜(2023/3/29)の米国市場が軒並み上昇していた(ダウ:+1.0%、S&P500:+1.4%、NASDAQ:+1.8%)こともあると考えています。
米国市場のご機嫌一つで結果は全く違ってきますので、やはり注意が必要です。
投資のスタンスは人それぞれですが、
「その企業の成長に期待して資金を預け、中長期で保有し、成長の果実の一部を分け前としてもらう」
というのが基本であると考えています。
今回のような短期的な手法は、自分ではコントロールできない要素が多く、個人的にはあまりお勧めしません。
権利付き最終日・権利落ち日が株価にどのような影響を与えるのか、そのケーススタディとして、読者の皆さんの引き出しの一つになれば幸いです。
長期の視点を持って、投資していきましょう!
本日もお読み頂きありがとうございました!
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