【本記事はアフィリエイト広告を利用しています】
お金の悩みは尽きないものですね。。。
安定してお金が入るようになれば、どれだけ素晴らしいことか。
そんなことを考えたことがある方も多いのではないでしょうか。
目先のお金も大切ですが、長い目でお金が入る仕組みをつくることも大切。
そんな思いを強くする小話を紹介します。
■とある村のお話し
むかしむかしあるところに、ひなびた村があった。
そこはたいそう暮らしやすかったが、一つ大きな問題があった。
というのも、その村では雨が降らないと水が手に入らなかったのだ。
この問題を解決するために、長老たちは村に毎日水を運んでくる仕事を引き受けてくれる人間を募ることにした。
そして、名乗り出た二人と契約を交わした。
長老たちはたとえ一人でも競争相手がいれば、価格を安く抑えることができ、また一方に支障があったときにも水に困らないですむと考えたのだ。
契約を勝ち取った二人のうち一人はエドという男だった。
エドは契約が決まるやいなや外に飛び出し、ブリキのバケツを二つ買ってきて、一マイル離れた湖に向かって駆け出し、せっせと水を運び始めた。
こうして毎日朝から晩まで二つのバケツで水を運び続けたエドのもとには、すぐにお金が舞い込んできた。
エドは運んできた水を、村の人たちが作った大きなコンクリートのタンクに流し込んだ。
毎朝エドは村の誰よりも早く起き、必要なだけの水がいつもタンクの中にあるようにしなければならなかった。
つらい仕事だったが、お金が入ってくるのがうれしかったし、この契約を勝ち取った二人のうちの一人になれたことを喜んでいた。
もう一方のビルは、契約を結んだあとしばらく村から姿を消した。
数カ月が過ぎてもビルは戻ってこなかった。
エドは喜んだ。
競争相手がいなくなったからだ。
エドは水の代金を独り占めしてほくほく顔だった。
ビルにはバケツを二つ買ってエドと競うつもりはなかった。
その代わりにビジネスプランを立て、会社を起こした。
そして、四人の投資家を見つけ、実際に現場で仕事をする社長を雇い、六ヶ月後、建築作業員を引き連れて村に戻ってきた。
一年後、ビルの会社は村と湖を結ぶステンレスのパイプラインを完成させた。
パイプラインの開通を祝う式典の席上で、ビルは自分のところの水はエドが運ぶ水よりもきれいだとみんなに告げた。
エドの水に土がまじっていると文句を言う村人たちがいることをビルは知っていたのだ。
ビルはまた、自分の会社は一週間に七日、二十四時間休みなく水を提供できると告げた。
エドは週末は働かなかったので、水が運ばれてくるのは月曜から金曜までだった。
そのあと、ビルは、より高品質で信頼性のあるこの水の供給サービスに対する料金をエドの料金の四分の一にすると発表した。
村人は大喜びでビルが作ったパイプラインの蛇口に飛びついた。
ビルとの競争に勝つためにエドはすぐに水の料金を四分の一に下げ、新たに二つバケツを買った。
そして四つのバケツ全てにふたをつけて水を運び始めた。
また、サービスの質を高めるために、二人の息子を雇い、交代で夜や週末も水を運ぶことにした。
息子たちが大学に進むために村を出るとき、エドは息子たちにこう言った。
「早く帰って来るんだ。このビジネスはいつかおまえたちのものになるんだから」
でも、大学を終えた二人の息子はどういうわけか村には戻ってこなかった。
その頃にはエドは人を雇うようになっていたが、それと同時に組合の問題もかかえるようになっていた。
組合は賃上げと福利厚生の充実を要求し、さらに、組合員は一度に一つのバケツしか運ばなくていいようにして欲しいと求めてきた。
一方ビルは、もしこの村に水が必要ならば、ほかの村だって必要としているに違いないと考えた。
そしてビジネスプランを書き直し、世界中に散らばる未開発の村を訪れ、自分が考え出した高速、多量、安価、高品質の水の供給システムを売って歩いた。
ビルの儲けはバケツ一杯分の水につきわずか一セントだったが、毎日の供給量は相当な量に達した。
だから、ビルが実際に身体を動かして働かなくても、世界中で何百万人という人が一日にバケツにして何杯もの水を使い、そこから入るお金がすべてビルの銀行口座に流れ込んだ。
ビルは村に水を運ぶパイプラインを建設すると同時に、自分のところにお金を流し込むパイプラインも作っていたのだ。
ビルはそれからずっと幸せに暮らし、エドの方はずっと必死で働き続け、お金に苦労する生活を続けましたとさ。
おしまい。
■この小話からの学び
いかがでしたか?
読んだことのある方もいたかもしれません。
この小話は『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』(ロバート・キヨサキ著)で紹介されている小話です。
私自身、金持ち父さんシリーズの本はたくさん読み、今でも年に1回は読み直しをしていますが、「お金のために働くのではなく、お金に自分のために働いてもらう」という資産形成における重要な考え方を学べる一冊です。
「私はいまパイプラインを建設しようとしているのか、それともバケツで水を運ぼうとしているのか?」
「私は懸命に働いているのか、それとも賢明に働いているのか?」
そんな問いを自分に投げかけることは、ファイナンシャル・インテリジェンスを高める上で役にたちます。
とても面白く役に立つ本ですので、興味がある方はぜひ一度読んでみて下さい!
資産形成、共に頑張っていきましょう!
[PR]
コメント