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あなたは会社四季報を読んでいますか?
各社のページにある、業績記事・材料記事を読んでいますか?
以下、③のところです!
各社の最近の業績、新規事業のトピックスなど、将来や株価に影響を与える重要事項について、会社四季報の記者が魂を込めて書いています。
どの会社もだいたい170文字程度。
1社1分もかからず読めますので、自身の投資対象企業については、目を通しておきたいところですね。
この業績記事・材料記事、時系列で見てみると、ビジネス環境の変化を感じられ、その会社の現在地をより正確に把握できるようになります。
今回は、私が注目している銘柄の1つ「ラクス」の業績記事・材料記事を時系列で掲載します。
ぜひ変化を味わってみてください!
■会社四季報コメントを時系列で見てみよう!
・2019年12月号
【人材紹介】IT人材派遣は需要強く育成追いつかず。IT人材紹介も開始し対応へ。『働くDB』を『楽楽営業』に改称、『楽楽明細』と連携を推進。営業人員の拡充も継続。
・2020年3月号
【連 携】『楽楽販売』は弁護士ドットコムの電子決済サービスとシステム連携、契約手続き効率化を訴求。M&Aは対象企業の価格下落待つ方針。買収シナジーも検証。
・2020年6月号
【コロナ影響】IT人材派遣は経験者の稼働高水準維持だが、育成直後の未経験者を中心に待機発生。『楽楽精算』も拡販要員の採用を一時停止。オンライン営業など模索。
・2020年9月号
【人 材】新卒採用は開発部門継続だが、営業要員は中途にシフト。待機増える派遣人材採用は一時停止。今期縮小の広宣費は次年度再拡大。9月末基準日で株式2分割。
・2020年12月号
【楽楽明細】倍増ペースの『楽楽明細』を軸に新年度は営業人員を増やすなど積極投資、次の柱を育成へ。直販に加え代理店活用も積極化。拡大の中で人材育成も再強化。
・2021年3月号
【4年間】5月に26年3月期目標の新中計発表。4年間を成長投資強化期間とし、『楽楽精算』『楽楽明細』を軸に育成。稼働率回復のIT人材は4月入社に向け採用再開。
・2021年6月号
【M&A】26年3月期純益100億円以上目指し、成長投資強化。M&Aチーム設置し、割高感ないバックオフィス系など買収狙う。海外は共同出資による買収を検討。
・2021年9月号
【法改正】電子帳簿保存法改正へ精算や明細で対応進め拡販。年度内に新機能投入へ。7月始動のAIチャットボットは中期育成。移転増床も人員増続き次の移転先模索。
・2021年12月号
【新CM】今期広告宣伝費を前期比4倍の44億円に拡大。『楽楽精算』新CMでリモートワーク注目した内容を投入。『楽楽明細』に続き、来期は『楽楽販売』にも投資本格化。
・2022年3月号
【楽楽精算】法改正対応ニーズやテレビCM積極投下効き主力の精算が伸び再加速。利用社数1万社到達が射程圏。大企業向けの複雑な要件に対応した機能強化も推進。
・2022年6月号
【引き上げ】中期目標増収率26%以上に引き上げ成長投資継続。累計導入1万社突破の『楽楽精算』は従業員1000人超の中堅企業にもターゲット上げ機能強化を推進。
・2022年9月号
【拠点拡充】4月の東京に続き7月に福岡を拡大移転。従業員急増に対応、オフィス内OJTも重視。『楽楽明細』新CMは紙求める取引先にも対応可能な強みを訴求。
・2022年12月号
【生産性重視】売上拡大最優先の人員政策見直し1人当たり売上増加重視に転換。人材育成、管理部門の拡充急ぐ。来期から利益の拡大を前提にした投資増計画へシフト。
・2023年3月号
【打ち手】2月にレンタルサーバー事業を譲渡、成長分野へリソース集中。札幌に続き1月広島に営業所を新設、現地企業を開拓へ。『楽楽販売』はスキャナ保存へ対応。
・2023年6月号
【事業譲受】7月に約33億円投じHOYAの勤怠管理サービス事業譲受。立ち上げ中の『楽楽勤怠』とともにシェア拡大狙う。横串営業組織作りノウハウ共有、受注効率化。
・2023年9月号
【生産性】1人当たり売上確認しながら精算などクラウドの成長分野中心に採用推進。『楽楽明細』に入金管理オプション追加、ミス防止による業務効率化訴求し拡販。
・2023年12月号
【オプション】請求書対応支援など好調でクラウド単価上昇。23年10月末ARR(年間ストック収益)300億円超(前年同期比49%増)。IT人材は採用絞り稼働上げる。
・2024年3月号
【楽楽勤怠】買収した『勤之助』を4月に『楽楽勤怠』へ統合。開発体制効率化、サービス改修進め25年春から本格攻勢。『楽楽精算』に二重申請チェック機能を2月追加。
・2024年6月号
【楽楽請求】オプション販売好調な請求書機能を切り出し、新ブランドで拡販へ。勤怠とともに広告宣伝用意し育成。『楽楽精算』は今下期の価格改定に向け準備進める。
■おわりに
いかがでしたか?
この会社が何に注目されているのかや、様々な変化を感じられたのではないでしょうか?
ラクスの場合、2021年3月号で記載のある中期経営計画の部分はとても重要ですね。
「4年間を成長投資強化期間」とすることから、投資フェーズと回収フェーズを明確に意識していることがわかります。
株価の推移を見ながら、果実の回収フェーズが近づいた時にもし安ければ、仕掛けるチャンスかも。
そんなイメージトレーニングが大事なように思います。
なお、足元の決算説明資料をご覧頂ければと思いますが、計画に対する進捗は順調です。
中期経営計画が絵に描いた餅ではないか、途中の進捗を定期的にチェックすることも重要ですね。
5ヶ年の中期経営計画の最終年度は来期、2026年3月期です。
経費の効率化により、最終年度は大きな利益が見込め、株価も上昇していくと思いますので、今から楽しみです!
業績記事・材料記事はを時系列で見ることは投資判断の参考になりますので、ぜひ活かしていきましょう!
あなたが興味のある銘柄がありましたら、ぜひ1回みて終わりではなく、ExcelやWordなどに業績記事・材料記事を蓄積していくと将来役にたつと思います。
興味があれば、ぜひやってみて下さい!
なお、四季報の業績記事・材料記事(=定性情報)に加えて、実際の業績数値(=定量情報)をあわせて企業を観察すると、さらに投資判断の質が高まります。
投資判断の質、一緒に高めていきましょう!
本日もお読み頂きありがとうございました!
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