2024年8月6日(火)。
簿財ダブル合格を目指して、第74回税理士試験に挑戦しました!
この記事では、財務諸表論について、振り返ります。
■試験直後の手応え(当日)
試験直後の手応えは以下の通りです。
【計算(第3問)】
・95分もかけてしまった・・・(80-85分でまとめたかった)
・そんなにゆっくり解いてたつもりはなかったけど、つい「丁寧に・・・」という気持ちが出てしまったのかも。
・特に中盤(50-75分あたり)の時間の進み方が早かった(時間の割に解答が埋まっていかない)感覚。
・後半の「11.メンテナンスサービスの売上原価」で「費用の5%、30%を売上原価に振る」が登場した時はかなり焦った。最初に正誤表見た時に意識づけ出来ていれば・・・軌道修正できたとは思うけど、ここは結構時間使ってしまった要因かも。
【理論(第1問、第2問)】
・25分だけだったけど、その中で何とかくらいつけたかと
・第2問-問1、社債の発行差額、前払、後払いについてはまったく・・・(1)は空白、(2)は適当に一言、(3)(4)は適当・・・16点全部落としたかも。
・計算に時間かけすぎたものの、理論は「もっと時間があったら書けたのに」というレベルではなかったので、計算で点を稼げてることを祈るのみ!
【全体】
・「合格できるな!」というほどの手応えもなければ、「絶対不合格だわ。。」という感覚でもない。まさにボーダーだなと。
・「自分の力を出し切れなかった!」という感覚はなく、今の実力であがけるだけあがけたって感じ。
・簿記論と比べれば、財表の方が合格の確率は高いかな。
・不合格なら素直に自分の力不足だと思える、ある意味スッキリした感覚。
・本番までに積み重ねてきた準備に悔いはないし、結果がどっちに転んでも紙一重の世界。
■自己採点の結果は・・・
受験予備校各社の解答速報と照らし合わせた自己採点の結果は以下の通りです。
ネットスクールは合格ボーダーを+8点超え、大原は合格確実と同じ、TACは合格確実+2点でした。
もちろん結果はどうなるかわかりませんが、「何とか合格できたかな」、と捉えています。
■少し反省していること・・・
合格確実ラインには到達できたものの、もう少しここは取れたな、というところもありました。
「計算でしっかり8割とって、あと、理論は必死に食らいつく!」
これが私の戦略でした。(TACでも計算の大切さをしきりに言われていました。)
正直理論については水物で、記述の採点でどれだけ部分点を取れるかも未知数です。
あまり自信のなかった記号選択が運よく正解だったことも含め、これ以上の点を望める程の実力は持ち合わせていないので、理論については十分満足です。
計算については、以下の2か所(解答要求4カ所分)は取れたなというところで反省です。
反省① 「5.棚卸資産」の貯蔵品に関する説明文を読み飛ばしたこと
反省② 「6.有形固定資産」の建設仮勘定を各固定資産の帳簿価額に振り替え忘れたこと
反省①~「5.棚卸資産」の貯蔵品に関する説明文を読み飛ばしたこと
貯蔵品のうち、「収入印紙」について、「収入印紙110千円」のすぐ後ろにある「(本社金庫内にあるものを含む)」というかっこ書きを読み飛ばしてしまいました。
「1.現金及び預金」内に記載のあった「収入印紙20千円」を見た時点で「収入印紙=20千円」というのを意識しすぎてしまい、これが本社金庫内の話にも関わらず、全社の収入印紙未使用分と勘違いしてしまいました。
「租税公課90千円/貯蔵品90千円」という仕訳を入れてしまい、結果「貯蔵品」を間違えました。
もう少し落ち着いて説明文を読んでいれば、「貯蔵品」は解けましたね。
(「租税公課」については他の仕訳も間違えていたので、どっちにしろ不正解なので影響なし)
反省②~「6.有形固定資産」の建設仮勘定を各固定資産の帳簿価額に振り替え忘れたこと
「建設仮勘定」を「建物」「構築物」「工具機具備品」に振り替える問題。
12月20日に営業開始ということで「減価償却は4ヶ月分!年間分÷12×4!」ということを強く意識して、減価償却費の計算はあっていましたが、建設仮勘定を各固定資産の帳簿価額に振り替えることを忘れていました。
振り替え忘れがなければ「建物」「構築物」「工具器具備品」は解けましたね。
超イージーミスですが、自分としてはちょっと苦笑いしてしまう裏話があります。
実はラスト1週間ほどの勉強の際(簿記論だったか財務諸表論だったかは忘れましたが)、減価償却費や支払利息などで「月割計算漏れ」を何度かしてしまいました。
「こういう基本的なところ間違えたらダメだ!!」
「一つのミスが命取りになりかねない!」
とかなり強く意識して本試験に臨んでいました。
結果、月割計算に意識が行き過ぎて、帳簿価格の修正がどこかに吹っ飛んでしまいました・・・苦笑
意識づけは大事ですが、バランス感覚も大事だなと、改めて反省です。
■当日を迎えるまでの準備
もう少し伸ばせる部分はあったものの、概ね自分のもってる力も発揮できましたし、当日までに重ねてきた準備についても、悔いはありません。
①勉強時間、②TACの活用、③答練・公開模試の観点から振り返ります。
・①勉強時間
「週15時以上の勉強習慣確立」を1つのテーマとして、2023年11月末から勉強時間の記録、可視化を始めました。
その結果がこちらです。
日曜日から土曜日の1週間で区切り、最終週は8/4(日)~当日8/6(火)の3日間の勉強時間です。
37週間の合計時間は、830時間。
週平均22.4時間でした。
仕事の関係(決算業務:第8週、9週、21週)やコロナでのダウン(第18週)で15時間勉強できなかった週もありますが、全体としては継続的に、自分で設定した時間を超える勉強時間を確保できました。
記録をする前の時間も含めれば、1,000時間以上の時間を重ねてきました。
振り返ると、よく継続的に積み上げてこれたなと思っており、悔いはありません。
・②TACの活用
昨年度(第73回)は完全独学で簿記論にチャレンジし、撃沈しました。
独学の限界も感じていたので、今回はTACを活用することに決めました。
12月末から財務諸表論(上級コース(12月末~7月))をやりながら、簿記論は独学を続け、4月末からは簿記論も「直前対策講座(4月末~7月)」を申し込み、答練を重ねました。
財務諸表論では「理論」と「計算」がありますが、どちらに学習の時間を注ぐべきか、それぞれどの程度の点数を狙うべきか、理論におけるキーワードは何か、試験員の先生の傾向と対策など、非常に有益な学びがありました。
財務諸表論で学ぶ会計の考え方は、普段の実務(一般企業の連結決算担当)でも活きました。
監査法人や社内のメンバーとの会話の中でそうしたエッセンスを盛り込んでいくことで説得力が高まる面白さ感じることもできました。
勉強と実務が良い感じで混じり合って、非常に楽しく学ぶことができました。
・③答練・公開模試
TACでの実力完成答練、6月に早稲田大学で受験した全国公開模試の結果は以下の通りです。
■実力完成答練
■全国公開模試
「上位10%に入る!」ことを意識して取り組んでいました。
概ね5%以内に入ることができていたのと、特に計算はある程度稼げる目処がついていたので、簿記論と比べると自信をもって本試験に臨めました。
ですので、ラスト1週間は8:2くらいで簿記論に力を入れていました。
理論の範囲は幅広く、「力を入れてこなかった論点が出てきたらどうしよう・・・」という不安は最後まで付きまといましたが、「計算で取れれば大丈夫!」「理論は難しい問題出たらみんなできない!」と割り切っていました。
(今回第2問-問1はまさにそのような問題でした)
答練や全国公開模試を通して、自分の強みや位置づけを意識した上で、バランスを考えて時間を配分できたと思っています。
来年以降も上手に活用していきたいと思います。
■来年(第75回)に向けて
1年間かけて準備してきた戦いが一区切りとなりました。
11/29(金)の合格発表まで、結果は誰にも分りません。
おそらく財務諸表論はいけたと思っていますが、簿記論はボーダーという状況。
結果がどうなるのか、もちろん気にはなりますが、自分がコントロールできないことに神経をすり減らすのはもったいないですし、もう十分に自己採点も行ったので、一旦今回のことは横において、次に向かいます。
来年、第75回税理士試験では、
「法人税法」の合格
を目標にします!
一般企業の財務部門で働いており、「実務の質を高めるために知識を増やしたい」というのがもともと勉強を始めた目的の1つですので、その点を意識しながら取り組んでいきます。
Xでの投稿を通して、多くの方に応援も頂き、とても励みになりました!
引き続き目標に向かって挑戦していきたいと思います!
本日もお読み頂きありがとうございました!
■過去の参考記事
・第73回(2023年)簿記論は残念ながら不合格・・・【税理士試験挑戦記01】
・TACの力をお借りします!【税理士試験挑戦記02】
・週15時間の勉強時間確保のために意識している4つのこと!【税理士試験挑戦記03】
・とある税理士試験受験生の1日。どんなタイムスケジュール?【税理士試験挑戦記04】
・青ボールペン、マーカー。。解くスピードを上げるために・・・【税理士試験挑戦記05】
・試験まで100日を切りました!5月・6月でギア上げていく!【税理士試験挑戦記06】
・第74回本試験を終えて~簿記論~【税理士試験挑戦記07】
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