【ネクステラ・エナジー】21/10/20決算発表内容と私の投資戦略

決算と私の投資戦略

私は毎年資産+10%達成を目標に投資に励むサラリーマン投資家です。

通勤時間や平日の夜、週末の時間を使って、売買候補となる銘柄の研究を行っています。
日々様々な情報が飛び交いますが、特に年に4回(四半期に1回)行われる決算発表は、企業の業績・状態を把握し、今後の投資戦略を考える上でとても重要な情報です。

この記事では、私が保有中 or 気になっている銘柄の決算発表内容をチェックし、今後の投資戦略について私なりの視点で書いていきます。
記載している銘柄を推奨しているわけではありませんが、私の視点や考え方が読者の方の参考になれば嬉しいです。

■本日のチェック銘柄

今日チェックするのは北米で風力や太陽光といった再生可能エネルギー発電事業を行うネクステラ・エナジー(ティッカーシンボル:NEE)です。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)上場で、決算期は12月です。
SBI証券お客様サイト内の銘柄サマリー情報より数値を抜粋すると、時価総額は1,674億ドル、従業員数は14,900人です。

私がこの会社に注目している理由は、再生可能エネルギー事業に将来性を感じるからです。
なお、現在私ネクステラ・エナジーの株は保有していません。

■決算発表内容の概要

2021/10/20(水)に発表した2021年7~9月期(第3四半期)決算の主な内容は以下の通りです。

【主な決算内容】(単位:百万ドル)

売上高 (Operating Revenues):4,370(前年同期:4,785 前年同期比:▲8.7%)
営業利益(Operating Income):379(前年同期:1,008 前年同期比:▲62.4%)
純利益 (Net Income):447(前年同期:1,229 前年同期比:▲63.6%)
資産合計(Total Assets):139,163(前期末:127,684)
自己資本(Total common shareholders’ equity):36,649(前期末:36,513)
現金  (Cash and cash equivalents):692(前期末:1,105)
有利子負債(Short-term debt, Long-term debt):51,747(前期末:46,540)
営業CF(Net Cash Provided by Operating Activities):+6,236(前年同期:+6,631)
投資CF(Net Cash Provided by Investing Activities):▲11,845(前年同期:▲9,206)
財務CF(Net Cash Provided by Financing Activities):+5,066(前年同期:+3,914)

■決算発表内容分析のものさし

決算発表内容について、私は主に①成長性②収益性③安全性④キャッシュ創出力、の4つの観点からチェックをしています。

それぞれの観点について、主な指標とその計算方法、優秀と認定する目安は以下の通りです。
優秀と認定する目安をクリアした項目が多い銘柄ほど、買いたい銘柄、保有し続けたい銘柄ということになります。

★成長性
【主な指標】
増収率、増益率(営業利益・純利益)

【計算方法】
増収率(%)=(今期の売上÷前期の売上-1)×100
増益率(%)=(今期の利益÷前期の利益-1)×100

【優秀と認定する目安】
増収率、増益率ともに+10%以上

★収益性
【主な指標】
売上高営業利益率、売上高純利益率、ROE(自己資本利益率)

【計算方法】
売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100
売上高純利益率(%) =純利益 ÷売上高×100
ROE(%)      =純利益÷自己資本×100 ※四半期決算時は純利益を年換算し算定

【優秀と認定する目安】
売上高営業利益率:15%以上
売上高純利益率 :10%以上
ROE      :15%以上

★安全性
【主な指標】
自己資本比率、現金>有利子負債か

【計算方法】
自己資本比率(%)=自己資本÷総資本×100

【優秀と認定する目安】
自己資本比率:30%以上80%以内
現金>有利子負債であること
※ただし、一概に自己資本比率が高ければいいというわけではなく、有利子負債が多いとダメでもなく、業態や企業の成長フェーズによって個別に評価する必要がある、と考えています。)

★キャッシュ創出力
【主な指標】
営業CFがプラスか、営業CF>営業利益か

【優秀と認定する目安】
営業CFがプラスであること
営業CF>営業利益であること

■決算発表内容分析

それでは、上記のものさしに沿って、実際に決算発表内容を分析していきます。

●成長性のチェック

売上高は前年同期比▲8.7%でした。
営業利益は同▲62.4%、純利益は同▲63.6%でした。

減収減益の決算でした。
なお、9カ月の累計でみると、売上高は前年同期比▲11.6%、営業利益は同▲62.7%、純利益は同▲19.0%でした。
累計でみても減収減益の厳しい決算となりました。

●収益性のチェック

売上高営業利益率は8.7%、売上高純利益率は10.2%、ROEは8.6%でした。
売上高純利益率は、優秀の目安としている指標を上回りました。

●安全性のチェック

自己資本比率は26.3%でした。
30%を切っているため自己資本比率は低いですが、投資規模の大きいビジネスを持つ会社の特徴でもあります。

保有している現金692に対して、有利子負債は46,540と、現金を大きく上回っています。
指標だけ見ると安全性については少し心配もありますので、利益が上がっているか、利益に伴ってキャッシュが入ってきているか、今後も注目していきたいと思います。

●キャッシュ創出力のチェック

営業CFは+6,236と、キャッシュインとなりました。

前年同期は+6,631でしたので、安定したキャッシュインが続いています。営業利益379と比べても、キャッシュインの額は大きいです。
キャッシュフローのバランスを見ると、営業活動(+6,236)と財務活動(+5,066)のキャッシュインを、投資活動(▲11,845)にあてている構図がよくわかります。
この構図は前期も同様です。
投資活動から今後売上高・利益をあげていけるかがポイントです。
積極的に投資を行い、安全性の指標に少し心配がありますが、キャッシュがしっかり生み出せていれば、それほど心配はないので、今後も営業CFの水準を注目していきたいと思います。

■業績予想に対する進捗度

SBI証券お客様サイト内の財務詳細情報に記載されている今期業績予想に対する進捗度をチェックします。
業績予想に対する進捗度は、年間の業績予想が妥当なものかを考える上で大切な指標です。
もし進捗度が高い場合は、業績予想の上方修正が発表される可能性もあります。
1Qは25%、2Qは50%、3Qは75%、4Qは100%を超えている場合を優秀と定義して、チェックしていきます。
もちろん企業によって季節波動がありますので、単純に数値だけをみるのではなく、前年度の四半期進捗を参考にするのも大事ですね。

業績予想に対する売上高の進捗度は63.1%でした。
営業利益の進捗度は32.0%、純利益の進捗度は52.7%でした。

売上高・利益ともに予想を下回っての進捗です。
4Qで巻き返すのか、次の決算も注目したいです。

■来期の業績予想から見る将来成長性

SBI証券お客様サイト内の財務詳細情報より、来期の業績予想をチェックします。
今期の会社発表の業績予想を起点に、来期の成長性を見ていきます。

※SBI証券お客様サイトより、同社の業績予想を抜粋

来期の売上高成長率は+12.4%、営業利益成長率は+21.5%、純利益成長率は+20.5%です。
いずれも+10%を越えており優秀ですが、今期は減収減益であり、かつ進捗度も低く、見通しが変わる可能性もあると思いますので、今後の業績予想の変化に注目したいと思います。

■株価水準とチャートの動き

直近の株価とPERは以下の通りです。
PERは40倍程度の水準です。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価情報を抜粋

過去5年間の株価の動き(週足)は以下の通りです。

2020年にコロナウイルスの影響で大きく調整しましたが、そこを除けば右肩上がりに上昇を続けています。
5年前の株価は30ドルで、現在は90ドル手前ですので、5年で株価は3倍になりました。

■私の投資戦略

以上の分析内容を簡単に表に整理すると、以下のようになります。

株価が5年で3倍になったと書きましたが、過去5年の売上高・利益の推移をみると、決して毎年増収増益で推移しているわけではありません。
その中で株価が3倍になったというのは、それだけ脱炭素、再生可能エネルギーへの期待が高いということでしょう。
脱炭素、再生可能エネルギーを重視するの世界的な流れは数年で途絶えることはないと考えていますが、すでに大きな期待は株価に反映されている面もあると思います。
来期は増収増益見込みではありますが、業績の安定感は感じませんので、今後の決算発表や業績予想によって株価は調整することもあると思います。

今後の決算発表などによって株価が安くなったタイミングで買えたらいいなと思っています。
目安は60ドルあたりでしょうか。(現在の株価から約▲30%の水準。)
ここまで下がると配当利回りも2.5%になりますので、気長に長期保有しやすい利回りになりますね。

『よく知らないものには手を出さない』が絶対的な鉄則」(byさわかみ投信・澤上篤人)とも言われています。
私は学生の頃から環境問題に興味があり、環境問題を解決に導く事業を展開する企業には将来性を感じますが、まだまだ同社については勉強不足です。
今後同社の情報を色々集めながら、将来的に成長が期待できるか、勉強していきたいと思っています。

■まとめ

長くなりましたが、お読み頂きありがとうございました!

私はだいたい25銘柄程度の注目銘柄を決めて、上記のような観点で継続的に観察を続けています。
そして5年で株価2倍が期待できる銘柄を、いいタイミングで買うことを目指して日々観察をしています。
上記の銘柄を推奨するわけではありませんが、銘柄選択の視点や考え方など、読者の皆さんの参考になったのであれば嬉しいです。

毎年資産+10%達成を目指して、引き続き頑張ります!

ということで、本日は以上です!
お読み頂きありがとうございました!

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