【ラック】22/2/9決算発表内容と私の投資戦略

決算と私の投資戦略

今日はラックの決算を
チェックしていきましょう♪

サイバーセキュリティか~
今後脅威がどんどん顕在化してくるんだろうな~

そうですね。なかなか目に見えないので
実感がわきにくいですが、大事なテーマですよね!

メタバース空間で悪さする奴とか
でてくるんだろうな~

皆さんこんにちは。
個別株投資で毎年資産+10%を目指すサラリーマン投資家、かたつむり君です。
通勤時間や平日の夜、週末の時間を使って、売買候補となる銘柄の研究を行っています。
日々様々な情報が飛び交いますが、年に4回(四半期に1回)行われる決算発表は、企業の業績・状態を把握し、今後の投資戦略を考える上で特に重要な情報です。

この記事では、私が保有中 or 気になっている銘柄の決算発表内容をチェックし、今後の投資戦略について私なりの視点で書いていきます。

記載している銘柄を推奨しているわけではありませんが、私の視点や考え方が読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。

■本日のチェック銘柄

今日チェックするのはセキュリティ関連事業を展開するラック(証券コード:3857)です。
JASDAQ上場で、決算期は3月です。
4月からの新市場区分では「スタンダード市場」に区分されます。
直近の四季報より数値を抜粋すると、時価総額は196億円、従業員数は連結で2,157名です。

私がこの会社に注目している理由は、サイバー攻撃の脅威、サイバーセキュリティの重要性は今後ますます増えることが予想される中、同社のビジネスは伸びていくと考えているからです。
現在私はラックの株を100株保有しています。

■決算発表内容の概要

2022/2/9(水)に発表した2022年3月期第3四半期決算の主な内容は以下の通りです。

【主な決算発表内容】(単位:百万円)

売上高  :30,612(前年同期:30,280 前年同期比:    +1.1%)
営業利益 :     365(前年同期:     420 前年同期比:  ▲13.1%)
純利益  :     525(前年同期:     237 前年同期比:+121.7%)
資産合計 :21,457(前期末:24,626)
自己資本 :11,816(前期末:11,658)
現金   :  5,351(前期末:  6,367)
有利子負債:  3,038(前期末:  4,736)
営業CF  :  - (前年同期: - ) ※非開示
投資CF  :  - (前年同期: - ) ※非開示
財務CF  :  - (前年同期: - ) ※非開示

■決算発表内容分析のものさし

決算発表内容について、私は主に①成長性、②収益性、③安全性、④キャッシュ創出力、の4つの観点からチェックをしています。

それぞれの観点について、主な指標とその計算方法、優秀と認定する目安は以下の通りです。
優秀と認定する目安をクリアした項目が多い銘柄ほど、買いたい銘柄、保有し続けたい銘柄ということになります。

★成長性
【主な指標】
増収率、増益率(営業利益・純利益)

【計算方法】
増収率(%)=(今期の売上÷前期の売上-1)×100
増益率(%)=(今期の利益÷前期の利益-1)×100

【優秀と認定する目安】
増収率、増益率ともに+10%以上

★収益性
【主な指標】
売上高営業利益率、売上高純利益率、ROE(自己資本利益率)

【計算方法】
売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100
売上高純利益率(%) =純利益 ÷売上高×100
ROE(%)      =純利益÷自己資本×100
※四半期決算時は純利益を年換算し算定

【優秀と認定する目安】
売上高営業利益率:15%以上
売上高純利益率 :10%以上
ROE      :15%以上

★安全性
【主な指標】
自己資本比率、現金>有利子負債か

【計算方法】
自己資本比率(%)=自己資本÷資産合計×100

【優秀と認定する目安】
自己資本比率:30%以上80%以内
現金>有利子負債であること
※ただし、一概に自己資本比率が高ければいいというわけではなく、有利子負債が多いとダメでもなく、業態や企業の成長フェーズによって個別に評価する必要がある、と考えています。)

★キャッシュ創出力
【主な指標】
営業CFがプラスか、営業CF>営業利益か

【優秀と認定する目安】
営業CFがプラスであること
営業CF>営業利益であること

■決算発表内容分析

それでは、上記のものさしに沿って、実際に決算発表内容を分析していきます。

●成長性のチェック

売上高は前年同期比+1.1%でした。
営業利益は同▲13.1%でした。
純利益は同+121.7%でした。

売上高は微増。営業利益はQ2では赤字でしたが、このQ3では黒字に浮上しましたが、前年同期と比べると減益となりました。
純利益は、子会社株式売却益(+219)、持分法による投資利益(+63)を計上したことや、前期は減損損失(▲99)や事務所移転費用(▲81)といった特別損失の計上があった反動により、大幅に増益となりました。

売上高を事業別にみると、セキュリティソリューションサービス(SSS)事業は前年同期比+9.2%増と増収だったのに対し、システムインテグレーションサービス(SIS)事業は▲4.5%と減収でした。
売上高に占める比率は、SSS事業:SIS事業=44:56です。

セグメント利益(全社共通経費を組み入れる前の、事業にかかる販売費および管理費を含めた利益)は、SSS事業が前年同期比+13.0%と2ケタ増益であった一方、SIS事業は▲7.1%と減益でした。
セグメント利益に占める比率は、SSS事業:SIS事業=36:64です。

過去からの売上高推移を見ると、SIS事業は横ばいで推移しているのに対し、SSS事業はじわじわと拡大しています。

※同社の決算説明資料より抜粋。

SSS事業が伸びなかったら
やばいよな~

●収益性のチェック

売上高営業利益率は1.2%、売上高純利益率は1.7%、ROEは5.9%でした。
いずれも指標としている数値を大きく下回りました。

●安全性のチェック

自己資本比率は55.1%でした。
現金5,351に対し、有利子負債は3,038と、現金が有利子負債を上回りました。

前期末と比べると、現金は減りました(▲1,016)が、それ以上に有利子負債の返済(▲1,698)が進み、自己資本比率も47%から55%となり、財務体質は改善されています。
安全性の数値は特に問題ないですが、昨年10月11月に、同社に対する訴訟、反訴についてのプレスリリースが発表されたことについては懸念もあります。
請負代金返還等請求訴訟ということで、58億円の訴訟提起がありました。
同社はこの訴訟提起に対し、「根拠がないものと考えており」としていますが、訴訟の金額は同社の保有現金を上回る規模ですので、万が一訴訟が認められるとなると、同社の経営へのインパクトは甚大です。
今後の推移を慎重に見守りたいと思います。

訴訟な~
嫌な響きだな~

●キャッシュ創出力のチェック

Q3ではキャッシュフロー計算書の開示がありませんでしたので、割愛します。

■業績予想(会社発表)に対する進捗度

会社が発表した業績予想に対する進捗度は、年間の業績予想が妥当なものかを考える上で大切な指標です。
もし進捗度が高い場合は、業績予想の上方修正が発表される可能性もあります。
Q1は25%、Q2は50%、Q3は75%、Q4は100%を超えている場合を優秀と定義して、チェックしていきます。
もちろん企業によって季節波動がありますので、単純に数値だけをみるのではなく、前年度の四半期進捗を参考にするのも大事ですね。

売上高の進捗度は64.9%でした。
営業利益の進捗度は17.4%でした。
純利益の進捗度は37.8%でした。 いずれもQ3の指標である75%を下回りました。
セキュリティ事業の売上計上が第4四半期に偏っているということで進捗が弱く見える面はありますが、それを加味しても、弱い印象です。
参考までに、前期の売上高進捗は以下の通りです。
前期の売上高進捗:Q1:21.0% Q2:44.6% Q3:69.3% Q4:100%
前期もQ4で大きく売上高が増えていることがわかりますが、前期Q3と比べて今期Q3は4ポイントほど進捗が弱いとこころはやや気になります。

Q3で37%で、Q4で100%いくのかね?
未達でおわるんじゃね?

進捗が弱いのは気になりますね。
こればかりは次の決算までわからないですね。

■来期の業績予想(会社四季報情報)から見る将来成長性

会社四季報では、過去の業績に加えて、今期の業績予想、来期の業績予想が記載されています。
会社四季報の記者が会社に取材をし、分析した結果掲載されている予想値です。
会社が発表している業績予想と一致する場合もあれば、ずれることもあります。
このずれがある時は、注意が必要です。

※SBI証券お客様サイトより、同社の会社四季報情報を抜粋

今期の会社発表業績予想から、来期の四季報発表業績予想への成長性を見ていきます。
売上高は+10.2%、営業利益は+19.0%、純利益は+18.7%です。

いずれも指標の+10%を越えての増収増益で、売上・利益ともに過去最高の予想がたてられています。
過去10年の業績を見ても、売上高・営業利益・純利益の全てが+2ケタの増収増益になった年はなく、業績予想の通りに行くのであれば、来期は同社にとって大きな成長の1年になりそうです。

■株価水準とチャートの動き

2/10(水)の終値は778円。PERは15倍です。

過去5年間の株価の動き(週足)は以下の通りです。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価チャートを抜粋

2017年から2018年中盤にかけては上昇基調で推移していましたが、2018年10月以降、株価は下降に転じ、現在も低水準のままです。
売上高は毎年じわじわと増加しているものの、20年3月期、21年3月期と2期連続減益となっていることが株価にも表れているようです。
昨年10月の同社への訴訟についてのプレスリリースも株価にはネガティブな影響を与えています。

■私の投資戦略

以上の分析内容を簡単に表に整理すると、以下のようになります。

Q2からQ3にかけて営業利益が赤字から黒字に浮上するなど、徐々に改善の兆しをみせたものの、通期業績に対する進捗の弱さが目に付く決算でした。
セキュリティ事業の売上計上がQ4に偏るという特徴はあるものの、最終着地がどれほどになるのかは何とも未知数です。

同社の株価が低迷している一番の要因は、ここ2年連続で減益であることでしょう。
さらに、売上高がQ4に偏るという同社の特徴も、株価低迷の1つの要因のように感じています。
Q1,Q2,Q3と、通期予想に対する進捗度が常に低く映りますので、なかなか投資家の期待値が上がっていかず、Q4で好決算を発表しても、その時投資家が気にしているのはすでに次年度の業績予想です。
そしてまたQ1で低い進捗が示される。
なかなか株価の面では厳しいサイクルのように感じます。

来期は売上高・営業利益・純利益ともに+10%を越えての増収増益と、同社としては過去にない高い水準が予想されています。
Q1で例年以上の良い進捗が出せれば、株価の回復も期待できるのではないかと考えています。

「サイバーセキュリティ」というテーマそのものも、同社のビジネスも、今後の成長期待ができると思うのですが、爆発的な成長を期待するというよりも、サイバー攻撃の脅威と同じように、じわじわと成長していくのを期待して保有した方がいいのかなと考えています。 現在の100株は基本的には保有継続です。
株価は低迷していますが、3%ほどの配当利回りがありますので、気長に持ち続けられるのはこの銘柄のいいところです。
3ヶ月前の記事で「700円」を追加買付の目安と記載し、実際に700円を割ったものの、Q2時点での進捗の弱さや訴訟に伴うリスクなどが頭をよぎり、追加での買付には踏み切れませんでした。
その間、野村総合研究所との資本業務提携、新株発行による第三者割当、合弁会社設立も発表され、株価は浮上の兆しを見せています。
もしかしたらいいチャンスを逃してしまったかもしれませんね。
引き続き、700円を一つの目安に、様子を見ていきたいと思います。
これが私の戦略です。

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■まとめ

私はだいたい25銘柄程度の注目銘柄を決めて、決算発表内容と会社四季報を見比べながら、上記のような観点で継続的に観察しています。
そして5年で株価2倍が期待できる銘柄を、いいタイミングで買うことを目指しています。
上記の銘柄を推奨するわけではありませんが、銘柄選択の視点や考え方など、読者の皆さんの参考になったのであれば嬉しいです。

私が銘柄選びの基準や、仕掛けるタイミング、投資に対する考え方について参考にしている書籍は以下の通りです。
よろしければ読んでみて下さい。

私の資産形成モチベーションの原点です!「自分のためにお金を働かせる」という思考を強烈に植え付けられました。

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会社四季報は企業分析の大事なツール。掘り出し物のお宝探しは投資の醍醐味ですね!

毎年資産+10%達成を目指して、引き続き頑張ります!
ということで、本日は以上です!
お読み頂きありがとうございました!

3連休楽しもうな~
グッドラック!

■参考:同社に関する過去の記事

【ラック】21/11/10決算発表内容と私の投資戦略
※21/11/10(水)に発表した2022年3月期第2四半期決算についての記事です。

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