【アドビ】22/6/16決算発表内容と私の投資戦略

決算と私の投資戦略

皆さんこんにちは。
個別株投資で毎年資産+10%を目指すサラリーマン投資家、かたつむり君です。
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通勤時間や平日の夜、週末の時間を使って、売買候補となる銘柄の研究を行っています。
日々様々な情報が飛び交いますが、年に4回(四半期に1回)行われる決算発表は、企業の業績・状態を把握し、今後の投資戦略を考える上で特に重要な情報です。

この記事では、私が保有中 or 気になっている銘柄の決算発表内容をチェックし、今後の投資戦略について私なりの視点で書いていきます。

記載している銘柄を推奨しているわけではありませんが、私の視点や考え方が読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。

■本日のチェック銘柄

今日チェックするのは米・ソフトウェア大手のアドビ(ティッカーシンボル:ADBE)です。
NADAQ上場で、決算期は11月です。

SBI証券お客様サイト内の銘柄サマリー情報より数値を抜粋すると、時価総額は1,713億ドル、従業員数は25,988人です。

アドビと言えばPDFファイルですね。
身近なサービスを提供している会社ですので、注目しています。

なお、現在私はアドビの株を保有していません。

■決算発表内容の概要

2022/6/16(木)に発表した2022年3~5月期(第2四半期)決算の主な内容は以下の通りです。

【主な決算内容】(単位:百万ドル)
売上高 (Total revenue):4,386(前年同期:3,835 前年同期比:+14.4%)
営業利益(Operating income):1,529(前年同期:1,406 前年同期比:+8.7%)
純利益 (Net income):1,178(前年同期:1,116 前年同期比:+5.6%)
資産合計(Total assets):26,326(前期末:27,241)
自己資本(Total stockholders’ equity):13,985(前期末:14,797)
現金  (Cash and cash equivalents):3,365(前期末:3,844)
有利子負債(Debt):4,126(前期末:4,123)
営業CF(Net cash provided by operating activities):+2,040(前年同期:+1,988)
投資CF(Net cash used for investing activities):▲138(前年同期:▲107)
財務CF(Net cash used for financing activities):▲1,250(前年同期:▲1,080)

■決算発表内容分析のものさし

決算発表内容について、私は主に①成長性、②収益性、③安全性、④キャッシュ創出力、の4つの観点からチェックをしています。

それぞれの観点について、主な指標とその計算方法、優秀と認定する目安は以下の通りです。
優秀と認定する目安をクリアした項目が多い銘柄ほど、買いたい銘柄、保有し続けたい銘柄ということになります。

★成長性
【主な指標】
増収率、増益率(営業利益・純利益)

【計算方法】
増収率(%)=(今期の売上÷前期の売上-1)×100
増益率(%)=(今期の利益÷前期の利益-1)×100

【優秀と認定する目安】
増収率、増益率ともに+10%以上

★収益性
【主な指標】
売上高営業利益率、売上高純利益率、ROE(自己資本利益率)

【計算方法】
売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100
売上高純利益率(%) =純利益 ÷売上高×100
ROE(%)      =純利益÷自己資本×100
※四半期決算時は純利益を年換算し算定

【優秀と認定する目安】
売上高営業利益率:15%以上
売上高純利益率 :10%以上
ROE      :15%以上

★安全性
【主な指標】
自己資本比率、現金>有利子負債か

【計算方法】
自己資本比率(%)=自己資本÷資産合計×100

【優秀と認定する目安】
自己資本比率:30%以上80%以内
現金>有利子負債であること
※ただし、一概に自己資本比率が高ければいいというわけではなく、有利子負債が多いとダメでもなく、業態や企業の成長フェーズによって個別に評価する必要がある、と考えています。

★キャッシュ創出力
【主な指標】
営業CFがプラスか、営業CF>営業利益か

【優秀と認定する目安】
営業CFがプラスであること
営業CF>営業利益であること

■決算発表内容分析

それでは、上記のものさしに沿って、実際に決算発表内容を分析していきます。

●成長性のチェック

Q2の売上高は前年同期比+14.4%、営業利益は同+8.7%、純利益は+5.6%でした。
Q2累計の売上高は前年同期比+11.7%、営業利益は同+8.7%、純利益は+2.8%でした。

売上高は目安の+10%を上回りましたが、営業利益・純利益は+10%には届きませんでした。
Q1に比べると、Q2は前年同期比で改善しています。

過去12年間(2010年11月期~2021年11月期)とこのQ2の増収率の推移です。



2015年11月期~2021年11月期まで7年連続で+15%を超える増収を続けてきていますが、Q2累計では+15%を下回りました。

Q3以降巻き返すのか、成長ペースがやや鈍化するのか、今後の決算発表に注目です。


同じ期間の増益率(営業利益・純利益)の推移は以下の通りです。


+100%を越えた2015年11月期をピークに、下落傾向が続いています。
それでも+15%以上は増益を続けていましたが、前期(2021年11月期)の純利益は▲8.3%の減益となりました。
Q2累計では営業利益・純利益とも増益ですが、いずれも+10%を割っており、利益の面でも減速感がでています。

●収益性のチェック

過去13年(2009年11月期~2021年12月期)とこのQ2の利益率の推移は以下の通りです。

直近5年、売上高営業利益率は29~36%、売上高純利益率は23~40%でした。
Q2累計でも高い利益率水準を維持しています。

ROEは35.0%でした。
こちらの大変優秀で、投資家の資本を効率的に利益に結びつけています。

●安全性のチェック

自己資本比率は53.1%でした。
保有している現金は3,365、有利子負債は4,126と、有利子負債が現金を上回りました。

●キャッシュ創出力のチェック

営業CFは+2,040と、キャッシュインとなりました。
Q2累計営業利益3,109は下回りました。


キャッシュフローの概要を図にすると以下の通りです。


本業で稼いだキャッシュ(営業CF)の範囲内で、投資活動と財務活動を行っており、健全な資金繰りといえます。

財務CF(▲1,250)の主な要因は自社株買い(Repurchases of common stock:▲1,200)です。
同社は配当金はありませんが、自社株買いの形で株主還元をしています。

参考:危ない会社への投資を回避できる!キャッシュ・フロー8つのパターン!

■業績予想に対する進捗度

SBI証券お客様サイト内の「財務詳細」情報に記載されている今期業績予想に対する進捗度をチェックします。
業績予想に対する進捗度は、年間の業績予想が妥当なものかを考える上で大切な指標です。
もし進捗度が高い場合は、業績予想の上方修正が発表される可能性もあります。
Q1は25%、Q2は50%、Q3は75%、Q4は100%を超えている場合を優秀と定義して、チェックしていきます。
もちろん企業によって季節波動がありますので、単純に数値だけをみるのではなく、前年度の四半期進捗を参考にするのも大事ですね。

業績予想に対する進捗度は、売上高:49.0%、純利益:51.3%です。

■来期の業績予想から見る将来成長性

SBI証券お客様サイト内の「財務詳細」情報より、来期の業績予想をチェックします。
今期の業績予想を起点に、来期の成長性を見ていきます。

※SBI証券お客様サイトより、同社の業績予想を抜粋

来期の売上高成長率は+14.0%、純利益成長率は+18.9%と予想されています。

売上高、純利益とも目安の+10%を上回っての成長が予想されています。
純利益は2021年11月期、2022年11月期と2期連続減益予想ですが、2023年11月期は増益と予想されています。

■株価水準とチャートの動き

7/1(金)の終値は368ドルです。PERは36倍です。
過去5年の株価の動き(週足)は以下の通りです。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価チャートを抜粋

過去5年、右肩上がりで株価は上昇しており5年前の5倍以上の水準まで上昇しました。
昨年11月以降は下落が続き、現在の株価は最高値699ドルから▲47%ほど下落しています。

■私の投資戦略

以上の分析内容を簡単に表に整理すると、以下のようになります。

増収減益が予想されている今期ですが、Q2及びQ2累計は増収増益となりました。
直近7年間+15%を超える増収を続けていましたが、今期は+15%を割りそうであり、増収率が低下気味なのは気になるところです。

過去13年(2009年11月期~2021年11月期)の売上高・営業利益・純利益・EPSの推移は以下の通りです。

前期まで、売上高は堅調に伸びてきましたが、上記の通り今期は増収率が低下気味ですので、今後の推移に注目です。


純利益・EPSは前期に下落し、それまでの右肩上がりの推移が止まりました。
今期も純利益は減益予想となっていますので、こちらも注目です。

3ヶ月前の記事で、目安の株価を300ドルと記載しましたが、引き続き300ドルを目安に観察を続けていこうと思っています。
ここまで下がればPERも30倍を下回ります。

もともと期待値の高い銘柄であること、増収率が低下していること、2期連続の減益予想となっていることなど、まだまだ株価が下落する余地があると思っています。

今は為替も1ドル135円台と円安ですので、焦らずじっくり観察していきたいと思います。

以上が私の戦略です。

■まとめ

私はだいたい25銘柄程度の注目銘柄を決めて、決算発表内容と会社四季報を見比べながら、上記のような観点で継続的に観察しています。

そして5年で株価2倍が期待できる銘柄を、いいタイミングで買うことを目指しています。
上記の銘柄を推奨するわけではありませんが、銘柄選択の視点や考え方など、読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。


毎年資産+10%達成を目指して、引き続き頑張ります!
ということで、本日は以上です!

お読み頂きありがとうございました!

■参考:同社に関する過去の記事

【アドビ】22/3/22決算発表内容と私の投資戦略
※22/3/22(火)に発表した2021年12月~2022年2月期(第1四半期)決算についての記事です。
【アドビ】21/12/16決算発表内容と私の投資戦略
※21/12/16(木)に発表した2021年9月~11月期(第4四半期)決算についての記事です。

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