【インパクトHD】22/5/12決算発表内容と私の投資戦略

決算分析

皆さんこんにちは。
個別株投資で毎年資産+10%を目指すサラリーマン投資家、かたつむり君です。
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通勤時間や平日の夜、週末の時間を使って、売買候補となる銘柄の研究を行っています。
日々様々な情報が飛び交いますが、年に4回(四半期に1回)行われる決算発表は、企業の業績・状態を把握し、今後の投資戦略を考える上で特に重要な情報です。

この記事では、私が保有中 or 気になっている銘柄の決算発表内容をチェックし、今後の投資戦略について私なりの視点で書いていきます。

記載している銘柄を推奨しているわけではありませんが、私の視点や考え方が読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。

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■本日のチェック銘柄

今日チェックするのは電子看板を中心とした店頭販売促進事業等を展開するインパクトHD(証券コード:6067)です。

東証グロース市場上場で、決算期は12月です。
直近の四季報より数値を抜粋すると、時価総額は204億円、従業員数は連結で408名です。

同社の経営理念は「社会性ある事業の創造」です。
私がこの会社に注目している理由は、インド・コンビニ事業に将来性を感じるからです。

現在私はインパクトHDの株は保有していません。

■決算発表内容の概要

2022/5/12(木)に発表した2022年12月期第1四半期決算の主な内容は以下の通りです。

【主な決算発表内容】(単位:百万円)
売上高  : 3,587(前年同期:  2,962 前年同期比: +21.1%)
営業利益 :    512(前年同期:     340 前年同期比: +50.7%)
純利益  :    322(前年同期:     208 前年同期比: +54.4%)
資産合計 : 9,047(前期末:8,902)
自己資本 : 4,397(前期末:4,067)
現金   : 4,044(前期末:4,048)
有利子負債: 3,381(前期末:3,348)
営業CF  : - (前年同期: - )※非開示
投資CF  : - (前年同期: - )※非開示
財務CF  : - (前年同期: - )※非開示

■決算発表内容分析のものさし

決算発表内容について、私は主に①成長性、②収益性、③安全性、④キャッシュ創出力、の4つの観点からチェックをしています。

それぞれの観点について、主な指標とその計算方法、優秀と認定する目安は以下の通りです。
優秀と認定する目安をクリアした項目が多い銘柄ほど、買いたい銘柄、保有し続けたい銘柄ということになります。

★成長性
【主な指標】
増収率、増益率(営業利益・純利益)

【計算方法】
増収率(%)=(今期の売上÷前期の売上-1)×100
増益率(%)=(今期の利益÷前期の利益-1)×100

【優秀と認定する目安】
増収率、増益率ともに+10%以上

★収益性
【主な指標】
売上高営業利益率、売上高純利益率、ROE(自己資本利益率)

【計算方法】
売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100
売上高純利益率(%) =純利益 ÷売上高×100
ROE(%)      =純利益÷自己資本×100
※四半期決算時は純利益を年換算し算定

【優秀と認定する目安】
売上高営業利益率:15%以上
売上高純利益率 :10%以上
ROE      :15%以上

★安全性
【主な指標】
自己資本比率、現金>有利子負債か

【計算方法】
自己資本比率(%)=自己資本÷資産合計×100

【優秀と認定する目安】
自己資本比率:30%以上80%以内
現金>有利子負債であること
※ただし、一概に自己資本比率が高ければいいというわけではなく、有利子負債が多いとダメでもなく、業態や企業の成長フェーズによって個別に評価する必要がある、と考えています。)

★キャッシュ創出力
【主な指標】
営業CFがプラスか、営業CF>営業利益か

【優秀と認定する目安】
営業CFがプラスであること
営業CF>営業利益であること

■決算発表内容分析

それでは、上記のものさしに沿って、実際に決算発表内容を分析していきます。

●成長性のチェック

売上高は前年同期比+21.1%、営業利益は同+50.7%、純利益は同+54.5%でした。

いずれの指標とも前年同期比+10%を大きく上回っての増収増益となりました。
売上高・営業利益は過去最高を更新し、順調な滑り出しとなりました。

同社の事業は
①HRソリューション事業
②IoTソリューション事業
③MRソリューション事業
の3つに大きく分けられます。

HRソリューション事業の売上高は前年同期比+16.6%、IoTソリューション事業は同+27.8%、MRソリューションは同+35.7%でした。
3つ全てのセグメントが増収増益となりました。

※同社の決算説明資料より抜粋

●収益性のチェック

売上高営業利益率は14.3%、売上高純利益率は9.0%でした。
いずれも指標には届きませんでした。

過去6年間(2016年12月期~2021年12月期)の利益率の推移は以下の通りです。
売上高営業利益率 4.4%、4.6%、6.5%、 6.5%、  9.3%、12.6%
売上高純利益率  2.8%、8.1%、5.3%、▲20.0%、▲1.7%、 9.1%


ROEは29.3%でした。
指標の15%を上回りました。

●安全性のチェック

自己資本比率は48.6%でした。
現金4,044に対し、有利子負債は3,381と、現金が有利子負債を上回りました。

●キャッシュ創出力のチェック

キャッシュフロー計算書は非開示のため、割愛します。

■業績予想(会社発表)に対する進捗度

会社が発表した業績予想に対する進捗度は、年間の業績予想が妥当なものかを考える上で大切な指標です。
もし進捗度が高い場合は、業績予想の上方修正が発表される可能性もあります。
Q1は25%、Q2は50%、Q3は75%、Q4は100%を超えている場合を優秀と定義して、チェックしていきます。
もちろん企業によって季節波動がありますので、単純に数値だけをみるのではなく、前年度の四半期進捗を参考にするのも大事ですね。

業績予想に対する進捗度は、売上高:22.4%、営業利益:23.3%、純利益:23.0%でした。
Q1目安の25%には届きませんでしたが概ね順調でした。

■来期の業績予想(会社四季報情報)から見る将来成長性

会社四季報では、過去の業績に加えて、今期の業績予想、来期の業績予想が記載されています。
会社四季報の記者が会社に取材をし、分析した結果掲載されている予想値です。
会社が発表している業績予想と一致する場合もあれば、ずれることもあります。
このずれがある時は、注意が必要です。

※SBI証券お客様サイトより、同社の会社四季報情報を抜粋

今期の業績予想から、来期の四季報発表業績予想への成長性を見ていきます。
売上高は+12.5%、営業利益は+9.1%、純利益は+14.3%と、増収増益が予想されています。

■株価水準とチャートの動き

6/3(水)の終値は2,937円。PERは13倍です。
過去5年間の株価の動き(週足)は以下の通りです。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価チャートを抜粋

5年前の株価は500円台でしたので、当時と比べれば現在でも5倍以上の水準です。
過去の株価を見ると、2019年の急激な上昇が目立ちます。
インド・コンビニ事業への期待で一時6,200円台まで一気に高まり、その後現地提携会社の会長の死去もあり、一気に下落しました。
まさにジェットコースターのようなチャートです。
他社に比べて株価の上下動の大きい銘柄と言えそうです。

■私の投資戦略

以上の分析内容を簡単に表に整理すると、以下のようになります。

2019年12月期、2020年12月期は、インド・コンビニ事業の混沌もあり、持分法による投資損失の計上や、貸倒引当金繰入額の計上により、2期連続での最終赤字でしたが、前期(2021年12月期)は純利益も黒字転換し、今期Q1も増収増益と順調なスタートとなりました。

過去6年間(2016年12月期~2021年12月期)と今期予想の売上高・営業利益・純利益・EPSの推移は以下の通りです。


営業利益・純利益・EPSに絞ると以下の通りです。


売上高と、本業の利益を示す営業利益はしっかり右肩上がりで推移しています。
純利益は2019年12月期、2020年12月期で赤字でしたが、インド事業の混沌によるものです。

インド事業は新しいパートナー探し中で今後どうなるかは現在も不透明ではありますが、すでに投資資金全額に対し営業外費用や貸倒引当金を計上しており会計上のリスクはなくなっていますので、今後のアップサイドに期待しています。

※同社の決算説明資料より抜粋


同社の事業で一番期待しているのは、このインド・コンビニ事業です。
新型コロナの感染拡大が収束するまで当面の間は、コンビニへの業態転換は控える方針ですが、再開されたら同社の株価は上昇していくのではと思っています。

前期絶好調だった反動、コロナ禍の長期化によるインド事業の停滞継続など、不確実な要素も多く、今後また株価が調整すれば、狙っていきたいです。

2,000円を目安に考えていますが、PERも低いですし、もう少し高くても手を出していいかなと思っています。
相場全体の雰囲気や、ポートフォリオ全体のバランスも考えながら、エントリータイミングを引き続き模索したいと思います。

これが私の戦略です。

■まとめ

私はだいたい25銘柄程度の注目銘柄を決めて、決算発表内容と会社四季報を見比べながら、上記のような観点で継続的に観察しています。
そして5年で株価2倍が期待できる銘柄を、いいタイミングで買うことを目指しています。
上記の銘柄を推奨するわけではありませんが、銘柄選択の視点や考え方など、読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。

毎年資産+10%達成を目指して、引き続き頑張ります!
ということで、本日は以上です!
お読み頂きありがとうございました!

■参考:同社に関する過去の記事

【インパクトHD】22/2/14決算発表内容と私の投資戦略
※22/2/14(月)に発表した2021年12月期第4四半期決算についての記事です。
【インパクトHD】21/11/12決算発表内容と私の投資戦略
※21/11/12(金)に発表した2021年12月期第3四半期決算についての記事です。

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