財務面からオススメの米国株6選をランキングで紹介!(22/8/26時点)

決算分析

皆さんこんにちは。
個別株投資で毎年資産+10%を目指すサラリーマン投資家、かたつむり君です。
(TWITTER:@posikatatsumuri

今日の記事では、米国株のうち財務面、特にPLの増収率・増益率が優良な6銘柄の直近決算内容をランキング形式で紹介していきます。

このランキングも今回で3回目となります。

米国の個別株を買いたいけど、どの会社が良いのかわかりません。

米国株の中でも、特に有望な銘柄が知りたいです。

色んな銘柄を比較した上で検討したいんです。

↑↑こんなお悩みをお持ちの方にとって有益な内容になれば幸いです!

ランキングですか!面白そうですね!

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■有望6銘柄ってどこ?その選定条件は?

今回取り上げる6銘柄は、以下の通りです。

【有望銘柄6選】 ※五十音順
・アクセンチュア(ACN)
・コストコ(COST)
・テスラ(TSLA)
・ネクステラ・エナジー(NEE)
・ビザ(V)
・マスターカード(MA)

どうやってこの6社を選んだんですか?

選定条件は以下の通りです。

①直近四半期及び前年同期の純利益が「黒字
②売上高、純利益が「増収増益」、かつ増収率・増益率が「10%」以上
③決算分析記事を書いている会社である
(=私が保有しているor気になっている会社)

この記事では7つの切り口でランキングしていきます。
7つの切り口は以下の通りです。

①売上高ランキング(売上高規模が大きい会社がわかります)
②純利益ランキング(大きな利益を残している会社がわります)
③増収率ランキング(売上高の成長が著しい会社がわかります)
④増益率ランキング(純利益の成長が著しい会社がわかります)
⑤売上高純利益率ランキング(収益性が最も高い会社がわかります)
⑥自己資本比率ランキング(財務の安全性が最も高い会社がわかります)
⑦株価上昇率ランキング(過去からの株価上昇率が高い会社がわかります)

■ランキング

それでは、早速各項目のランキングを見ていきます。

■①売上高ランキング(売上高規模が大きい会社がわかります)

1位.コストコ    51,612百万ドル(7兆  708億円)
2位.テスラ     16,934百万ドル(2兆3,199億円)
3位.アクセンチュア 16,159百万ドル(2兆2,137億円)

※()内の日本円は1ドル137円で計算した概算額。

⇒上位3社は前回(3ヶ月前の直前四半期数値)と同じ順位となりました。

前回と比べると、2位テスラは▲9.7%の減収(18,756百万ドル→16,934百万ドル)、3位のアクセンチュアは7.4%の増収(15,047百万ドル→16,159百万ドル)で、その差は詰まりました。

テスラが上海でのロックダウンの影響で減速した一方で、アクセンチュアは安定して業績を伸ばしました。

なお、ランキング対象外ではありますが、アルファベットは69,685百万ドル、マイクロソフトは51,865百万ドルと、GAFAMの売上規模の大きさは特筆すべきものがあります。

■②純利益ランキング(大きな利益を残している会社がわります)

1位.ビザ        3,411百万ドル(4,673億円)
2位.マスターカード   2,275百万ドル(3,116億円)
3位.テスラ       2,259百万ドル(3,094億円)

※()内の日本円は1ドル137円で計算した概算額。

⇒前回に続き、ビザが1位となりました。

2位には同じクレジットカード大手でライバルでもあるマスターカードがランクインしました。

前回2位のテスラは、上海ロックダウンの影響もあり、3位に後退しました。

前回3位のコカ・コーラは、今四半期は純利益が減益となったため、ランキング対象外となりました。

なお、ランキング対象外ではありますが、マイクロソフトは16,740百万ドル、アルファベットは16,002百万ドルと、桁違いの利益を残しています。

■③増収率ランキング(売上高の成長が著しい会社がわかります)

1位.テスラ        +41.6%
2位.ネクステラ・エナジー +32.0%
3位.アクセンチュア    +21.8%

⇒増収率No.1は前回に続き、テスラでした。
前回の+80.5%という圧倒的な利益率に比べると見劣りしますが、それでも+41.6%と高い増収率を示しました。

2位にはランキング3回目にして初登場のネクステラ・エナジーが入りました。
2020年12月期、2021年12月期と、2期連続通期減収が続いていましたので、さえない前期までの反動で増収率が大きくでている面はあります。

3位のアクセンチュアは前回の3位に続き、ベスト3入りとなりました。
直近の3四半期の増収率は+27.2%→24.5%→21.8%と、安定して高い増収率を継続しています。

■④増益率ランキング(純利益の成長が著しい会社がわかります)

1位.ネクステラ・エナジー +439.1%
2位.テスラ          +97.8%
3位.ビザ           +32.5%

⇒増益率No.1はネクステラ・エナジーでした。
増収率と同じく、前期の数字が小さいために増益率が大きく出ている面があります。

2位はテスラでした。
上海ロックダウンがあったにもかかわらず、前期の倍近い利益をたたき出しました。

3位のビザは増益率ランキングでは初のランクインとなりました。
直近3四半期の増益率は+26.6%→+20.5%→+32.5%と、20%を超える増益を安定して記録しています。

前回+88.4%で2位に入ったズームは、今四半期は▲50.0%の減益となり、ランキング対象から外れました。

四半期ごとの利益率に一喜一憂せず、通期での利益率や、過去数年の実績など、長い目で見た評価の視点も大切ですね。

■⑤売上高純利益率ランキング(収益性が最も高い会社がわかります)

1位.ビザ         46.9%
2位.マスターカード    41.4%
3位.ネクステラ・エナジー 26.6%

⇒売上高純利益率No.1はビザでした。
前回は同業のマスターカードに1位を譲りましたが、1位の座に返り咲きました。

前回は、両社とも50%を超える利益率でしたが今回は40%台でした。
いずれにしても、クレジットカード業界の収益性の高さがよくわかります。

■⑥自己資本比率ランキング(財務の安全性が最も高い会社がわかります)

1位.テスラ       53.1%
2位.アクセンチュア   46.4%
3位.ビザ        41.5%

⇒過去2回のランキングで1位だったズームがランキング対象外となり、テスラが1位に輝きました。

テスラのような成長性の高い会社は自己資本比率が低いイメージがあると思いますが、過去5年でテスラの自己資本比率は急激に改善してきています。

参考:5年間で激変!BSから紐解くテスラ変貌の軌跡!

■⑦株価上昇率ランキング(過去からの株価上昇率が高い会社がわかります)

1位.コストコ       +41.1%
2位.テスラ        +22.5%
3位.ネクステラ・エナジー +14.1%

※2020年末の株価から、2022/8/26の株価までの上昇率にて算出

⇒1位はコストコで+41.1%でした。
前回ランキングでは+10.5%で2位でしたが、この3ヶ月で株価は上昇しました。

インフレ懸念、ロシアによるウクライナ侵攻、急速な利上げなど、不安定な要素も多く、株価が下落している銘柄も多い中で、強さを発揮しています。

株価の動きは水物ですので、次回3ヶ月後にどのような景色になっているのか、楽しみです。

■まとめ

各ランキング、3位までを記載しました。
「これは意外だった」といった部分もあったのではないでしょうか?

全体データの一覧は以下の通りです。

このランキングを始めて今回が3回目です。

ランキングの対象とする会社は同じ条件で抽出していますが、第1回:12社、第2回:8社、第3回:6社と、対象の会社がだんだんと少なくなってきています。

サプライチェーンの混乱や原油高によるコスト増など、各社を取り巻く環境は今年に入って厳しくなっており、+10%を超える増収増益を継続することの難しさが表れています。

そんな中で、+10%の増収増益を達成した上記の6社は、投資対象として検討する価値のある会社ではないでしょうか。

ただし、ネクステラ・エナジーに関しては、前期業績が低調で、その反動として今期の数値が良く見えている面がありますので、注意が必要です。

ネクステラ・エナジーの過去11年間(2011年12月期~2021年12月期)の売上高・営業利益・純利益・EPSの推移は以下の通りです。

このランキングのように、複数の会社を同じものさしで比較することのメリットは以下の通りです。

・相対的にその会社の強みや競争優位性に気づける
・1社の決算書だけを見て、早とちりで投資することがなくなる
・世の中にはたくさんの会社がある、上には上がいると実感できる

一方で、このランキングを鵜呑みにして投資するのは危険なところがあります。
注意すべき点は以下の通りです。

・売上高や純利益はあくまで直近四半期決算の数値であり、一時的な要因で数値がブレることがある
・将来性、キャッシュ創出力、PERなどの観点には触れていない
・業績のいい会社の株価が今後も上がるとは限らない(すでに織り込まれている、期待が先行し過ぎている)
・条件を満たさずランキング対象に入っていない会社の中にも有望な会社は存在する

複数の会社の決算発表を比較する視点と、1つの会社の決算内容をじっくり深く観察する視点、両方の視点を持つことで、より精度の高い投資をすることができます。

まさに、「木も見て、森も見る」!

今後も1社1社の決算発表を丁寧に観察しつつ、定期的に複数の会社の比較も行うことで、投資の精度を高めていきましょう。

今回取り上げた会社については今後の決算発表も継続的に観察していきます。
1社でも興味のある銘柄がありましたら、是非今後の記事も楽しみにしていて下さい。

なお、直近決算についての記事は以下の通りですので、よろしければご参照下さい。

【アクセンチュア】22/6/23決算発表内容と私の投資戦略
【コストコ】22/5/26決算発表内容と私の投資戦略
【ネクステラ・エナジー】22/7/22決算発表内容と私の投資戦略
【テスラ】22/7/20決算発表内容と私の投資戦略
【ビザ】22/7/26決算発表内容と私の投資戦略
【マスターカード】22/7/28決算発表内容と私の投資戦略

毎年資産+10%達成を目指して、引き続きいろんな角度で銘柄分析を続けていきます!

ということで、本日は以上です。
お読み頂きありがとうございました!


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