【エアビーアンドビー】22/8/2決算発表内容と私の投資戦略

決算と私の投資戦略

皆さんこんにちは。
個別株投資で毎年資産+10%を目指すサラリーマン投資家、かたつむり君です。
(TWITTER:@posikatatsumuri

通勤時間や平日の夜、週末の時間を使って、売買候補となる銘柄の研究を行っています。

日々様々な情報が飛び交いますが、年に4回(四半期に1回)行われる決算発表は、企業の業績・状態を把握し、今後の投資戦略を考える上で特に重要な情報です。

この記事では、私が保有中 or 気になっている銘柄の決算発表内容をチェックし、今後の投資戦略について私なりの視点で書いていきます。

記載している銘柄を推奨しているわけではありませんが、私の視点や考え方が読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。

■本日のチェック銘柄

今日チェックするのは民泊等の宿泊サイトを運営するエアビーアンドビー(ティッカーシンボル:ABNB)です。

NASDAQ上場で、決算期は12月です。
SBI証券お客様サイト内の銘柄サマリー情報より数値を抜粋すると、時価総額は794億ドル、従業員数は6,132人です。

私がこの会社に注目している理由は、旅行・宿泊のオンライン予約は今後世界でますます普及していくと考えているからです。

なお、現在私エアビーアンドビーの株は保有していません。

■決算発表内容の概要

2022/8/2(火)に発表した2022年4~6月期(第2四半期)決算の主な内容は以下の通りです。

【各数値の定義】(財務諸表のどの数値からとっているか)

売上高:Revenue
営業利益:Income (loss) from operations
純利益:Net income (loss)
資産合計:Total assets
自己資本:Total stockholders’ equity
現金:Cash and cash equivalents
有利子負債:Long-term debt
営業CF:Net cash provided by operating activities
投資CF:Net cash provided by (used in) investing activities
財務CF:Net cash provided by financing activities

■決算発表内容分析のものさし

決算発表内容について、私は主に①成長性、②収益性、③安全性、④キャッシュ創出力、の4つの観点からチェックをしています。

それぞれの観点について、主な指標とその計算方法、優秀と認定する目安は以下の通りです。
優秀と認定する目安をクリアした項目が多い銘柄ほど、買いたい銘柄、保有し続けたい銘柄ということになります。

★成長性
【主な指標】
増収率、増益率(営業利益・純利益)

【計算方法】
増収率(%)=(今期の売上÷前期の売上-1)×100
増益率(%)=(今期の利益÷前期の利益-1)×100

【優秀と認定する目安】
増収率、増益率ともに+10%以上

★収益性
【主な指標】
売上高営業利益率、売上高純利益率、ROE(自己資本利益率)

【計算方法】
売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100
売上高純利益率(%) =純利益 ÷売上高×100
ROE(%)      =純利益÷自己資本×100
※四半期決算時は純利益を年換算し算定

【優秀と認定する目安】
売上高営業利益率:15%以上
売上高純利益率 :10%以上
ROE      :15%以上

★安全性
【主な指標】
自己資本比率、現金>有利子負債か

【計算方法】
自己資本比率(%)=自己資本÷資産合計×100

【優秀と認定する目安】
自己資本比率:30%以上80%以内
現金>有利子負債であること
※ただし、一概に自己資本比率が高ければいいというわけではなく、有利子負債が多いとダメでもなく、業態や企業の成長フェーズによって個別に評価する必要がある、と考えています。

★キャッシュ創出力
【主な指標】
営業CFがプラスか、営業CF>営業利益か

【優秀と認定する目安】
営業CFがプラスであること
営業CF>営業利益であること

■決算発表内容分析

それでは、上記のものさしに沿って、実際に決算発表内容を分析していきます。

●成長性のチェック

Q2の売上高は前年同期比+57.6%、営業利益は前期▲51百万ドルの赤字から今期は369百万ドルに黒字転換、純利益は前期▲68百万ドルの赤字から今期は379百万ドルに黒字転換しました。

Q2累計の売上高は+62.6%と、ウクライナ情勢やインフレなどの逆風が吹く中でも、力強く成長しました。

19Q1以降の四半期売上高・純利益の推移は以下の通りです。

同社ではQ3(7-9月)が例年売上高・利益が増えるリズムのようですが、今回はQ2にもかかわらず純利益は黒字と、強さを示しました。

●収益性のチェック

Q2の売上高営業利益率は17.5%、売上高純利益率は18.0%でした。
Q2累計の売上高営業利益率は10.1%、売上高純利益率は10.0%でした。

Q2の利益率は目安の15%、10%を上回りました。

●安全性のチェック

自己資本比率は27.5%でした。
保有している現金7,838百万ドル、有利子負債は1,985百万ドルと、現金が有利子負債を上回りました。

前期末時点での自己資本比率は34.8%でしたので、7ポイントほど悪化しました。

自己資本は10%ほど増加した一方、資産合計は39%ほど増加ためで、主な要因は売掛金(Funds receivable and amounts held on behalf of customers)の増加(+101%)です。

旅行需要の回復により宿泊やアクティビティの予約が増加していることが表れています。

過去3年(2019年12月期~2021年12月期)と今期Q2の貸借対照表の推移は以下の通りです。

固定資産が非常に少なく、資産のほとんどが流動資産です。
22Q2では、資産の41%が現金です。

純利益は赤字が続いていますが、増資などもあり純資産は増加してきました。
今後は純利益によって純資産を増やしていけるか、注目です。

●キャッシュ創出力のチェック

営業CFは+2,002百万ドルと、キャッシュインとなりました。
Q2累計営業利益364百万ドルを上回りました。

■業績予想に対する進捗度

SBI証券お客様サイト内の「財務詳細」情報に記載されている今期業績予想に対する進捗度をチェックします。
業績予想に対する進捗度は、年間の業績予想が妥当なものかを考える上で大切な指標です。
もし進捗度が高い場合は、業績予想の上方修正が発表される可能性もあります。
Q1は25%、Q2は50%、Q3は75%、Q4は100%を超えている場合を優秀と定義して、チェックしていきます。
もちろん企業によって季節波動がありますので、単純に数値だけをみるのではなく、前年度の四半期進捗を参考にするのも大事ですね。

業績予想に対する達成度は、売上高:43.6%、純利益:24.4%でした。

Q2の目安である50%には届きませんでしたが、Q1は売上高進捗度が18.4%、純利益は赤字だったことを考えれば、今後の巻き返しに期待、というところでしょうか。

■来期の業績予想から見る将来成長性

SBI証券お客様サイト内の「財務詳細」情報より、来期の業績予想をチェックします。
今期の業績予想を起点に、来期の成長性を見ていきます。

※SBI証券お客様サイトより、同社の業績予想を抜粋

来期の成長率は、売上高:+15.2%、純利益:+23.3%と予想されています。

■株価水準とチャートの動き

8/18(木)の終値は121ドルです。PERは58倍です。
上場来の株価の動き(週足)は以下の通りです。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価チャートを抜粋

上場は2020年の12月、コロナ禍真っ只中での上場でした。
上場初値は公開価格の2倍を超え、投資家の人気を集めたスタートでした。
まだ上場から1年半ほどと日が浅く、株価の値ごろ感がつかみにくいところです。

どんな銘柄でも、上場から2年程度は様子を見たいと考えていますので、引き続き観察を続け、チャートの癖や節目をつかんでいきたいです。

■私の投資戦略

以上の分析内容を簡単に表に整理すると、以下のようになります。

上場来初の通期黒字化が予想されている今期、Q2四半期で純利益を残し、累計でも黒字となりました。

世界的なインフレによる消費減速懸念はあるものの、コロナ禍の2年間で溜め込まれた「旅行に行きたい!」という人々の欲求が上回っているようです。

上場から1年8ヶ月ほどと日が浅く、株価の値ごろ感もまだつかみにくいため、上場から2年程度は手を出さない方がいいかなと考えていますが、一方で力強く四半期黒字化する前に仕込んでおきたい気持ちもあり、現在葛藤中です。

エントリーの目安と考えていた130ドル、120ドルは一時割り込みましたが、為替が137円台と円安であることもあり、手は出していません。

ここ最近相場全体も上がってきていますが、このまま上がっていくとも考えていませんので、引き続きじっくり様子を見ようと思います。

このまま上がってしまってエントリーするチャンスを逃すかもしれませんが、その時はドンマイ!ということで割り切ります。

以上が私の戦略です。

■まとめ

私はだいたい25銘柄程度の注目銘柄を決めて、決算発表内容と会社四季報を見比べながら、上記のような観点で継続的に観察しています。

そして5年で株価2倍が期待できる銘柄を、いいタイミングで買うことを目指しています。

上記の銘柄を推奨するわけではありませんが、銘柄選択の視点や考え方など、読者の皆さんの参考になったのであれば嬉しいです。

毎年資産+10%達成を目指して、引き続き頑張ります!
ということで、本日は以上です!

お読み頂きありがとうございました!


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■参考:同社に関する過去の記事

【エアビーアンドビー】22/5/3決算発表内容と私の投資戦略
※22/5/3(火)に発表した2022年1月~3月期(第1四半期)決算についての記事です。
【エアビーアンドビー】22/2/15決算発表内容と私の投資戦略
※22/2/15(火)に発表した2021年10月~12月期(第4四半期)決算についての記事です。
【エアビーアンドビー】21/11/4決算発表内容と私の投資戦略
※21/11/4(木)に発表した2021年7月~9月期(第3四半期)決算についての記事です。

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