【銘柄研究!】本日の気になる銘柄~エーアイ

決算分析

株式投資をしていると、やはり気になるのが決算発表!
特に自分が保有している銘柄の決算発表は気になりますよね!
今週は私が保有している銘柄の直近決算の内容をチェックしたいと思います!
(※記載してある銘柄を推奨しているわけではありません。)

第4回の今日は、音声合成サービスを展開するエーアイです。
馴染みのない方も多いと思いますが、従業員数44名(2021年3月末)、時価総額100億弱の小型マザーズ銘柄です。
「音声技術で社会に新しい価値を作り続けます」の企業理念のもと、”機械的な合成音ではなく、人間の肉声に近い自然な音声を実現した高品質音声合成エンジン”の提供などを行っています。
防災無線や施設案内、電話自動応答、ゲーム、ロボット、観光案内など、幅広い分野で利用され始めていて、なかなかユニークな事業を展開している銘柄です!
今年の大河ドラマの主役である渋沢栄一さんのアンドロイドが埼玉県深谷市の渋沢栄一記念館に登場しましたが、このアンドロイドの音声は同社の音声合成技術が採用されています。
では、決算発表内容を見ていきましょう!

7/30(金)に発表した2022年3月期第1四半期決算の主な結果は以下の通りです。

【主な決算内容】(単位:百万円)
売上高 :153(前年同期:172  前年同期比:▲11.0%)
  今期業績予想:1,000 進捗率:15.3%
営業利益:8(前年同期:44 前年同期比:▲81.8%)
純利益 :4(前年同期:32 前年同期比:▲87.5%)
資産合計:1,271
自己資本:1,200  自己資本比率:94.4%

上記の前年同期比について、決算短信には「「収益認識に関する会計基準」等を当第1四半期の期首から適用しており、2022年3月期第1四半期に係る各数値については、当該会計基準等を適用した後の数値となっており、対前年同四半期増減は記載しておりません。」と書いてあったのですが、前期比がないと個人的にわかりにくいので、参考数値として記載しています。

売上高は前期比▲11%、決算短信のコメントによると、「前第1四半期累計期間で発生したコンシューマー向け製品における巣ごもり特需や、法人向け製品における大型ロイヤリティ案件の反動が影響した」とのことですが、やはり減益というのと、年間業績予想に対しての進捗率が15.3%というのは物足りない印象です。
もともと業績予想は下期偏重(第2四半期累計売上高;370、通期売上高:1,000)ではあるのですが、第2四半期累計売上高の業績予想に対しても進捗率は41.4%というのは少し弱いかなという感じがします。

事業特性で売上高を区分すると、
法人向け製品:法人向けサービス:コンシューマー向け製品=49:34:17です。
2020年3月期(12ヶ月分)の売上構成比が61:28:11、
2021年3月期(12ヶ月分)の売上構成比が61:25:14でしたので、
法人向け製品が例年に比べると弱いですね。
今後巻き返してくるのか、注目したいですね。
前期末の決算発表では、コンシューマー向けの売上を20%まで高めることを目標にしていましたが、全体の売上が上がる中で実現してほしいですね。
現在営業・研究開発体制の強化を進めていたり、個人向けオリジナルブランドの展開、名古屋大学・名古屋工業大学との共同研究等も進めているようなので、Q2、Q3でどのくらい売上が伸びていくのか、注目です。
自己資本比率は94.4%と非常に高く、健全性の高い経営を行っていると言えますね。

直近は業績もやや苦戦中ではありますが、とてもユニークな事業を展開している会社ですし、今後働き方改革や人手不足の中で、社会インフラの一部としてスポットが当たる日も来るのではと期待している銘柄です。
気長にじっくり保有を続けていきたいと思います。

ということで、本日は以上です!
本日もお読み頂きありがとうございました!

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