【AI CROSS】21/11/15決算発表内容と私の投資戦略

IR・決算

私は毎年資産+10%達成を目標に投資に励むサラリーマン投資家です。

通勤時間や平日の夜、週末の時間を使って、売買候補となる銘柄の研究を行っています。
日々様々な情報が飛び交いますが、特に年に4回(四半期に1回)行われる決算発表は、企業の業績・状態を把握し、今後の投資戦略を考える上でとても重要な情報です。

この記事では、私が保有中 or 気になっている銘柄の決算発表内容をチェックし、今後の投資戦略について私なりの視点で書いていきます。

記載している銘柄を推奨しているわけではありませんが、私の視点や考え方が読者の方の参考になれば嬉しいです。

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■本日のチェック銘柄

今日チェックするのは企業向けコミュニケーションツールとしてメッセージングサービス等を展開するAI CROSS(証券コード:4476)です。
東証マザーズ上場で、決算期は12月です。
直近の四季報より数値を抜粋すると、時価総額は75億円、従業員数は40名です。

「Smart Work, Smart Life テクノロジーでビジネススタイルをスマートに」をミッションに掲げています。

私がこの会社に注目している理由は、原田社長をはじめ、役員の半数が女性であり、女性ならではの視点で今までにないビジネスモデルや組織運営などの展開が期待できるのではないかと考えているからです。

現在私はAI CROSSの株は保有していません。

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■決算発表内容の概要

2021/11/15(月)に発表した2021年12月期第3四半期決算の主な内容は以下の通りです。
このQ3より連結決算が採用され、単体決算であった前期の数値・前期比は決算短信には掲載されていませんが、以下では比較のため、単純に単体決算であった前期の数値・前期比を記載しています。

【主な決算発表内容】(単位:百万円)

売上高  :1,823(前年同期: 1,361 前年同期比:   +33.9%)
営業利益 :   217(前年同期:    108 前年同期比: +101.5%)
純利益  :   310(前年同期:      74 前年同期比: +318.3%)
資産合計 :1,924(前期末:1,508)
自己資本 :1,503(前期末:1,184)
現金   :1,435(前期末:1,056)
有利子負債:   41(前期末:  55)
営業CF  :  -  (前年同期: - ) ※開示なし
投資CF  :  -  (前年同期: - ) ※開示なし
財務CF  :  -  (前年同期: - ) ※開示なし

■決算発表内容分析のものさし

決算発表内容について、私は主に①成長性、②収益性、③安全性、④キャッシュ創出力、の4つの観点からチェックをしています。

それぞれの観点について、主な指標とその計算方法、優秀と認定する目安は以下の通りです。
優秀と認定する目安をクリアした項目が多い銘柄ほど、買いたい銘柄、保有し続けたい銘柄ということになります。

★成長性
【主な指標】
増収率、増益率(営業利益・純利益)

【計算方法】
増収率(%)=(今期の売上÷前期の売上-1)×100
増益率(%)=(今期の利益÷前期の利益-1)×100

【優秀と認定する目安】
増収率、増益率ともに+10%以上

★収益性
【主な指標】
売上高営業利益率、売上高純利益率、ROE(自己資本利益率)

【計算方法】
売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100
売上高純利益率(%) =純利益 ÷売上高×100
ROE(%)      =純利益÷自己資本×100
※四半期決算時は純利益を年換算し算定

【優秀と認定する目安】
売上高営業利益率:15%以上
売上高純利益率 :10%以上
ROE      :15%以上

★安全性
【主な指標】
自己資本比率、現金>有利子負債か

【計算方法】
自己資本比率(%)=自己資本÷総資本×100

【優秀と認定する目安】
自己資本比率:30%以上80%以内
現金>有利子負債であること
※ただし、一概に自己資本比率が高ければいいというわけではなく、有利子負債が多いとダメでもなく、業態や企業の成長フェーズによって個別に評価する必要がある、と考えています。)

★キャッシュ創出力
【主な指標】
営業CFがプラスか、営業CF>営業利益か

【優秀と認定する目安】
営業CFがプラスであること
営業CF>営業利益であること

■決算発表内容分析

それでは、上記のものさしに沿って、実際に決算発表内容を分析していきます。

●成長性のチェック

売上高は前年同期比+33.9%でした。
営業利益は同+101.5%でした。
純利益は同+318.3%でした。

いずれの指標とも前年同期比+10%を大きく上回っての増収増益となりました。
売上高は継続的なパートナー関係強化施策等による取引社数の拡大(+115%)、配信数の増加(+145%)が大きく寄与しました。

メッセージング事業の売上高構造は「配信数×配信単価」です。
今期は取引社数・配信数が増えた一方で、配信単価は下がりました。今後の推移にも注目していきたいです。

同社の決算発表資料より抜粋

決算説明資料では、成長に対する数値目標として「年平均30%以上の成長を継続」を掲げています。
今後の継続的な成長が楽しみです。

なお、純利益の伸びが+318.3%とかなり大きくなっていますが、損益計算書を見ると「事業分離における移転利益:257」というのが計上されています。
これは今年3月に発表したビジネスチャットサービス事業譲渡に伴うものです。
今期だけの特殊要素ですので、継続的な成長を判断する上では差し引いて考える必要があると考えています。

●収益性のチェック

売上高営業利益率は11.9%、売上高純利益率は17.0%、ROEは27.5%でした。

売上高営業利益率は指標としている15%には届かなかったものの、全体的に収益性が高いと言えます。
特にROEは27%超と非常に高い水準となりました。

●安全性のチェック

自己資本比率は78.1%でした。
現金1,435に対し、有利子負債は41と、現金が大きく上回りました。
安全性は問題ないと言えそうです。

●キャッシュ創出力のチェック

キャッシュ・フロー計算書は非開示のため、チェックは割愛します。

■業績予想(会社発表)に対する進捗度

会社が発表した業績予想に対する進捗度は、年間の業績予想が妥当なものかを考える上で大切な指標です。
もし進捗度が高い場合は、業績予想の上方修正が発表される可能性もあります。
Q1は25%、Q2は50%、Q3は75%、Q4は100%を超えている場合を優秀と定義して、チェックしていきます。
もちろん企業によって季節波動がありますので、単純に数値だけをみるのではなく、前年度の四半期進捗を参考にするのも大事ですね。

売上高の進捗度は72.1%でした。
営業利益の進捗度は94.8%でした。
純利益の進捗度は93.4%でした。

Q3目安である75%に対し、売上高は若干届きませんでしたが、営業利益・純利益は大きく上回り、年間予想を間もなく突破しそうな勢いです。

■来期の業績予想(会社四季報情報)から見る将来成長性

会社四季報では、過去の業績に加えて、今期の業績予想、来期の業績予想が記載されています。
会社四季報の記者が会社に取材をし、分析した結果掲載されている予想値です。
会社が発表している業績予想と一致する場合もあれば、ずれることもあります。
このずれがある時は、注意が必要です。

※SBI証券お客様サイトより、同社の会社四季報情報を抜粋

今期の会社発表業績予想から、来期の四季報発表業績予想への成長性を見ていきます。

売上高は+50.4%、営業利益は+74.7%、純利益は▲15.7%です。

売上高は大幅増収で過去最高、営業利益は大幅増益で過去最高ある一方、純利益は減益が予想されています。
上記の通り、今期はビジネスチャットサービス事業譲渡に伴う特別利益が257計上されていますので、それを除いて考えれば、むしろ高成長といえると思います。 今回のように表面的な数字と実質的な成長性に差異がある時、表面的な数字を理由に株価が大きく調整することがあれば、安く仕込んでいくチャンスが出てくるかもしれません。

■株価水準とチャートの動き

11/19の終値は1,513円。PERは18倍です。
過去5年間の株価の動き(週足)は以下の通りです。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価チャートを抜粋

2019年10月の上場以来、コロナショックでの大幅な下落はありましたが、それを除けば株価は概ね横ばいで推移しています。

PERは18倍と比較的割安な水準です。
1,500円あたりで切り返す動きをすることが多く、下値の抵抗線があるように見えます。

■私の投資戦略

以上の分析内容を簡単に表に整理すると、以下のようになります。

高成長、高収益、高進捗の決算でした。
メッセージングサービスというものが今後の社会でどのくらい役に立つのか、どのくらい顧客企業に求められるのか、まだイメージが湧かない部分がありますが、決算発表で示された成長性を見ると、期待ができるのかもしれません。
私自身の中でビジネスモデルの理解や将来性についてもう少し腹落ちしてから投資したいので引き続き勉強したいと思いますが、時価総額100億円を切る程度の小型銘柄で、今後の爆発力に期待が出来そうな銘柄ではあるなと考えています。

すでにQ3ですので、投資家の皆さんの興味は次年度の成長性だと思います。
私も次年度予想に注目しています。
特に純利益が減益予想になっているところがポイントだと思います。
上記の通り、純利益が減益予想なのは、成長が鈍化するからではなく、今期に特殊要素(ビジネスチャットサービス事業譲渡に伴う特別利益)があるからで、それを除いて考えれば、むしろ高成長といえると思います。
今回のように表面的な数字と実質的な成長性に差異がある時、表面的な数字を理由に株価が大きく調整することがあれば、安く仕込んでいくチャンスが出てくるかもしれません。

目安にしている株価は1,400円です。
1,400円まで下落すれば、PERも16倍程度とさらに割安になります。チャートを見ると1,500円あたりが一つの抵抗線になりそうなので、ここまで下がるか微妙ではありますが。
来期の業績予想が正式に発表される2月以降、チャンスがあれば仕掛けていきたい、これが私の戦略です。

■まとめ

長くなりましたが、お読み頂きありがとうございました!

私はだいたい25銘柄程度の注目銘柄を決めて、上記のような観点で継続的に観察を続けています。
そして5年で株価2倍が期待できる銘柄を、いいタイミングで買うことを目指して日々観察をしています。
上記の銘柄を推奨するわけではありませんが、銘柄選択の視点や考え方など、読者の皆さんの参考になったのであれば嬉しいです。

毎年資産+10%達成を目指して、引き続き頑張ります!
ということで、本日は以上です!お読み頂きありがとうございました!

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