【日清食品HD】22/2/3決算発表内容と私の投資戦略

決算分析

今日は日清食品HDの決算を
チェックしていきましょう♪

NISSINといえば、
カップヌードルだな~
シーフード味だな~

そうですね~。
ときどき無性に食べたくなりますよね!
私はカレー味も結構好きですよ~。

あんたの好みは
聞いてねーよ~

皆さんこんにちは。
個別株投資で毎年資産+10%を目指すサラリーマン投資家、かたつむり君です。
通勤時間や平日の夜、週末の時間を使って、売買候補となる銘柄の研究を行っています。
日々様々な情報が飛び交いますが、年に4回(四半期に1回)行われる決算発表は、企業の業績・状態を把握し、今後の投資戦略を考える上で特に重要な情報です。

この記事では、私が保有中 or 気になっている銘柄の決算発表内容をチェックし、今後の投資戦略について私なりの視点で書いていきます。

記載している銘柄を推奨しているわけではありませんが、私の視点や考え方が読者の方の参考になれば嬉しいです。

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■本日のチェック銘柄

今日チェックするのはカップルヌードルでおなじみの日清食品HD(証券コード:2897)です。
東証1部上場で、決算期は3月です。
4月からの新市場区分では「プライム市場」に区分されます。
直近の四季報より数値を抜粋すると、時価総額は8,910億円、従業員数は連結で14,405名です。

私がこの会社に注目している理由は、
①カップ麺国内シェア5割超えとトップシェア
②チャレンジ精神のある社風
③もらえたら嬉しいなと思える株主優待
です。

現在私は日清食品HDの株を保有していません。

■決算発表内容の概要

2022/2/3(木)に発表した2022年3月期第3四半期決算の主な内容は以下の通りです。

【主な決算発表内容】(単位:百万円)
売上高  :424,795(前年同期:373,859 前年同期比:+13.6%)
営業利益 :  42,588(前年同期:  49,966 前年同期比:▲14.8%)
純利益  :  30,747(前年同期:  36,281 前年同期比:▲15.3%)
資産合計 :670,531(前期末:663,530)
自己資本 :391,180(前期末:384,016)
現金   :  94,621(前期末:  90,294)
有利子負債:  48,215(前期末:  47,930)
営業CF  : - (前年同期: - )※開示なし
投資CF  : - (前年同期: - )※開示なし
財務CF  : - (前年同期: - )※開示なし

■決算発表内容分析のものさし

決算発表内容について、私は主に①成長性、②収益性、③安全性、④キャッシュ創出力、の4つの観点からチェックをしています。

それぞれの観点について、主な指標とその計算方法、優秀と認定する目安は以下の通りです。
優秀と認定する目安をクリアした項目が多い銘柄ほど、買いたい銘柄、保有し続けたい銘柄ということになります。

★成長性
【主な指標】
増収率、増益率(営業利益・純利益)

【計算方法】
増収率(%)=(今期の売上÷前期の売上-1)×100
増益率(%)=(今期の利益÷前期の利益-1)×100

【優秀と認定する目安】
増収率、増益率ともに+10%以上

★収益性
【主な指標】
売上高営業利益率、売上高純利益率、ROE(自己資本利益率)

【計算方法】
売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100
売上高純利益率(%) =純利益 ÷売上高×100
ROE(%)      =純利益÷自己資本×100
※四半期決算時は純利益を年換算し算定

【優秀と認定する目安】
売上高営業利益率:15%以上
売上高純利益率 :10%以上
ROE      :15%以上

★安全性
【主な指標】
自己資本比率、現金>有利子負債か

【計算方法】
自己資本比率(%)=自己資本÷総資本×100

【優秀と認定する目安】
自己資本比率:30%以上80%以内
現金>有利子負債であること
※ただし、一概に自己資本比率が高ければいいというわけではなく、有利子負債が多いとダメでもなく、業態や企業の成長フェーズによって個別に評価する必要がある、と考えています。)

★キャッシュ創出力
【主な指標】
営業CFがプラスか、営業CF>営業利益か

【優秀と認定する目安】
営業CFがプラスであること
営業CF>営業利益であること

■決算発表内容分析

それでは、上記のものさしに沿って、実際に決算発表内容を分析していきます。

●成長性のチェック

売上高は前年同期比+13.6%でした。
営業利益は同▲14.8%、純利益は同▲15.3%でした。

売上高は指標の+10%を越えての増収となりました。
同社の売上高は ①国内即席めん事業 ②国内非即席めん事業 ③海外事業の3本の柱で構成されています。


事業別の増収率は以下の通りです。

【事業別の増収率】
国内即席めん事業 : +1.9%
国内非即席めん事業:+35.2%
海外事業     :+17.9%

国内非即席めん事業が+35.2%と大きく増収しました。
これは2020年12月より湖池屋が新たに連結に加わったことが要因です。
海外事業では、特に米国において、プレミアム製品が好調に推移したこと、値上げの効果により増収となりました。

営業利益は▲14.8%の減収となりました。
事業別の増益は以下の通りです。

【事業別の増益率(営業利益)】
国内即席めん事業 : ▲3.9%
国内非即席めん事業:+6.5%
海外事業     :▲16.8%

原材料費、物流費の高騰などの影響により、全体としては減益となりました。
なお、営業利益の構成比は以下の通りです。

3つの柱の中でも、国内即席めん事業が特に多くの利益を上げていることがわかります。
同社の代表商品である「カップヌードル」の他、「どん兵衛」や「U.F.O.」、また明星食品の「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」、「明星 中華三昧」などが含まれます。
個人的に、中華三昧が大好きです。 興味のある方はお試しください。

チュウカザンマイ?
聞いたことね~な~

気になるなら試してみて~
美味しいですよ~♪

●収益性のチェック

売上高営業利益率は10.0%、売上高純利益率は7.2%、ROEは10.5%でした。
いずれも指標には届きませんでした。

なお、過去5年間の利益率の推移は以下の通りです。
売上高営業利益率:5.8%、6.6%、6.4%、8.8%、11.0%
売上高純利益率 :4.8%、5.6%、4.3%、6.3%、8.1%

●安全性のチェック

自己資本比率は58.3%でした。
現金は94,621に対し、有利子負債は48,215と、現金が有利子負債を上回りました。
安全性は問題ありません。

●キャッシュ創出力のチェック

キャッシュ・フロー計算書は非開示のため、こちらは割愛します。

■業績予想(会社発表)に対する進捗度

会社が発表した業績予想に対する進捗度は、年間の業績予想が妥当なものかを考える上で大切な指標です。
もし進捗度が高い場合は、業績予想の上方修正が発表される可能性もあります。
Q1は25%、Q2は50%、Q3は75%、Q4は100%を超えている場合を優秀と定義して、チェックしていきます。
もちろん企業によって季節波動がありますので、単純に数値だけをみるのではなく、前年度の四半期進捗を参考にするのも大事ですね。

同社は営業利益、純利益の予想に幅を持たせて公表していますので、下限、上限、それぞれに対する進捗を記載します。

売上高の進捗度は78.7%でした。
営業利益の進捗度は下限(42,500)に対して100.2%、上限(44,500)に対して95.7%でした。
純利益の進捗度は下限(31,000)に対して99.2%、上限(33,000)に対して93.2%でした。

いずれもQ3の目安である75%を上回りました。
営業利益はすでに下限の数値を上回っています。
上限に対しても進捗95.7%ということで、今後期末決算までに業績予想の上方修正が行われてもおかしくないと考えられます。

■来期の業績予想(会社四季報情報)から見る将来成長性

会社四季報では、過去の業績に加えて、今期の業績予想、来期の業績予想が記載されています。
会社四季報の記者が会社に取材をし、分析した結果掲載されている予想値です。
会社が発表している業績予想と一致する場合もあれば、ずれることもあります。
このずれがある時は、注意が必要です。

※SBI証券お客様サイトより、同社の会社四季報情報を抜粋

起点となる今期業績(会社予想)に幅があるため、それぞれのパターンで見ていきます。

下限予想を今期の着地とする場合
来期売上高は+0.9%、営業利益は+4.7%、純利益は+4.8%と予想されています。

上限予想を今期の着地とする場合

来期売上高は+0.9%、営業利益は±0.0%、純利益は▲1.5%と予想されています。

どちらを起点にするかで見え方が変わってきますね。
ただいずれにしても大きな成長は期待できそうにありません。

■株価水準とチャートの動き

2/4(金)の終値は8,720円。PERは28倍です。

過去5年間の株価の動き(週足)は以下の通りです。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価チャートを抜粋

2018年~2019年夏ごろまでは停滞気味でしたが、その後上昇に転じています。
2020年8月には最高値の10,960円も記録しました。 現在は最高値から▲20%ほどの水準です。

■私の投資戦略

以上の分析内容を簡単に表に整理すると、以下のようになります。

増収減益の決算でした。
2020年12月から湖池屋が連結に加わったことや、米国での売上増加などにより増収となりましたが、原材料費、物流費の高騰などの影響により減益となりました。
最近の原材料費、物流費の高騰はメーカー各社を苦しめていますが、この状況を受けて、同社では商品の値上げを発表しました。

※同社決算説明資料より抜粋

最近は様々な会社でコスト上昇に耐えられず値上げを発表されていますが、値上げをしてもお客様が離れない会社(商品)と、離れてしまう会社(商品)とに明暗が分かれてくると思われます。
その差こそがまさに商品力でありブランド力です。
果たして同社はどうか。今後の決算発表に注目したいと思います。

同社への投資スタンスは、「5年で株価2倍」ではなく、長期保有で株主優待を楽しみながらコツコツ配当をもらえればOK、と考えています。
ただし、優待獲得株数である100株を買うためには今だと80万円以上かかり、とても手が出ないのが現状です。
6,000円(現在の株価▲31%)まで下がれば、PERが20倍を切る水準になります。
過去5年間6,000円を割っていませんので、かなり可能性は低いと思いますが、検討できるとしたらこのくらいの水準だと考えています。
この金額で買えたとしても、投資資金の12%程になりますので、私にとってはかなり大きな買い物となります。
厳格なルールは定めていませんが、最初のエントリー金額は多くても5~8%程度までに抑えたいなというところです。

入金力を高めることと、他の銘柄への投資で資産をしっかり増やすことが先決ですね。
いつか優待でもらった即席めんを味わう日を目指して、頑張っていこうと思います。
以上、私の戦略でした。

ラーメンなんて、投資でガッツリ儲けて
その金で買えばいいじゃんよ~
優待狙いで含み損じゃ意味ねーだろ~

まぁ確かに。。
そういう考え方もありますね。。

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■まとめ

私はだいたい25銘柄程度の注目銘柄を決めて、決算発表内容と会社四季報を見比べながら、上記のような観点で継続的に観察しています。
そして5年で株価2倍が期待できる銘柄を、いいタイミングで買うことを目指しています。
上記の銘柄を推奨するわけではありませんが、銘柄選択の視点や考え方など、読者の皆さんの参考になったのであれば嬉しいです。

私が銘柄選びの基準や、仕掛けるタイミング、投資に対する考え方について参考にしている書籍は以下の通りです。
よろしければ読んでみて下さい。

私の資産形成モチベーションの原点です!「自分のためにお金を働かせる」という思考を強烈に植え付けられました。

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長期投資家は暴落相場で買って買って買いまくる!

会社四季報は企業分析の大事なツール。掘り出し物のお宝探しは投資の醍醐味ですね!

毎年資産+10%達成を目指して、引き続き頑張ります!
ということで、本日は以上です!
お読み頂きありがとうございました!

明日から1週間またがんばろーな~!

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