【クロロックス】22/5/2決算発表内容と私の投資戦略

決算分析

皆さんこんにちは。
個別株投資で毎年資産+10%を目指すサラリーマン投資家、かたつむり君です。

通勤時間や平日の夜、週末の時間を使って、売買候補となる銘柄の研究を行っています。
日々様々な情報が飛び交いますが、年に4回(四半期に1回)行われる決算発表は、企業の業績・状態を把握し、今後の投資戦略を考える上で特に重要な情報です。

この記事では、私が保有中 or 気になっている銘柄の決算発表内容をチェックし、今後の投資戦略について私なりの視点で書いていきます。

記載している銘柄を推奨しているわけではありませんが、私の視点や考え方が読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。

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■本日のチェック銘柄

今日チェックするのは米・日用品大手のクロロックス(ティッカーシンボル:CLX)です。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)上場で、決算期は6月です。
SBI証券お客様サイト内の銘柄サマリー情報より数値を抜粋すると、時価総額は176億ドル、従業員数は9,000人です。

日本人にとっては馴染みのない会社だと思います。
2020年4月に配信されていたバフェット太郎さんのYouTube動画で、米国の優良株として紹介されていたことが、この会社を知ったきっかけです。
動画の中で、同社は以下のように紹介されていました。

・1913年創業の老舗家庭用品メーカー
・洗濯用洗剤や漂白剤を製造
・8割以上の製品が米国内で1位~2位のシェア
・売上高に占める国内比率は8割強で米国の消費者になじみのあるブランド
・業績は景気に左右されにくい
・安定したフリーキャッシュフローが見込め、持続的な配当が見込める
・43年連続増配の配当貴族銘柄でバイ&ホールドに適している

高成長は期待できない業種かと思いますが、「連続増配の高配当銘柄」ということは非常に魅力的であり、注目しています。
なお、現在私はクロロックスの株を保有していません。

■決算発表内容の概要

2022/5/2(月)に発表した2022年1~3月期(第3四半期)決算の主な内容は以下の通りです。

【主な決算内容】(単位:百万ドル)
売上高 (Net sales):1,809(前年同期:1,781 前年同期比:+1.5%)
営業利益(Earnings before income taxes):200(前年同期:▲59 前年同期比:-)
純利益 (Net earnings(losses) attributable to Clorox):150(前年同期:▲61 前年同期比:-)
資産合計(Total assets):6,322(前期末:6,334)
自己資本(Total stockholders’ equity):576(前期末:592)
現金  (Cash and cash equivalents):241(前期末:319)
有利子負債(Current maturities of long-term debt, Long-term debt):2,487(前期末:2,784)
営業CF: - (前年同期: - ) ※非開示
投資CF: - (前年同期: - ) ※非開示
財務CF: - (前年同期: - ) ※非開示

■決算発表内容分析のものさし

決算発表内容について、私は主に①成長性、②収益性、③安全性、④キャッシュ創出力、の4つの観点からチェックをしています。

それぞれの観点について、主な指標とその計算方法、優秀と認定する目安は以下の通りです。
優秀と認定する目安をクリアした項目が多い銘柄ほど、買いたい銘柄、保有し続けたい銘柄ということになります。

★成長性
【主な指標】
増収率、増益率(営業利益・純利益)

【計算方法】
増収率(%)=(今期の売上÷前期の売上-1)×100
増益率(%)=(今期の利益÷前期の利益-1)×100

【優秀と認定する目安】
増収率、増益率ともに+10%以上

★収益性
【主な指標】
売上高営業利益率、売上高純利益率、ROE(自己資本利益率)

【計算方法】
売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100
売上高純利益率(%) =純利益 ÷売上高×100
ROE(%)      =純利益÷自己資本×100
※四半期決算時は純利益を年換算し算定

【優秀と認定する目安】
売上高営業利益率:15%以上
売上高純利益率 :10%以上
ROE      :15%以上

★安全性
【主な指標】
自己資本比率、現金>有利子負債か

【計算方法】
自己資本比率(%)=自己資本÷資産合計×100

【優秀と認定する目安】
自己資本比率:30%以上80%以内
現金>有利子負債であること
※ただし、一概に自己資本比率が高ければいいというわけではなく、有利子負債が多いとダメでもなく、業態や企業の成長フェーズによって個別に評価する必要がある、と考えています。

★キャッシュ創出力
【主な指標】
営業CFがプラスか、営業CF>営業利益か

【優秀と認定する目安】
営業CFがプラスであること
営業CF>営業利益であること

■決算発表内容分析

それでは、上記のものさしに沿って、実際に決算発表内容を分析していきます。

●成長性のチェック

Q3の売上高は前年同期比+1.6%、営業利益は前期▲69から今期200に黒字転換、純利益は前期▲61から今期160に黒字転換でした。
累計の売上高は前年同期比▲4.2%、営業利益は同▲40.2%、純利益は同▲41.1%でした。

累計で見ると減収減益ではありますが、Q3では営業利益・純利益が黒字転換するなど、物流コストの増加、原油高という環境下でも回復の兆しをみせました。


Q3累計の製品別の売上構成比は以下の通りです。

Q3売上高の増収率を製品別に見ると以下の通りです。

・Health and Wellness :▲3%(680 → 662)
・Household      :+6%(510 → 539)
・Lifestyle      :+4%(293 → 306)
・International    :+1%(298 → 302)

最も構成比の高いHealth and Wellnessの売上高が減収と足を引っ張りました。

●収益性のチェック

Q3の売上高営業利益率は11.1%、売上高純利益率は8.3%でした。
累計の売上高営業利益率は9.0%、売上高純利益率は6.8%でした。

いずれも指標には届きませんでした。
利益率の面でも、Q3は回復の兆しが見られます。

過去3年(2019年6月期~2021年6月期)の利益率推移は以下の通りです。
売上高営業利益率:16.5%、17.6%、12.3%
売上高純利益率 :13.2%、14.0%、 9.7%
過去と比べると、今期は利益率が低いことがわかります。

ROEは85.9%と非常に高いです。

●安全性のチェック

自己資本比率は9.1%でした。
保有している現金は241、有利子負債は2,487で、有利子負債が現金を大きく上回りました。

実に現金の約10倍もの有利子負債があるということになります。
自己資本比率の低さ、有利子負債の多さは不安材料です。

●キャッシュ創出力のチェック

キャッシュフロー計算書は非開示のため、割愛します。

■業績予想に対する進捗度

SBI証券お客様サイト内の「財務詳細」情報に記載されている今期業績予想に対する進捗度をチェックします。
業績予想に対する進捗度は、年間の業績予想が妥当なものかを考える上で大切な指標です。
もし進捗度が高い場合は、業績予想の上方修正が発表される可能性もあります。
Q1は25%、Q2は50%、Q3は75%、Q4は100%を超えている場合を優秀と定義して、チェックしていきます。
もちろん企業によって季節波動がありますので、単純に数値だけをみるのではなく、前年度の四半期進捗を参考にするのも大事ですね。

業績予想に対する進捗度は売上高:74.1%、純利益:73.8%でした。

■来期の業績予想から見る将来成長性

SBI証券お客様サイト内の「財務詳細」情報より、来期の業績予想をチェックします。
今期の業績予想を起点に、来期の成長性を見ていきます。

※SBI証券お客様サイトより、同社の業績予想を抜粋

来期の成長率は売上高:3.8%、純利益:+44.0%と予想されています。
純利益が大幅増となっていますが、大幅増というよりは、比較対象の今期が大幅減益になる反動、という方が正しいです。
純利益の水準は2019年6月期~2021年6月期に届いていません。

■株価水準とチャートの動き

5/3(火)の終値は147ドルです。PERは37倍です。
過去5年の株価の動き(週足)は以下の通りです。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価チャートを抜粋

コロナ禍での衛生意識の高まりもあり2020年の年初から前半にかけて株価は大きく上昇しましたが、その後は利益の伸び悩みもあり、下落トレンドが続いています。

今決算発表翌日の株価は+2.9%と上昇しましたが、移動平均線を抜けられない展開が続いていますので、ここで抜けられるのか、また跳ね返されて下落するのか、チャートの動きにも注目したいと思います。

■私の投資戦略

以上の分析内容を簡単に表に整理すると、以下のようになります。

累計でみると減収減益ではありますが、Q3では営業利益・純利益が黒字転換するなど、回復の兆しをみせました。
物流コストの増加、原油高という環境下ですので、意外に感じました。
Q2累計では、営業利益・純利益は前年同期比▲70%を超える下落でしたが、Q3累計では▲40%程度まで、下落幅を縮めました。


過去の実績からも、売上高や純利益の大きな成長が望める会社ではありませんが、洗濯用洗剤や漂白剤など、景気に左右されにくい家庭用品のメーカーであり、インフレが進んでも生活必需品として売上が激減する可能性は低い会社だと思いますので、今後相対的に強さを発揮するかもしれません。
8割以上の製品が米国内で1位~2位というシェアの強さも魅力の一つです。

連続増配企業という株主還元意識の高さがあり、配当利回りは現時点でも3%を越えますので、長期保有を前提に保有するのも面白いかと考えています。

買付の目安は120ドル(現在の株価▲19%の水準)です。
現在1ドル130円と円安が進んでいますが、ここまで下がれば配当利回りは3.8%を越えますし、長期保有を前提に保有するのはありだと考えています。

以上が私の戦略です。

■まとめ

私はだいたい25銘柄程度の注目銘柄を決めて、決算発表内容と会社四季報を見比べながら、上記のような観点で継続的に観察しています。
そして5年で株価2倍が期待できる銘柄を、いいタイミングで買うことを目指しています。
上記の銘柄を推奨するわけではありませんが、銘柄選択の視点や考え方など、読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。

毎年資産+10%達成を目指して、引き続き頑張ります!
ということで、本日は以上です!
お読み頂きありがとうございました!

■参考:同社に関する過去の記事

【クロロックス】22/2/3決算発表内容と私の投資戦略
※22/2/3(木)に発表した2021年10月~12月期(第2四半期)決算についての記事です。

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