【シルバーライフ】21/12/8決算発表内容と私の投資戦略

決算と私の投資戦略

私は毎年資産+10%達成を目標に投資に励むサラリーマン投資家です。

通勤時間や平日の夜、週末の時間を使って、売買候補となる銘柄の研究を行っています。
日々様々な情報が飛び交いますが、特に年に4回(四半期に1回)行われる決算発表は、企業の業績・状態を把握し、今後の投資戦略を考える上でとても重要な情報です。

この記事では、私が保有中 or 気になっている銘柄の決算発表内容をチェックし、今後の投資戦略について私なりの視点で書いていきます。

記載している銘柄を推奨しているわけではありませんが、私の視点や考え方が読者の方の参考になれば嬉しいです。

■本日のチェック銘柄

今日チェックするのは高齢者向け配食サービスを展開するシルバーライフ(証券コード:9262)です。
東証一部上場で、決算期は7月です。
直近の四季報より数値を抜粋すると、時価総額は205億円、従業員数は101名です。

同社が掲げるミッションは「私たちは、食の観点から誰もが安心して歳をかさねていける社会を作ります」です。

私がこの会社に注目している理由は、
①今後高齢化が進む日本において、成長が期待できるビジネスだから
②将来(需要拡大が見込まれる2025年)を見据えて積極的に投資を行っているから
です。

現在私はシルバーライフの株は保有していません。

■決算発表内容の概要

2021/12/8(水)に発表した2022年7月期第1四半期決算の主な内容は以下の通りです。

【主な決算発表内容】(単位:百万円)

売上高  : 2,683(前年同期:2,454 前年同期比:  +9.3%)
営業利益 :    100(前年同期:   327 前年同期比:▲69.4%)
純利益  :      94(前年同期:   224 前年同期比:▲58.1%)
資産合計 : 8,525(前期末:8,262)
自己資本 : 4,982(前期末:4,926)
現金   : 1,433(前期末:1,472)
有利子負債: 2,370(前期末:1,930)
営業CF  :  - (前年同期:- ) ※非開示
投資CF  :  - (前年同期:- ) ※非開示
財務CF  :  - (前年同期:- ) ※非開示

■決算発表内容分析のものさし

決算発表内容について、私は主に①成長性、②収益性、③安全性、④キャッシュ創出力、の4つの観点からチェックをしています。

それぞれの観点について、主な指標とその計算方法、優秀と認定する目安は以下の通りです。
優秀と認定する目安をクリアした項目が多い銘柄ほど、買いたい銘柄、保有し続けたい銘柄ということになります。

★成長性
【主な指標】
増収率、増益率(営業利益・純利益)

【計算方法】
増収率(%)=(今期の売上÷前期の売上-1)×100
増益率(%)=(今期の利益÷前期の利益-1)×100

【優秀と認定する目安】
増収率、増益率ともに+10%以上

★収益性
【主な指標】
売上高営業利益率、売上高純利益率、ROE(自己資本利益率)

【計算方法】
売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100
売上高純利益率(%) =純利益 ÷売上高×100
ROE(%)      =純利益÷自己資本×100
※四半期決算時は純利益を年換算し算定

【優秀と認定する目安】
売上高営業利益率:15%以上
売上高純利益率 :10%以上
ROE      :15%以上

★安全性
【主な指標】
自己資本比率、現金>有利子負債か

【計算方法】
自己資本比率(%)=自己資本÷総資本×100

【優秀と認定する目安】
自己資本比率:30%以上80%以内
現金>有利子負債であること
※ただし、一概に自己資本比率が高ければいいというわけではなく、有利子負債が多いとダメでもなく、業態や企業の成長フェーズによって個別に評価する必要がある、と考えています。)

★キャッシュ創出力
【主な指標】
営業CFがプラスか、営業CF>営業利益か

【優秀と認定する目安】
営業CFがプラスであること
営業CF>営業利益であること

■決算発表内容分析

それでは、上記のものさしに沿って、実際に決算発表内容を分析していきます。

●成長性のチェック

売上高は前年同期比+9.3%でした。
営業利益は同▲69.4%でした。
純利益は同▲58.1%でした。

増収減益の今期スタートとなりました。
売上高は目安の+10%には惜しくも届きませんでした。
販売区分別にみると、FC食材売上は店舗数の増加、市場の追い風を受けて前期比+12.7%と伸びましたが、高齢者施設等と直販・その他はほぼ横ばいで伸び悩みました。

同社の決算説明資料より抜粋。

営業利益・純利益はともに減益となりました。
売上高が+9.3%なのに対し、売上原価は+20.1%、販管費が+23.3%と、それぞれ大きく増加したことで減益となりました。
売上原価増加の要因は今年3月の第2工場(栃木工場)稼働による減価償却費・労務費が大幅に増加したためです。
(減価償却費や労務費が売上原価に入るのは、工業簿記の考え方ですね。)
販管費増加の要因はFC向けや直販向けの広告費が増加したためです。
新工場稼働による製造キャパシティの増加、積極的な広告宣伝が、今後売上高増加につながっていくかに注目です。

●収益性のチェック

売上高営業利益率は3.7%、売上高純利益率は3.5%、ROEは7.6%でした。

いずれも指標としている数値には届きませんでした。
直近3年の数値を見ると、
売上高営業利益率は9.1%、11.3%、10.6%、
売上高純利益率は6.6%、8.1%、7.7%
でしたので過年度と比べても今期は経費や投資がかさみ収益性が下がっているのがわかります。
この投資が将来どのように売上高につながっていくかに注目ですね。

●安全性のチェック

自己資本比率は58.4%でした。
現金1,433に対し、有利子負債は2,370と、有利子負債が上回りました。

今年3月の栃木工場稼働に加え、来年3月には加須物流センターの稼働も予定しています。
積極的に設備投資を進めていることもあり、有利子負債が増えてきています。
将来より大きな需要を取りに行くための投資ですので、前向きに捉えています。

●キャッシュ創出力のチェック

キャッシュ・フロー計算書は非開示のため今回は割愛します。

■業績予想(会社発表)に対する進捗度

会社が発表した業績予想に対する進捗度は、年間の業績予想が妥当なものかを考える上で大切な指標です。
もし進捗度が高い場合は、業績予想の上方修正が発表される可能性もあります。
Q1は25%、Q2は50%、Q3は75%、Q4は100%を超えている場合を優秀と定義して、チェックしていきます。
もちろん企業によって季節波動がありますので、単純に数値だけをみるのではなく、前年度の四半期進捗を参考にするのも大事ですね。

売上高の進捗度は22.9%でした。
営業利益の進捗度は18.3%でした。
純利益の進捗度は21.9%でした。

Q1の目安である25%にはいずれも届きませんでした。
会社発表の業績予想から上期と下期のバランスを見ると、
【売上高 】上期:下期=46:54
【営業利益】上期:下期=29:71
【純利益 】上期:下期=33:67
と、前期末の決算発表(9月)の時点から、上期はやや苦戦する計画になっていますので、その意味では計画通りのQ1とも言えそうです。
今後の進捗に注目していきたいです。

■来期の業績予想(会社四季報情報)から見る将来成長性

会社四季報では、過去の業績に加えて、今期の業績予想、来期の業績予想が記載されています。
会社四季報の記者が会社に取材をし、分析した結果掲載されている予想値です。
会社が発表している業績予想と一致する場合もあれば、ずれることもあります。
このずれがある時は、注意が必要です。

※SBI証券お客様サイトより、同社の会社四季報情報を抜粋

同社は珍しい7月決算会社ということもあり、9月発売の会社四季報には今期予想までしか掲載されていません。
来週発売の会社四季報をもって、来期への成長性はチェックしたいと思います。

■株価水準とチャートの動き

12/9(木)の終値は1,423円。PERは35倍です。
過去5年間の株価の動き(週足)は以下の通りです。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価チャートを抜粋

2017年10月の上場後、順調に上昇を続けましたが、その後横ばい、昨年のコロナショックで大きく下げた後、一度持ち直しましたが、今年の6月以来下落が続いています。
コロナショックの安値1,324円が下値の目安として意識されれば抵抗になるかもしれませんが、果たしてどうなりますか。

■私の投資戦略

以上の分析内容を簡単に表に整理すると、以下のようになります。

Q1は増収減益の決算でした。
売上高は増加したものの前期比や通期予想に比べると少し物足りなかったですが、3月の栃木工場稼働などの効果が今後どのようにでてくるかに注目です。

前期・今期と純利益は減益が2期連続で続いています。
来週発売になる四季報で、来期の予想がどのように書かれるのか、注目したいと思っています。

日本の人口動態、高齢者が増えていくという未来は確実にやってきますので、それを見据えて設備投資を進める同社の戦略は非常に良いと考えています。
75歳以上人口の増加と歩調を合わせる形で同社がビジネスを拡大していけるのか、とても楽しみです。

同社の決算説明資料より抜粋。

ここ2年間の株価を見ると、昨年はコロナショック後のリバウンドも弱く、年初から約▲19%、今年も5月までは好調だったもののその後下落し、年初から約▲34%です。
まだPERは35倍ですが、将来性を考えると割安な水準になってきていると感じています。

来週発売の会社四季報で来期予想がどのように立てられるかにもよりますが、7月決算ということもあり、減益予想の今期はまだ始まったばかりです。
目先の印象としてはいいわけではないので、今後さらに下落することがあれば、とてもリーズナブルに買うチャンスかなと考えています。

3カ月前の記事と同じく、1,300円あたりを目安にもうしばらくじっくり待ちたいと思います。
ここまで下がれば、結構高い確率で「5年で株価2倍」を狙えるのではないかと考えています。
ここぞのタイミングで動けるように、手元の現金比率を意識しながらコントロールしていきたいと思います。
以上が私の戦略です。

■まとめ

長くなりましたが、お読み頂きありがとうございました!

私はだいたい25銘柄程度の注目銘柄を決めて、上記のような観点で継続的に観察を続けています。
そして5年で株価2倍が期待できる銘柄を、いいタイミングで買うことを目指して日々観察をしています。
上記の銘柄を推奨するわけではありませんが、銘柄選択の視点や考え方など、読者の皆さんの参考になったのであれば嬉しいです。

毎年資産+10%達成を目指して、引き続き頑張ります!
ということで、本日は以上です!お読み頂きありがとうございました!

■参考:同社に関する過去の記事

【銘柄研究!】本日の気になる銘柄~シルバーライフ 
 ※9/10(金)に発表した2021年7月期決算についての記事となります。

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