【ネクステラ・エナジー】22/1/25決算発表内容と私の投資戦略

決算と私の投資戦略

皆さんこんにちは。
個別株投資で毎年資産+10%を目指すサラリーマン投資家、かたつむり君です。
(TWITTER:@posikatatsumuri


サラリーマン投資家ランキング

通勤時間や平日の夜、週末の時間を使って、売買候補となる銘柄の研究を行っています。
日々様々な情報が飛び交いますが、特に年に4回(四半期に1回)行われる決算発表は、企業の業績・状態を把握し、今後の投資戦略を考える上でとても重要な情報です。

この記事では、私が保有中 or 気になっている銘柄の決算発表内容をチェックし、今後の投資戦略について私なりの視点で書いていきます。

記載している銘柄を推奨しているわけではありませんが、私の視点や考え方が読者の方の参考になれば嬉しいです。

■本日のチェック銘柄

今日チェックするのは北米で風力や太陽光といった再生可能エネルギー発電事業を行うネクステラ・エナジー(ティッカーシンボル:NEE)です。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)上場で、決算期は12月です。
SBI証券お客様サイト内の銘柄サマリー情報より数値を抜粋すると、時価総額は1,473億ドル、従業員数は14,900人です。
私がこの会社に注目している理由は、再生可能エネルギー事業に将来性を感じるからです。
なお、現在私ネクステラ・エナジーの株は保有していません。

■決算発表内容の概要

2022/1/25(火)に発表した2021年10~12月期(第4四半期)決算の主な内容は以下の通りです。

【主な決算発表内容】(単位:百万ドル)

売上高 (Operating Revenues):5,046(前年同期:4,395 前年同期比:+14.8%)
営業利益(Operating Income):1,355(前年同期:941 前年同期比:+44.0%)
純利益 (Net Income):1,204(前年同期:▲5 前年同期比:- )
資産合計(Total Assets):140,912(前期末:127,684)
自己資本(Total common shareholders’ equity):37,202(前期末:36,513)
現金  (Cash and cash equivalents):639(前期末:1,105)
有利子負債(Short-term debt, Long-term debt):53,445(前期末:46,540)
営業CF(Net Cash provided by operating activities):+7,553(前年同期:+7,983)※通期
投資CF(Net Cash used in by investing activities):▲13,591(前年同期:▲13,699)※通期
財務CF(Net Cash provided by financing activities):+5,807(前年同期:+6,174)※通期

■決算発表内容分析のものさし

決算発表内容について、私は主に①成長性、②収益性、③安全性、④キャッシュ創出力、の4つの観点からチェックをしています。

それぞれの観点について、主な指標とその計算方法、優秀と認定する目安は以下の通りです。
優秀と認定する目安をクリアした項目が多い銘柄ほど、買いたい銘柄、保有し続けたい銘柄ということになります。

★成長性
【主な指標】
増収率、増益率(営業利益・純利益)

【計算方法】
増収率(%)=(今期の売上÷前期の売上-1)×100
増益率(%)=(今期の利益÷前期の利益-1)×100

【優秀と認定する目安】
増収率、増益率ともに+10%以上

★収益性
【主な指標】
売上高営業利益率、売上高純利益率、ROE(自己資本利益率)

【計算方法】
売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100
売上高純利益率(%) =純利益 ÷売上高×100
ROE(%)      =純利益÷自己資本×100
※四半期決算時は純利益を年換算し算定

【優秀と認定する目安】
売上高営業利益率:15%以上
売上高純利益率 :10%以上
ROE      :15%以上

★安全性
【主な指標】
自己資本比率、現金>有利子負債か

【計算方法】
自己資本比率(%)=自己資本÷総資本×100

【優秀と認定する目安】
自己資本比率:30%以上80%以内
現金>有利子負債であること
※ただし、一概に自己資本比率が高ければいいというわけではなく、有利子負債が多いとダメでもなく、業態や企業の成長フェーズによって個別に評価する必要がある、と考えています。)

★キャッシュ創出力
【主な指標】
営業CFがプラスか、営業CF>営業利益か

【優秀と認定する目安】
営業CFがプラスであること
営業CF>営業利益であること

■決算発表内容分析

それでは、上記のものさしに沿って、実際に決算発表内容を分析していきます。

●成長性のチェック

Q4の売上高は前年同期比+14.8%でした。
営業利益は同+44.0%、純利益は前期の赤字▲5から今期は1,204と黒字転換しました。
通期では、売上高は前年比▲5.2%、営業利益は同▲43.1%、純利益は+22.4%でした。
Q4で見ると増収増益、通期で見ると減収増益の決算でした。

●収益性のチェック

Q4の売上高営業利益率は26.9%、売上高純利益率は23.9%でした。
通期の売上高営業利益率は17.1%、売上高純利益率は20.9%でした。
目安としている15%、10%をそれぞれ上回り、高い収益性を示しました。
ROEは9.6%と、目安の15%には届きませんでした。

●安全性のチェック

自己資本比率は26.4%でした。
発電事業は投資先行型のビジネスのため、自己資本比率は30%を切り低い水準です。
保有している現金639に対して、有利子負債は53,445と、有利子負債が大きく上回っています。
1年前の前期末と比較すると、現金は▲466(1,105→639)と減少し、有利子負債は+6,905(46,540→53,445)と増加しています。
財務の健全性としては悪化していますので、懸念しています。

●キャッシュ創出力のチェック

通期の営業CFは+7,553と、キャッシュインとなりました。
前年同期は+6,631でしたので、安定したキャッシュインが継続しています。
営業利益1,355を上回るキャッシュインとなっています。
キャッシュフローのバランスを見ると、営業活動(+7,553)と財務活動(+5,807)のキャッシュインを、投資活動(▲13,591)にあてている構図がよくわかります。
この構図は前期も同様で、典型的な成長企業のキャッシュの流れを示しています。
投資CFの主要な内容は、Capital expenditures of FPL Segment(▲6,477)、Independent power and other investments of NEER(▲6,851)です。
これらの投資活動が、売上高・利益の成長につながっていくかどうかが、今後のポイントです。

■業績予想(会社発表)に対する進捗度

SBI証券お客様サイト内の財務詳細情報に記載されている今期業績予想に対する進捗度をチェックします。
業績予想に対する進捗度は、年間の業績予想が妥当なものかを考える上で大切な指標です。
もし進捗度が高い場合は、業績予想の上方修正が発表される可能性もあります。
Q1は25%、Q2は50%、Q3は75%、Q4は100%を超えている場合を優秀と定義して、チェックしていきます。
もちろん企業によって季節波動がありますので、単純に数値だけをみるのではなく、前年度の四半期進捗を参考にするのも大事ですね。

売上高の達成度は92.9%、純利益の達成度は97.4%でした。
(営業利益は予想がないため割愛します。)
3カ月前のQ3決算発表時点からSBI証券お客様サイト内の業績予想は引き下げられていましたが、その予想も達成できませんでした。

■来期の業績予想から見る将来成長性

SBI証券お客様サイト内の財務詳細情報より、来期の業績予想をチェックします。
今期の業績予想を起点に、来期の成長性を見ていきます。

※SBI証券お客様サイトより、同社の業績予想を抜粋

来期の売上高成長率は+26.5%、純利益成長率は+52.5%と、増収増益が予想されています。
いずれも+10%を越えており優秀ですが、この予想数値は今後修正されるのではないかと思います。

今回の決算発表で示された1株純利益(EPS)の会社見通しは、2025年まで年6~8%成長程度と予想しています。
今期の調整後1株純利益(EPS)が2.55ドルであるのに対し、来期の予想は2.75~2.85ドルです。
増益率でいうと7.8%~11.8%です。

同社決算説明資料より抜粋。

■株価水準とチャートの動き

1/27(木)の終値は72ドルです。PERは37倍です。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価情報を抜粋

過去5年の株価の動き(週足)は以下の通りです。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価チャートを抜粋

2020年にコロナウイルスの影響で大きく調整しましたが、そこを除けば安定して右肩上がりに上昇してきました。
5年前の株価は30ドル程度で、昨年末には90ドルを超えましたので、5年で株価は3倍になりました。
しかし、今年に入って相場全体が大きく調整する中で、同社の株価も大きく下落。
現在の株価は年初来で▲22%ほど下落し、右肩上がりのトレンドを示していた移動平均線を下に割り込みました。
今後さらに下落するのか、巻き返して再度移動平均線の上に浮上するのか、注目です。

■私の投資戦略

以上の分析内容を簡単に表に整理すると、以下のようになります。

一時、株価は5年で3倍の水準まで上昇しましたが、ここ数年の売上高・利益の推移をみると、決して毎年増収増益で推移しているわけではありません。
むしろ伸び悩んでいることがわかります。

その中で株価が3倍になったというのは、それだけ脱炭素、再生可能エネルギーへの期待が高い、ということだと思います。
脱炭素、再生可能エネルギーを重視する世界的な流れは数年で途絶えることはないと考えていますが、すでに大きな期待は株価に反映されている面もあると考えています。
成長性からすると、現在のPER36倍は割高だなというのが印象です。
来期は増収増益見込みではありますが、業績の安定感は感じませんので、今後の決算発表や業績予想によって株価は調整することもあると思います。

また今回の決算発表ではロボCEOの退任も発表されました。
これまで長年にわたって同社を牽引してきて、業界に対する発言力・影響力も大きかった方のようですので、短期的には株価に対してネガティブな影響が出るかもしれません。

今後の決算発表などによって株価が安くなったタイミングで買えたらいいなと思っています。
3カ月前の記事(【ネクステラ・エナジー】21/10/20決算発表内容と私の投資戦略)では「目安は60ドル」と書きましたが、現在の株価下落の流れや同社の決算発表の内容を受けて、買付の目安を「50ドル」に引き下げて、しばらく観察しようと思います。(現在の株価から約▲31%の水準。)
ここまで下がるとPERも20倍台後半まで下がりますし、配当利回りも3%を超え、気長に長期保有しやすい水準になると感じています。

以上が私の戦略です。

株式投資を学ぶならファイナンシャルアカデミー

■まとめ

私はだいたい25銘柄程度の注目銘柄を決めて、決算発表内容と会社四季報を見比べながら、上記のような観点で継続的に観察しています。
そして5年で株価2倍が期待できる銘柄を、いいタイミングで買うことを目指しています。
上記の銘柄を推奨するわけではありませんが、銘柄選択の視点や考え方など、読者の皆さんの参考になったのであれば嬉しいです。

私が銘柄選びの基準や、仕掛けるタイミング、投資に対する考え方について参考にしている書籍は以下の通りですのでよろしければ読んでみて下さい。

私の資産形成の原点です!「自分のためにお金を働かせる」という思考を強烈に植え付けられました。

4人の著者の視点から、テンバガーが期待できる銘柄の選び方を学べました!

ウォーレン・バフェットが味わった数々の教訓は、長期投資を志す方には有益な学びがありますね!

世界中を旅する冒険投資家ならではの視点の広さ、歴史から学べる投資家の取るべき行動、とてもためになりました!

長期投資において大切な考え方がシンプルに伝わってくる一冊でした。

会社四季報は企業分析の大事なツール。掘り出し物のお宝探しは投資の醍醐味ですね!

毎年資産+10%達成を目指して、引き続き頑張ります!
ということで、本日は以上です!
お読み頂きありがとうございました!

■参考:同社に関する過去の記事

【ネクステラ・エナジー】21/10/20決算発表内容と私の投資戦略
※21/10/20(水)に発表した2021年7月~9月期(第3四半期)決算についての記事です。

↑ 上記バナーより無料体験学習会(教室or動画配信)にお申込み可能です。↑

コメント

タイトルとURLをコピーしました