【クラウドストライク】22/8/30決算発表内容と私の投資戦略

決算と私の投資戦略

皆さんこんにちは。
個別株投資で毎年資産+10%を目指すサラリーマン投資家、かたつむり君です。
(TWITTER:@posikatatsumuri

通勤時間や平日の夜、週末の時間を使って、売買候補となる銘柄の研究を行っています。

日々様々な情報が飛び交いますが、年に4回(四半期に1回)行われる決算発表は、企業の業績・状態を把握し、今後の投資戦略を考える上で特に重要な情報です。

この記事では、私が保有中 or 気になっている銘柄の決算発表内容をチェックし、今後の投資戦略について私なりの視点で書いていきます。

記載している銘柄を推奨しているわけではありませんが、私の視点や考え方が読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。

■本日のチェック銘柄

今日チェックするのはセキュリティサービスを提供するクラウド ストライク ホールディングス(ティッカーシンボル:CRWD)です。

NASDAQ上場で、決算期は1月です。
SBI証券お客様サイト内の銘柄サマリー情報より数値を抜粋すると、時価総額は402億ドル、従業員数は6,250人です。


同社には「1-10-60ルール」というのがあります。

「1分で侵害を検知。10分で調査。60分で修復。」というものです。

高い技術力があるからこその標語だと思いますし、今後サイバーセキュリティは間違いなく社会の大きな課題として顕在化してくると思いますので、その中で成長が期待できる同社に注目しています。


なお、現在私はクラウド ストライク ホールディングスの株を保有していません。

■決算発表内容の概要

2022/8/30(火)に発表した2022年5~7月期(第2四半期)決算の主な内容は以下の通りです。

【各数値の定義】(財務諸表のどの数値からとっているか)
・売上高:Total revenue
・営業利益:Loss from operations
・純利益:Net loss attributable to CrowdStrike
・資産合計:Total assets
・自己資本:Total CrowdStrike Holdings, Inc. stockholders’ equity
・現金:Cash and cash equivalents
・有利子負債:Long-term debt
・営業CF:Net cash provided by operating activities
・投資CF:Net cash used in investing activities
・財務CF:Net cash provided by financing activities

■決算発表内容分析のものさし

決算発表内容について、私は主に①成長性、②収益性、③安全性、④キャッシュ創出力、の4つの観点からチェックをしています。

それぞれの観点について、主な指標とその計算方法、優秀と認定する目安は以下の通りです。
優秀と認定する目安をクリアした項目が多い銘柄ほど、買いたい銘柄、保有し続けたい銘柄ということになります。

★成長性
【主な指標】
増収率、増益率(営業利益・純利益)

【計算方法】
増収率(%)=(今期の売上÷前期の売上-1)×100
増益率(%)=(今期の利益÷前期の利益-1)×100

【優秀と認定する目安】
増収率、増益率ともに+10%以上

★収益性
【主な指標】
売上高営業利益率、売上高純利益率、ROE(自己資本利益率)

【計算方法】
売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100
売上高純利益率(%) =純利益 ÷売上高×100
ROE(%)      =純利益÷自己資本×100
※四半期決算時は純利益を年換算し算定

【優秀と認定する目安】
売上高営業利益率:15%以上
売上高純利益率 :10%以上
ROE      :15%以上

★安全性
【主な指標】
自己資本比率、現金>有利子負債か

【計算方法】
自己資本比率(%)=自己資本÷資産合計×100

【優秀と認定する目安】
自己資本比率:30%以上80%以内
現金>有利子負債であること
※ただし、一概に自己資本比率が高ければいいというわけではなく、有利子負債が多いとダメでもなく、業態や企業の成長フェーズによって個別に評価する必要がある、と考えています。

★キャッシュ創出力
【主な指標】
営業CFがプラスか、営業CF>営業利益か

【優秀と認定する目安】
営業CFがプラスであること
営業CF>営業利益であること

■決算発表内容分析

それでは、上記のものさしに沿って、実際に決算発表内容を分析していきます。

●成長性のチェック

Q2の売上高は前年同期比+58.5%でした。
営業利益は前期に続き赤字。前期▲47百万ドル、今期▲48百万ドルと、ほぼ横ばいでした。
純利益は前期に続き赤字。▲57百万ドルから今期▲49百万ドルに、赤字幅がやや縮小しました。

売上高は非常に高い成長率を示しました。

2019年2~4月期(20Q1)以降の四半期売上高の推移は以下の通りです。
安定的かつ継続的に成長が続いています。


売上高は「Subscription」と「Professional services」に分かれますが、95%が「Subscription」と大部分を占めています。

営業利益が赤字の理由は、販売管理費を多く投入しているためです。

販管費の51%を占める「Sales and marketing」は前年同期比+46%増加しました。
販管費の31%を占める「Research and development」は同+52%増加しました。

現在は販売管理費をしっかり投入して、トップライン(売上高)を伸ばしていくというフェーズです。

四半期純利益と売上高純利益率の推移は以下の通りです。

22Q1をピークに、4四半期連続で純利益の赤字幅がだんだんと小さくなってきていましたが、このQ2では赤字幅は直前四半期から拡大しました。

●収益性のチェック

営業利益、純利益はいずれも赤字のため、収益性のチェックは割愛します。

売上総利益(Total gross profit)は395百万ドルで、粗利率(売上総利益÷売上高)は74%と非常に高いです。

投資を抑制しても安定的に売上を稼げるようになれば、高い収益性が期待できるのではないかと思っています。

●安全性のチェック

自己資本比率は29.5%でした。
保有している現金は2,319百万ドル、有利子負債は740百万ドルで、現金が有利子負債を上回りました。

過去4年(2019年1月期~2022年1月期)と今期Q2の貸借対照表の推移は以下の通りです。

流動資産が負債合計を上回り、短期的な安全性が高いです。


現金が資産合計に占める割合は56 %です。

今後の成長に向けて、現金をどのように使っていくのかにも注目していきたいと思います。

●キャッシュ創出力のチェック

Q1の営業CFは+425百万ドルと、キャッシュインとなりました。

累計営業利益は赤字でしたが、キャッシュは流入となりました。

キャッシュフローの概要を図にすると以下の通りです。


参考:危ない会社への投資を回避できる!キャッシュ・フロー8つのパターン!

■業績予想に対する進捗度

SBI証券お客様サイト内の「財務詳細」情報に記載されている今期業績予想に対する進捗度をチェックします。
業績予想に対する進捗度は、年間の業績予想が妥当なものかを考える上で大切な指標です。
もし進捗度が高い場合は、業績予想の上方修正が発表される可能性もあります。
Q1は25%、Q2は50%、Q3は75%、Q4は100%を超えている場合を優秀と定義して、チェックしていきます。
もちろん企業によって季節波動がありますので、単純に数値だけをみるのではなく、前年度の四半期進捗を参考にするのも大事ですね。

業績予想に対する売上高の進捗度は45.9%でした。
純利益は赤字▲146百万ドルの通期予想に対し、▲49百万ドルでした。

■来期の業績予想から見る将来成長性

SBI証券お客様サイト内の「財務詳細」情報より、来期の業績予想をチェックします。
今期の業績予想を起点に、来期の成長性を見ていきます。

※SBI証券お客様サイトより、同社の業績予想を抜粋

来期の売上高成長率は+37.4%です。
過去の増収率と比べるとだんだん成長率が落ちてきていますが、それでもなお高い成長率になると予想されています。

純利益は来期も赤字予想です。
赤字幅は今期よりやや縮小される予想になっています。

黒字転換するタイミングは株価が大きく上昇するチャンスですので、四半期純利益の動きを観察していきたいと思います。

■株価水準とチャートの動き

9/7(水)の終値は171ドルです。純利益予想が赤字のためPER情報はありません。
過去5年の株価の動き(週足)は以下の通りです。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価チャートを抜粋

2020年のコロナショックでは上場来安値の31ドル台まで下落しましたが、その後大きく上昇し、昨年11月には上場来高値298ドルを記録しました。

その後株価は軟調に推移し、現在は最高値から▲42%程の水準です。

■私の投資戦略

以上の分析内容を簡単に表に整理すると、以下のようになります。

Q2の売上高は+58.5%の増収と、売上高は力強い成長が続いています。

一方、四半期純利益は赤字が継続しており、今期・来期通期の純利益予想も赤字になっています。

黒字転換するタイミングがエントリーのチャンスだと考えていますので、しばらく手は出さず、じっくりと観察を続けていく方針です。

サイバーセキュリティは間違いなく重要な社会課題ではあるものの、なかなか顕在化しない(目に見えない)ため、株式市場の注目テーマど真ん中にはなりにくい面もあると感じています。

期待値の高い銘柄ではありますが、「5年で株価2倍」を狙うためにも安易に手を出さず、十分に株価が下がるまで、じっくり待ちたいと思います。

6ヶ月前の記事では「150ドルあたりを最初のエントリーの目安に考えています」と書きましたが、もう10%、20%、下がるのを待ってもいいかなと考えています。

特に今は円安ドル高が進んでおり、米国株は全体的に様子見中ですので、為替が落ち着くのをじっくり待ちつつ、エントリーのタイミングを考えていきたいです。

以上が私の戦略です。

■まとめ

私はだいたい25銘柄程度の注目銘柄を決めて、決算発表内容と会社四季報を見比べながら、上記のような観点で継続的に観察しています。

そして5年で株価2倍が期待できる銘柄を、いいタイミングで買うことを目指しています。
上記の銘柄を推奨するわけではありませんが、銘柄選択の視点や考え方など、読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。


毎年資産+10%達成を目指して、引き続き頑張ります!
ということで、本日は以上です!

お読み頂きありがとうございました!


サラリーマン投資家ランキング

↑よろしければ、応援クリックお願いします!とっても励みになります!

■参考:同社に関する過去の記事

【クラウドストライク】22/6/2決算発表内容と私の投資戦略
※22/6/2(木)に発表した2022年2月~4月期(第1四半期)決算についての記事です。
【クラウドストライク】22/3/9決算発表内容と私の投資戦略
※22/3/9(水)に発表した2021年11月~2022年1月期(第4四半期)決算についての記事です。
【クラウドストライク】21/12/1決算発表内容と私の投資戦略
※21/12/1(水)に発表した2021年8月~10月期(第3四半期)決算についての記事です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました