【カゴメ】22/2/14決算発表内容と私の投資戦略

IR・決算

皆さんこんにちは。
個別株投資で毎年資産+10%を目指すサラリーマン投資家、かたつむり君です。
通勤時間や平日の夜、週末の時間を使って、売買候補となる銘柄の研究を行っています。
日々様々な情報が飛び交いますが、年に4回(四半期に1回)行われる決算発表は、企業の業績・状態を把握し、今後の投資戦略を考える上で特に重要な情報です。

この記事では、私が保有中 or 気になっている銘柄の決算発表内容をチェックし、今後の投資戦略について私なりの視点で書いていきます。

記載している銘柄を推奨しているわけではありませんが、私の視点や考え方が読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。

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■本日のチェック銘柄

今日チェックするのはトマト加工品の国内最大手・カゴメ(証券コード:2811)です。
東証プライム市場上場で、決算期は12月です。
直近の四季報より数値を抜粋すると、時価総額は2,897億円、従業員数は2,822名です。

同社のブランドステートメント(ブランドのありたい姿)は「自然を、おいしく、楽しく。」です。
【自然を】
・・・自然の恵みがもつ抗酸化力や免疫力を活用して、食と健康を深く追求すること。
【おいしく】
・・・自然に反する添加物や技術にたよらず、体にやさしいおいしさを実現すること。
【楽しく】
・・・地球環境と体内環境に十分配慮して、食の楽しさの新しい需要を創出すること。

私がこの会社に注目している理由は、
①高い知名度・ブランド力があるから
②環境に配慮した企業活動をしている印象があるから
③株を保有したいなと思う株主優待があるから

です。

業績の高成長を期待できる銘柄ではありませんが、長期間にわたって保有し続け毎年の株主優待を楽しむ「優待銘柄」として、注目しています。
現在私はカゴメの株は保有していません。

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■決算発表内容の概要

2022/2/2(水)に発表した2021年12月期第4四半期決算の主な内容は以下の通りです。

【主な決算発表内容】(単位:百万円)
売上高  :189,652(前年同期:183,041 前年同期比: +3.6%)
営業利益 :  14,010(前年同期:  10,682 前年同期比:+31.2%)
純利益  :    9,763(前年同期:    7,425 前年同期比:+31.5%)
資産合計 :215,208(前期末:224,913)
自己資本 :117,565(前期末:110,976)
現金   :  31,231(前期末:  56,768)
有利子負債:  34,260(前期末:  52,924)
営業CF  :+14,796(前年同期:+20,442)
投資CF  :▲14,162(前年同期:  ▲3,398)
財務CF  :▲27,652(前年同期:+12,104)

■決算発表内容分析のものさし

決算発表内容について、私は主に①成長性、②収益性、③安全性、④キャッシュ創出力、の4つの観点からチェックをしています。

それぞれの観点について、主な指標とその計算方法、優秀と認定する目安は以下の通りです。
優秀と認定する目安をクリアした項目が多い銘柄ほど、買いたい銘柄、保有し続けたい銘柄ということになります。

★成長性
【主な指標】
増収率、増益率(営業利益・純利益)

【計算方法】
増収率(%)=(今期の売上÷前期の売上-1)×100
増益率(%)=(今期の利益÷前期の利益-1)×100

【優秀と認定する目安】
増収率、増益率ともに+10%以上

★収益性
【主な指標】
売上高営業利益率、売上高純利益率、ROE(自己資本利益率)

【計算方法】
売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100
売上高純利益率(%) =純利益 ÷売上高×100
ROE(%)      =純利益÷自己資本×100
※四半期決算時は純利益を年換算し算定

【優秀と認定する目安】
売上高営業利益率:15%以上
売上高純利益率 :10%以上
ROE      :15%以上

★安全性
【主な指標】
自己資本比率、現金>有利子負債か

【計算方法】
自己資本比率(%)=自己資本÷資産合計×100

【優秀と認定する目安】
自己資本比率:30%以上80%以内
現金>有利子負債であること
※ただし、一概に自己資本比率が高ければいいというわけではなく、有利子負債が多いとダメでもなく、業態や企業の成長フェーズによって個別に評価する必要がある、と考えています。)

★キャッシュ創出力
【主な指標】
営業CFがプラスか、営業CF>営業利益か

【優秀と認定する目安】
営業CFがプラスであること
営業CF>営業利益であること

■決算発表内容分析

それでは、上記のものさしに沿って、実際に決算発表内容を分析していきます。

●成長性のチェック

売上高は前年同期比+3.6%でした。
営業利益は同+31.2%でした。
純利益は同+31.5%でした。

増収増益の決算となりました。
営業利益・純利益が大きく増益となっているのは、前期(2020年12月期)が大きく減益となった反動で、2年前(2019年12月期)の営業利益・純利益にはわずかに届きませんでした。

セグメント売上高の構成比は以下の通りです。
代表商品であるトマトジュースを含む「飲料」が全体の38%を占めます。
「食品他」の比率も24%と、全体の1/4となります。
「飲料」「通販」「食品他」が「加工食品」であり、「加工食品」が全売上高約の7割を占めます。
なお、海外比率は26%です。


セグメント利益の構成比は以下の通りです。
主力の「飲料」は利益率も高く、セグメント利益の約半分を占めます。
「飲料」「通販」「食品他」の「加工食品」で全セグメント利益の約8割を占めます。
なお、海外比率は18%と、国内事業に比べて利益率が低いのが現状です。

●収益性のチェック

売上高営業利益率は7.4%、売上高純利益率は5.1%でした。
いずれも指標としている数値には届きませんでした。

過去7年間の利益率の推移は以下の通りです。

売上高営業利益率:3.4%、5.4%、5.6%、5.7%、7.8%、5.8%、7.4%
売上高純利益率 :1.8%、3.3%、4.7%、5.5%、5.6%、4.1%、5.1%
決して利益率は高くありませんが、安定して利益を出し続けているという印象です。
利益率の推移をグラフにすると以下の通りです。

ROEは8.3%でした。
こちらも指標の15%には届きませんでした。

●安全性のチェック

自己資本比率は54.6%でした。
現金31,231に対し、有利子負債は34,260と、有利子負債が現金を上回りました。

自己資本比率は前年の49.3%から5ポイントほど改善し、有利子負債も返済により18,664減少し、財務状態は1年前と比べ改善しています。

●キャッシュ創出力のチェック

営業CFは+14,796と、キャッシュインとなりました。
営業利益14,010を上回りました。
前年も営業利益を上回る営業CFでしたので、安定したキャッシュ創出力があると言えます。

■業績予想(会社発表)に対する進捗度

会社が発表した業績予想に対する進捗度は、年間の業績予想が妥当なものかを考える上で大切な指標です。
もし進捗度が高い場合は、業績予想の上方修正が発表される可能性もあります。
Q1は25%、Q2は50%、Q3は75%、Q4は100%を超えている場合を優秀と定義して、チェックしていきます。
もちろん企業によって季節波動がありますので、単純に数値だけをみるのではなく、前年度の四半期進捗を参考にするのも大事ですね。

通期予想に対する達成度は売上高:100.9%、営業利益:102.3%、純利益:108.5%と、予想を上回って着地しました。

■来期の業績予想(会社四季報情報)から見る将来成長性

会社四季報では、過去の業績に加えて、今期の業績予想、来期の業績予想が記載されています。
会社四季報の記者が会社に取材をし、分析した結果掲載されている予想値です。
会社が発表している業績予想と一致する場合もあれば、ずれることもあります。
このずれがある時は、注意が必要です。

※SBI証券お客様サイトより、同社の会社四季報情報を抜粋

今期の実績から、来期業績予想への成長性を見ていきます。
売上高は+4.9%、営業利益は▲5.1%、純利益は▲9.9%と、増収減益の予想となっています。

■株価水準とチャートの動き

4/4(月)の終値は3,190円。PERは31倍です。
過去5年間の株価の動き(週足)は以下の通りです。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価チャートを抜粋

2017年12月に上場来高値4,330円をつけて以降下落を続け、下落トレンドの中で2020年のコロナショックを迎えました。
一時1,967円まで下落しましたが、その後反転し、2021年11月には4,110円まで回復しました。
その後、株価は再度下落し、現在は2021年11月の高値から▲22%ほどの水準です。

■私の投資戦略

以上の分析内容を簡単に表に整理すると、以下のようになります。

営業利益・純利益の推移は上げ下げがあるものの、コロナ禍の2020年12月期も含めて安定して利益を出し続けています。
トマトジュースを始めカゴメブランドは国内に定着しており、有事や不況にも強い銘柄であると感じます。

最新の会社四季報の業績記事・材料記事では以下のように書かれています。

※SBI証券お客様サイトより、同社の会社四季報情報を抜粋

原料高騰により125品目を7年ぶり値上げとありますが、コストアップに対してしっかり値上げができるのはブランドを持った会社だからこその強みです。
もちろん値上げによって販売量が減少することはあると思いますが、値上げされたからといって、我が家のケチャップ消費量が大きく減る予定もありませんし、人々の生活に定着した商品・ブランドを持つ会社がこれからより強さを示していくのではと想像しています。

過去7年間の売上高・営業利益・純利益・EPSの推移は以下の通りです。
2019年12月期からIFRS(国際会計基準)が適用されています。

営業利益・純利益・EPSに絞ったグラフは以下の通りです。

私の投資戦略における同社の位置づけは、「5年で株価2倍」を期待する「成長銘柄」ではなく、長期保有を前提に株主優待を楽しむ「優待銘柄」です。
売上高や利益の成長性が期待できるわけではなく、高い配当利回りがあるわけではありませんが、株主優待によって株式投資の楽しさを家族で味わうこともできますので、そういったスタンスで狙っています。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株主優待内容を抜粋

※SBI証券お客様サイトより、同社の株主優待内容を抜粋

優待狙いと割り切っていても、買った後に含み損が続くようだと精神衛生上よろしくないので、ある程度下落するまでじっくり待ちたいと考えています。 目安は2,500円以下(現在の株価▲21%ほどの水準)です。
私の投資資産の5%以下であること、PERが25倍程度になることから、このあたりを目安と考えています。

気長にじっくり観察し続けたいと思います。
以上が私の戦略です。

■まとめ

私はだいたい25銘柄程度の注目銘柄を決めて、決算発表内容と会社四季報を見比べながら、上記のような観点で継続的に観察しています。
そして5年で株価2倍が期待できる銘柄を、いいタイミングで買うことを目指しています。
上記の銘柄を推奨するわけではありませんが、銘柄選択の視点や考え方など、読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。

毎年資産+10%達成を目指して、引き続き頑張ります!
ということで、本日は以上です!
お読み頂きありがとうございました!

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