【アドビ】22/3/22決算発表内容と私の投資戦略

決算分析

今日はアドビの決算をチェックしていきましょう♪

PDFファイルか~

そうですね。お世話になっています。
利益率は高いのですが、業績の減速感がややきになるところです。

減速してるなら、やめとけば?

皆さんこんにちは。
個別株投資で毎年資産+10%を目指すサラリーマン投資家、かたつむり君です。

通勤時間や平日の夜、週末の時間を使って、売買候補となる銘柄の研究を行っています。
日々様々な情報が飛び交いますが、年に4回(四半期に1回)行われる決算発表は、企業の業績・状態を把握し、今後の投資戦略を考える上で特に重要な情報です。

この記事では、私が保有中 or 気になっている銘柄の決算発表内容をチェックし、今後の投資戦略について私なりの視点で書いていきます。

記載している銘柄を推奨しているわけではありませんが、私の視点や考え方が読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。

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■本日のチェック銘柄

今日チェックするのは米・ソフトウェア大手のアドビ(ティッカーシンボル:ADBE)です。
NADAQ上場で、決算期は11月です。
SBI証券お客様サイト内の銘柄サマリー情報より数値を抜粋すると、時価総額は2,200億ドル、従業員数は25,988人です。

アドビと言えばPDFファイルですね。
3ヶ月前に続いて、業績を定点観測していきます。

なお、現在私はアドビの株を保有していません。

■決算発表内容の概要

2022/3/22(火)に発表した2021年12~2022年2月期(第1四半期)決算の主な内容は以下の通りです。

【主な決算内容】(単位:百万ドル)
売上高 (Total revenue):4,262(前年同期:3,905 前年同期比:+9.1%)
営業利益(Operating income):1,580(前年同期:1,454 前年同期比:+8.7%)
純利益 (Net income):1,266(前年同期:1,261 前年同期比:+0.4%)
資産合計(Total assets):25,976(前期末:27,241)
自己資本(Total stockholders’ equity):13,775(前期末:14,797)
現金  (Cash and cash equivalents):2,739(前期末:3,844)
有利子負債(Debt):4,125(前期末:4,123)
営業CF(Net cash provided by operating activities):1,769(前年同期:1,772)
投資CF(Net cash used for investing activities):▲260(前年同期:▲1,558)
財務CF(Net cash used for financing activities):▲2,604(前年同期:▲1,244)

■決算発表内容分析のものさし

決算発表内容について、私は主に①成長性、②収益性、③安全性、④キャッシュ創出力、の4つの観点からチェックをしています。

それぞれの観点について、主な指標とその計算方法、優秀と認定する目安は以下の通りです。
優秀と認定する目安をクリアした項目が多い銘柄ほど、買いたい銘柄、保有し続けたい銘柄ということになります。

★成長性
【主な指標】
増収率、増益率(営業利益・純利益)

【計算方法】
増収率(%)=(今期の売上÷前期の売上-1)×100
増益率(%)=(今期の利益÷前期の利益-1)×100

【優秀と認定する目安】
増収率、増益率ともに+10%以上

★収益性
【主な指標】
売上高営業利益率、売上高純利益率、ROE(自己資本利益率)

【計算方法】
売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100
売上高純利益率(%) =純利益 ÷売上高×100
ROE(%)      =純利益÷自己資本×100
※四半期決算時は純利益を年換算し算定

【優秀と認定する目安】
売上高営業利益率:15%以上
売上高純利益率 :10%以上
ROE      :15%以上

★安全性
【主な指標】
自己資本比率、現金>有利子負債か

【計算方法】
自己資本比率(%)=自己資本÷資産合計×100

【優秀と認定する目安】
自己資本比率:30%以上80%以内
現金>有利子負債であること
※ただし、一概に自己資本比率が高ければいいというわけではなく、有利子負債が多いとダメでもなく、業態や企業の成長フェーズによって個別に評価する必要がある、と考えています。

★キャッシュ創出力
【主な指標】
営業CFがプラスか、営業CF>営業利益か

【優秀と認定する目安】
営業CFがプラスであること
営業CF>営業利益であること

■決算発表内容分析

それでは、上記のものさしに沿って、実際に決算発表内容を分析していきます。

●成長性のチェック

売上高は前年同期比+9.1%でした。
営業利益は同+8.7%でした。
純利益は同+0.4%でした。

増収増益ではありましたが、いずれも指標の+10%には届きませんでした。
以下は過去12年間の増収率の推移です。
2015年11月期~2021年11月期まで7年連続で+15%を超える増収を続けてきていますので、そのペースからするとQ1の増収率+9.1%は物足りない内容となりました。

増益率の推移は以下の通りです。
+100%を越えた2015年11月期をピークに、下落傾向が続いています。
それでも+15%以上は増益を続けていましたが、前期(2021年11月期)の純利益は▲8.3%と減益になりました。

売上高、利益、両面において、やや成長が鈍化していると感じます。

●収益性のチェック

売上高営業利益率は37.1%、売上高純利益率は29.7%でした。
利益率は目安としている指標を大きく上回り、大変高い収益性を示しました。

過去13年の利益率の推移は以下の通りです。
直近5年、売上高営業利益率は29~36%、売上高純利益率は23~40%でした。

ROEは36.8%でした。
こちらの大変優秀で、投資家の資本を効率的に利益に結びつけています。

●安全性のチェック

自己資本比率は53.0%でした。
保有している現金は2,739、有利子負債は4,125と、有利子負債が現金を上回りました。
前期末と比べると現金は▲1,105(3,844→2,739)と減少した一方、有利子負債はほぼ変わらず(4,123→4,125)でした。
現金が大きく減少した背景は、次のキャッシュ創出力で見ていきます。

●キャッシュ創出力のチェック

営業CFは+1,769と、キャッシュインとなりました。
営業利益1,580を上回るキャッシュインとなりました。

投資CFは▲260、財務CFは▲2,604でした。
安全性のところで、現金が▲1,105減少と記載しましたが、その主な要因は、自社株買い(Repurchases of common stock:▲2,400)でした。
同社は、配当金はありませんが、自社株買いにて株主還元を実施しています。

■業績予想に対する進捗度

SBI証券お客様サイト内の「財務詳細」情報に記載されている今期業績予想に対する進捗度をチェックします。
業績予想に対する進捗度は、年間の業績予想が妥当なものかを考える上で大切な指標です。
もし進捗度が高い場合は、業績予想の上方修正が発表される可能性もあります。
Q1は25%、Q2は50%、Q3は75%、Q4は100%を超えている場合を優秀と定義して、チェックしていきます。
もちろん企業によって季節波動がありますので、単純に数値だけをみるのではなく、前年度の四半期進捗を参考にするのも大事ですね。

業績予想に対する進捗度は、売上高が23.8%、純利益が24.5%でした。

■来期の業績予想から見る将来成長性

SBI証券お客様サイト内の「財務詳細」情報より、来期の業績予想をチェックします。
今期の業績予想を起点に、来期の成長性を見ていきます。

※SBI証券お客様サイトより、同社の業績予想を抜粋

来期の売上高成長率は+14.9%、純利益成長率は+19.5%と予想されています。
売上高、純利益とも指標を上回っての成長が予想されていますが、ここ数年増益率も高かった銘柄ですので、過年度の数値も見つつ、慎重に成長性を解釈していきたいです。

■株価水準とチャートの動き

3/23(水)の終値は422ドルです。PERは43倍です。
過去5年の株価の動き(週足)は以下の通りです。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価チャートを抜粋

過去5年、右肩上がりで株価は上昇しており5年前の5倍以上の水準まで上昇しました。
昨年11月以降は下落が続き、現在の株価は最高値699ドルから▲40%ほど下落しています。

■私の投資戦略

以上の分析内容を簡単に表に整理すると、以下のようになります。

利益率の高さは非常に魅力的ではありますが、売上高の伸び、純利益の伸びは、過去と比べると弱さを感じる内容となりました。
過去13年の売上高・営業利益・純利益・EPSの推移は以下の通りです。

前期末まで、売上高は堅調に伸びてきています。

その一方純利益・EPSは下落し、それまでの右肩上がりの推移が止まりましたので、今期どちらに動くか、とても重要だと感じています。
特にこのQ1は純利益が+0.4%とほぼ横ばいでしたので、Q2以降の推移をしっかり観察していきたいと思います。

3ヶ月前の記事で、「400ドルあたりまで下がれば、改めて検討したい」と書きました。
あと▲5%ほどで400ドル、というところまで下落してきましたが、上記の通り業績の減速懸念があることと、現在の1ドル121円の円安が進んでいることもあり、次のQ2決算発表までは様子見することになるかなと考えています。
PERが30倍を下回る300ドルあたりまで下落すれば、コロナショック時の安値と同水準にもなります。
そこまで下がり、1ドル110円を基準に為替の円安に振れている分さらに株価が下落すれば、買おうかなと思っています。

以上が私の戦略です。

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■まとめ

私はだいたい25銘柄程度の注目銘柄を決めて、決算発表内容と会社四季報を見比べながら、上記のような観点で継続的に観察しています。
そして5年で株価2倍が期待できる銘柄を、いいタイミングで買うことを目指しています。
上記の銘柄を推奨するわけではありませんが、銘柄選択の視点や考え方など、読者の皆さんの参考になったのであれば嬉しいです。

私が銘柄選びの基準や、仕掛けるタイミング、投資に対する考え方について参考にしている書籍は以下の通りです。
よろしければ読んでみて下さい。

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毎年資産+10%達成を目指して、引き続き頑張ります!
ということで、本日は以上です!
お読み頂きありがとうございました!

■参考:同社に関する過去の記事

【アドビ】21/12/16決算発表内容と私の投資戦略
※21/12/16(木)に発表した2021年9月~11月期(第4四半期)決算についての記事です。

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