【サインポスト】23/1/13決算発表内容と私の投資戦略

決算分析

個別株投資で毎年資産+10%を目指し、気になっている銘柄の決算発表内容を分析し、今後の投資戦略について私なりの視点で書いていきます。

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■本日のチェック銘柄

今日チェックするのはシステム開発コンサルティング事業を行うサインポスト(証券コード:3996)です。

東証プライム市場上場で、決算期は2月です。
プライム市場に区分されてはいますが、上場維持基準のうち「流通株式時価総額」の基準を満たしておらず、基準の適合に向けた計画書を提出しての暫定的なプライム市場区分となっています。

直近の四季報より数値を抜粋すると、時価総額は96億円、従業員数は連結で162名です。

同社が掲げる企業理念は、
ご満足いただけるソリューションを提供、社会の一隅を照らす存在でありたい
です。

同社の事業は
コンサルティング事業(前期までの「ソリューション事業」はコンサルティング事業に統合)
イノベーション事業
DX・地方共創事業

の3つに分かれます。

現在の売上高の約95%が①コンサルティング事業です。

私がこの会社に注目している理由は、同社が展開するAI搭載セルフレジ「ワンダーレジ」が小売店舗の生産性向上に貢献するとともに、人口減少・人手不足といった社会課題解決に貢献する可能性があると考えているからです。

なお、現在私はサインポストの株を200株保有しています。

■決算発表内容の概要

2023/1/13(金)に発表した2023年2月期第3四半期決算の主な内容は以下の通りです。

■決算発表内容分析のものさし

決算発表内容について、私は主に①成長性、②収益性、③安全性、④キャッシュ創出力、の4つの観点からチェックをしています。

それぞれの観点について、主な指標とその計算方法、優秀と認定する目安は以下の通りです。

優秀と認定する目安をクリアした項目が多い銘柄ほど、買いたい銘柄、保有し続けたい銘柄ということになります。

■決算発表内容分析

それでは、上記のものさしに沿って、実際に決算発表内容を分析していきます。

●成長性のチェック

売上高は前年同期比+25.8%でした。
営業利益は▲80百万円と前年同期(▲337百万円)に続き赤字となりましたが、赤字幅は縮小されました。
純利益は▲99百万円と前年同期(▲481百万円)に続き赤字となりましたが、赤字幅は縮小されました。

売上高の9割以上を占めるコンサルティング事業は、前年同期比+20.3%の増収、セグメント利益は同+37.8%の増益となりました。
既存の地域銀行の基幹システムの更改・統合のプロジェクトマネジメント支援やIT部門のプロジェクト推進の支援業務の受注が堅調に推移しました。

売上高はまだまだ小さいですが、イノベーション事業は、同+746.4%の増収、セグメント損失は▲121百万円(前年同期:▲265百万円)でした。
職域売店や社員食堂の精算業務の用途等でEZレジの販売数が増加しました。
また、ワンダーレジ-BOOKが実証実験として設置していた2社の店舗で正式採用されました。

今期より新設されたDX・地方共創事業は、まだ売上高はわずか8百万円、セグメント損失は▲49百万円でした。

●収益性のチェック

営業利益、純利益ともに赤字のため、収益性のチェックは割愛します。

●安全性のチェック

自己資本比率は57.6%でした。
保有している現金は1,398百万円、有利子負債は487百万円と、現金が有利子負債を上回りました。

過去4年間(2019年2月期~2022年2月期)と今期Q3のBSの推移は以下の通りです。

前期まで3年連続の赤字となり、利益剰余金のマイナス幅は拡大していますが、自己資本比率は現在も57.6%と問題のない水準です。

流動負債・固定負債の合計(1,065百万円)よりも現金(1,398百万円)が多く、安全性は問題ありません。

●キャッシュ創出力のチェック

Q3ではキャッシュフロー計算書は非開示のため割愛します。

今期通期では、3期連続の営業CFマイナスが予想されています。
キャッシュの動きは来期以降も継続的に注目したいと思います。

※同社の決算短信より抜粋

■業績予想(会社発表)に対する進捗度

2023年1月13日(金)の決算発表と同時に、業績予想の下方修正が発表されました。

※同社のリリース資料より抜粋

もともと、今期は営業利益、純利益は黒字転換する予想でしたが、赤字見通しに修正され、黒字転換は来期以降に持ち越しとなりました。

主力のコンサルティング事業において、需要は高水準であるものの「今期は需要に対して十分な要員を充足することができませんでした。」ということを下方修正の理由として挙げています。

人材の採用、育成、配置の面に関して課題がありそうです。

修正後の業績予想に対する売上高の進捗度は74.5%でした。

■来期の業績予想(会社四季報情報)から見る将来成長性

会社四季報から、来期の業績予想を見ていきます。

※SBI証券お客様サイトより、同社の会社四季報情報を抜粋

この情報は昨年12月に発売された四季報のものですが、今回の下方修正は反映されていません。

次回3月に発売される四季報で改めて確認したいと思います。

今期予想も含まれますが、会社が発表している前期・今期の6ヶ月毎の売上高・営業損益の推移は以下の通りです。

※同社の決算短信により抜粋

売上高は徐々に増加し、営業利益は徐々に赤字幅が縮小されています。

気掛かりなのは、第1・2四半期の増収率(+30.9%)に比べて、第3・4四半期の増収率(+14.1%)が大きく鈍化していることです。

これが一時的な落ち込みなのか、来期以降も続くのかによって、営業利益黒字化のタイミングがさらに後ろ倒しになることも考えられますので、来期予想を慎重に確認したいと思います。

■株価水準とチャートの動き

1/20(金)の終値は584円です。純利益が赤字のためPER情報はありません。
過去5年間の株価の動き(週足)は以下の通りです。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価チャートを抜粋

2018年11月に上場来高値5,620円をつけて以降下落が続き上場来安値圏にありますが、下落から横ばいになり底打ちの兆しが見えます。

2021年9月には、同社とJR東日本スタートアップ(株)によって設立された(株)TOUCH TO GOが東芝テックと資本業務提携することが発表され、出来高が大きく増加しました。

ここからさらに下落するリスクはそこまで大きくなく、機器の導入のニュースや営業利益の黒字転換など良いニュースがあれば、株価が大きく上昇する可能性を秘めた形であると感じています。

■私の投資戦略

以上の分析内容を簡単に表に整理すると、以下のようになります。

業績の下方修正が発表され、期待されていた今期中の黒字転換は来期以降に持ち越しとなりました。

上述の6ヶ月毎の売上高・営業損益の推移でも、増収率鈍化の兆候があることが気掛かりです。

4月の期末決算発表の際に来期予想がどのように立てられるのか、増収率と黒字転換の両面で注意深くチェックしていきたいと考えています。

連続赤字からの黒字転換は株価が大きく上がるチャンスで、以下の記事でも同社のことを取り上げています。

参考:【四季報活用術】連続赤字からの黒字転換銘柄を狙おう!

ただし、本当に黒字転換するのか、黒字転換のためのドライバーとして売上高が伸びていくのか、については、根拠なく盲信しないように気を付けます。

4月の期末決算発表で来期予想がどのように示されるか、さらに7月のQ1でどのような進捗を見せるのか、この先2回の決算発表は特に注意深く見守る必要がありそうです。

昨年の第1弾買付額から▲30%近く、かつ2023年年初来▲10%超えの575円を第2弾買付の目途と年初に考えていましたが、早々にその株価まで近づいてきました。

上記の通り、増収率の鈍化が気掛かりなため、期末決算発表までは様子を見たいというのが現時点での考えですが、今後さらに株価が大きく下がるようなことがあれば、100株までを条件に第2弾買付するのもありかなとも考えています。

上場来安値圏にいるものの、期末決算で発表される来期予想が弱ければ、さらに株価が下がることは十分に考えられますので、慎重に判断しようと思います。


TTG(Touch To Go)やワンダーレジを中心としたイノベーション事業は売上高の1割にも満たずまだ小さいですが、今後の伸びしろがあると思っています。

JR東日本ファミリーマート等、大手企業での導入事例も出てきていますので、今後さらに普及が進み、業績が改善していくことを期待しています。

以上が私の戦略です。

■おわりに

私はだいたい25銘柄程度の注目銘柄を決めて、決算発表内容と会社四季報を見比べながら、上記のような観点で継続的に観察しています。

そして5年で株価2倍が期待できる銘柄を、いいタイミングで買うことを目指しています。

上記の銘柄を推奨するわけではありませんが、銘柄選択の視点や考え方など、読者の皆さんの参考になったのであれば嬉しいです。


毎年資産+10%達成を目指して、引き続き頑張ります!
ということで、本日は以上です!

お読み頂きありがとうございました!

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■参考:同社に関する過去の記事

【サインポスト】22/10/14決算発表内容と私の投資戦略
※22/10/14(金)に発表した2023年2月期第2四半期決算についての記事です。
【サインポスト】22/7/15決算発表内容と私の投資戦略
※22/7/15(金)に発表した2023年2月期第1四半期決算についての記事です。
【サインポスト】22/4/14決算発表内容と私の投資戦略
※22/4/14(木)に発表した2022年2月期第4四半期決算についての記事です。
【サインポスト】22/1/14決算発表内容と私の投資戦略
※22/1/14(金)に発表した2022年2月期第3四半期決算についての記事です。

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