「感情は投資判断の邪魔になる」肝に銘じたい投資の教え④

あなたは感情的に投資していませんか？

思い当たる節のある人も多いのではないでしょうか。

感情的な投資判断をしないために肝に銘じておきたい投資の教えを紹介します。

1つでも、あなたの投資判断に生かして頂けたら幸いです。

■利乗せ
■コントラリアン
■勝者は口を開かない
■感情のないロボット
■おわりに／引用した書籍の紹介

■利乗せ

自問自答してみて下さい。
含み益のポジションを何か月も保有できますか？
含み益のポジションがあるときは不安を増強させる「利乗せ」ではなく、安堵感を永遠のものにする「クローズ」に神経が向かうものなのです。
しかし冷静に考えてみて下さい。
含み益の状態は少なくとも正しいことをしている証拠です。
正しいことをしているなら、それをとめるのではなく、さらに推し進めるべきでしょう。
今すぐにでも売ってクローズしたい時にあえて買ってポジションを増やす勇気を持つのです。
あなたは時々利益をすべて飛ばしますが、時々莫大な利益を手にするでしょう。
マーケットから莫大な資金を引き出しているトレーダーが何をしているのか？
彼らは利益が出ているポジションを利用して、さらにポジションを膨らませているのです。
それが時々、莫大な儲けにつながっているのです。
含み益のポジションがあるときにさらにポジションを増やす行為、いわゆる「利乗せ」は正しい行為をしている時にさらに正しい行為を推し進めることなので、理論的には正しいと言えます。
「利食い」をするのか、それとも「利乗せ」をするのか。
常に精神的に苦しい方を選択しましょう。
トレーディングの世界では、精神的に苦しい行為はほとんどの場合で正しい選択だと言えます。
無論、正しい選択を数多くしたトレーダーだけが、長生きできるでしょう。

■コントラリアン

コントラリアンとは英語で「Contrarian」と書きます。
意味は「他人とは反対のことをする人」です。
「多勢につけ」という言葉は相場では常識ですが、ほとんどのトレーダーは多勢についても負けて終わるものです。
これは多数派が少数派に負けることを意味します。
この事実を知っているトレーダーは、勝つためには少数派になれば良いと考えます。
皆が失笑するようなことをあなたは自信を持って行えますか？
それがコントラリアンなのです。
もしあなたがほとんどのトレードで負けているトレーダーならば、事態は簡単に好転するかもしれません。
自分の思考と逆に動けばいいのです。

■勝者は口を開かない

この世界はごく少数の勝者が敗者の落とした全てのお金を総取りすることで成り立っています。
敗者なくして勝者なし。
この本質を理解している勝者ほど、敗者にノウハウなど教えません。
心の底では、敗者には永遠に敗者でいて欲しいのです。
勝者は雲の上で笑ってます。

■感情のないロボット

「休むも相場」という格言をご存知でしょうか？
負けが続けば感情的に熱くなり、勝てる相場も勝てなくなってしまうため、相場から少し離れるべきだとする意です。
確かにその通りかもしれません。
少なくとも「感情的」だった昔の私ならば、何の抵抗もなく受け入れていたことでしょう。
しかしこの名言の意味。
「感情」という要素が介在している時点で、大衆的格言と言わざるを得ません。
相場で生活ができるトレーダーは感情という要素がいかに危険かということを知っています。
勝ったから高揚するわけでもない。
負けたから意地を張るわけでもない。
ただ淡々と事務作業をするかのように彼らは相場を張り続けます。
何度勝ち続けても何度負け続けても彼らは相場を張り続けるでしょう。
彼らに休みたいという感情など生まれないのですから・・・