【ビジョン】22/2/14決算発表内容と私の投資戦略

決算と私の投資戦略

今日はビジョンの決算を
チェックしていきましょう♪

ビジョンか、良い名前だな~

確かに。展望、未来像、大事ですね。
私のお気に入り銘柄四天王の1つです!

お気に入り四天王なのに
なんで保有してね~んだよ~

皆さんこんにちは。
個別株投資で毎年資産+10%を目指すサラリーマン投資家、かたつむり君です。
通勤時間や平日の夜、週末の時間を使って、売買候補となる銘柄の研究を行っています。
日々様々な情報が飛び交いますが、年に4回(四半期に1回)行われる決算発表は、企業の業績・状態を把握し、今後の投資戦略を考える上で特に重要な情報です。

この記事では、私が保有中 or 気になっている銘柄の決算発表内容をチェックし、今後の投資戦略について私なりの視点で書いていきます。

記載している銘柄を推奨しているわけではありませんが、私の視点や考え方が読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。

■本日のチェック銘柄

今日チェックするのはグローバルWiFi事業を展開するビジョン(証券コード:9416)です。
東証一部上場で、決算期は12月です。
4月からの新市場区分では「プライム市場」に区分されます。
直近の四季報より数値を抜粋すると、時価総額719億円、従業員数は連結で592名です。

安定感のある情報通信サービス事業と、爆発力・成長力のあるグローバルWiFi事業が事業の2本柱です。
コロナ禍でグローバルWiFi事業は大変苦戦していますが、国をまたぐ人流が復活すれば、また同社の業績を牽引していくでしょう。
現在は、第3の柱を目指してグランピング事業の育成に力を入れています。

私がこの会社に注目している理由は、
①世界的な人流・交流がなくなることはなく、グローバルWiFiは世界での通信環境確保のため必要とされると考えているから
②安定感のある事業と爆発力のある事業との事業ポートフォリオを持っているから
③佐野社長のアグレッシブかつ柔軟な経営姿勢が好きだから
です。 現在私はビジョンの株は保有していません。

■決算発表内容の概要

2022/2/14(月)に発表した2021年12月期第4四半期決算の主な内容は以下の通りです。

【主な決算発表内容】(単位:百万円)
売上高  :18,100(前年同期: 16,654 前年同期比:    +8.7%)
営業利益 :  1,105(前年同期:      103 前年同期比:+963.6%)
純利益  :     729(前年同期:▲1,183 前年同期比:     - )
資産合計 :14,932(前期末:11,313)
自己資本 :10,113(前期末:  8,746)
現金   :  7,602(前期末:  6,650)
有利子負債:     873(前期末:         0)
営業CF  :+1,412(前年同期:   ▲395)
投資CF  :   ▲554(前年同期:   ▲375)
財務CF  :     +30(前年同期:▲1,035)

■決算発表内容分析のものさし

決算発表内容について、私は主に①成長性、②収益性、③安全性、④キャッシュ創出力、の4つの観点からチェックをしています。

それぞれの観点について、主な指標とその計算方法、優秀と認定する目安は以下の通りです。
優秀と認定する目安をクリアした項目が多い銘柄ほど、買いたい銘柄、保有し続けたい銘柄ということになります。

★成長性
【主な指標】
増収率、増益率(営業利益・純利益)

【計算方法】
増収率(%)=(今期の売上÷前期の売上-1)×100
増益率(%)=(今期の利益÷前期の利益-1)×100

【優秀と認定する目安】
増収率、増益率ともに+10%以上

★収益性
【主な指標】
売上高営業利益率、売上高純利益率、ROE(自己資本利益率)

【計算方法】
売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100
売上高純利益率(%) =純利益 ÷売上高×100
ROE(%)      =純利益÷自己資本×100
※四半期決算時は純利益を年換算し算定

【優秀と認定する目安】
売上高営業利益率:15%以上
売上高純利益率 :10%以上
ROE      :15%以上

★安全性
【主な指標】
自己資本比率、現金>有利子負債か

【計算方法】
自己資本比率(%)=自己資本÷資産合計×100

【優秀と認定する目安】
自己資本比率:30%以上80%以内
現金>有利子負債であること
※ただし、一概に自己資本比率が高ければいいというわけではなく、有利子負債が多いとダメでもなく、業態や企業の成長フェーズによって個別に評価する必要がある、と考えています。)

★キャッシュ創出力
【主な指標】
営業CFがプラスか、営業CF>営業利益か

【優秀と認定する目安】
営業CFがプラスであること
営業CF>営業利益であること

■決算発表内容分析

それでは、上記のものさしに沿って、実際に決算発表内容を分析していきます。

●成長性のチェック

売上高は前年同期比+8.7%でした。
営業利益は同+972.8%でした。
純利益は前期の▲1,183の赤字から、729の黒字に転換しました。

売上高は指標の+10%には届きませんでした。
前期のQ1(2020年1-3月)は海外渡航もまだ動いており、その期間のグローバルWiFi事業の売上があった分、今期は減少となりましたが、国内の各種利用ニーズの獲得、空港検疫所が実施している水際対策業務の一部であるアプリ確認業務の受託によってカバーし、増収となりました。
売上高はコロナ前の2019年12月期比で66.3%です。
海外渡航の復活が待たれます。

※同社の決算説明資料より抜粋

あらら・・・海外渡航者数がこれだけ
落ち込んでたら苦しいわな~

販管費の削減もあり、営業利益は前期から大幅な増加となりました。
前期は1,395もの減損損失を計上しましたが、今期は目立った特別損失もなく、純利益も前期の赤字から今期は黒字に回復しました。

●収益性のチェック

売上高営業利益率は6.1%、売上高純利益率は4.0%でした。
いずれも指標としている水準には届きませんでした。

コロナ前の2014年12月期~2019年12月期の利益率の推移は以下の通りです。
売上高営業利益率 2.8%、6.4%、8.7%、10.2%、11.6%、12.2%
売上高純利益率  2.8%、4.7%、5.5%、 6.9%、 7.1%、 8.1%

ROEは7.2%と指標を下回りました。

事業が復活したら利益率もまぁまぁよくなりそうだな~
ただ復活するのは何年後なんだかな~

●安全性のチェック

自己資本比率は67.7%でした。
現金7,608に対し、有利子負債は873と、現金が有利子負債を大きく上回りました。
Q3までは有利子負債は0の無借金経営でしたが、昨年12月1日に発表した株式会社あどばる子会社化による連結範囲の変動により、有利子負債が発生しました。

●キャッシュ創出力のチェック

営業CFは+1,412と、キャッシュインとなりました。
営業利益1,105は下回りました。

■業績予想(会社発表)に対する進捗度

会社が発表した業績予想に対する進捗度は、年間の業績予想が妥当なものかを考える上で大切な指標です。
もし進捗度が高い場合は、業績予想の上方修正が発表される可能性もあります。
Q1は25%、Q2は50%、Q3は75%、Q4は100%を超えている場合を優秀と定義して、チェックしていきます。
もちろん企業によって季節波動がありますので、単純に数値だけをみるのではなく、前年度の四半期進捗を参考にするのも大事ですね。

通期での達成度は、売上高が103.6%、営業利益が109.7%、純利益が106.4%でした。
発表していた計画を上回っての着地となりました。

■来期の業績予想(会社四季報情報)から見る将来成長性

会社四季報では、過去の業績に加えて、今期の業績予想、来期の業績予想が記載されています。
会社四季報の記者が会社に取材をし、分析した結果掲載されている予想値です。
会社が発表している業績予想と一致する場合もあれば、ずれることもあります。
このずれがある時は、注意が必要です。

※SBI証券お客様サイトより、同社の会社四季報情報を抜粋

今期の実績から、来期の四季報発表業績予想への成長性を見ていきます。

売上高は+38.1%、営業利益は+126.2%、純利益は+126.3%です。

いずれも指標の+10%を大きく越えて、大幅な増収増益の予想となっています。
しかし、会社発表の業績予想は四季報予想よりも随分と低い水準です。

※同社の決算短信より抜粋

売上高は四季報予想の91%、営業利益・純利益は56%の水準です。
来月発売の四季報予想では予想が下方修正されると思われます。
同社の業績予想は、以下の前提でたてられています。

・海外渡航者(アウトバウンド、インバウンド)は1月~9月は2021年各月と同水準、10月~12月は2019年度同期比で25%回復
・アプリ確認業務の受託は12月まで継続

感染状況がいつ落ち着くのか、海外渡航の制限がいつ解除されるのか、外部環境による部分が大きいため、今後も状況を注視していく必要があります。

■株価水準とチャートの動き

2/15(火)の終値は1,037円。PERは会社発表の来期業績予想から計算すると56倍程度になるかと思います。
過去5年間の株価の動き(週足)は以下の通りです。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価チャートを抜粋

コロナ前は業績も株価も順調に右肩上がりで成長をしていましたが、コロナショックで海外渡航が一気にストップし、急落しました。
その後じわじわと上昇を続けてきてきましたが、昨年後半から調整が続き、現在に至ります。
感染状況や海外渡航制限の状況により株価は不安定な状態が続くとは思いますが、回復の兆しが見えれば、一気に上がることもあるのではないかと考えています。

■私の投資戦略

以上の分析内容を簡単に表に整理すると、以下のようになります。

8.7%の増収、という数字だけを見れば物足りないですが、コロナ禍で海外渡航が制限され、主力のグローバルWiFi事業が前期比で減少している中で、売上高を増収に持っていったのは見事だと思います。
また前期から営業利益は大幅増益、純利益は黒字転換と、厳しい環境の中で柔軟に様々な打ち手を繰り出した経営の成果が伺えます。

前期は大幅な最終赤字を出す厳しい1年でしたが、減損損失により月次のコストの圧縮、プロドラ事業の売却等、痛みを伴いながら事業にメスをいれました。
そして、国内でのWiFi需要の発掘・強化、水際対策関連事業の受託、電力事業の開始、グランピング事業の開始、といった形で成長が見込める事業にエネルギーを投下していっています。
この事業の取捨選択の思い切りの良さ、スピード感は素晴らしいと思います。

今期までの過去8年間の売上高・営業利益・純利益・EPSの推移は以下の通りです。
前期は落ち込みましたが、EPSがV字で回復していることに、同社の環境適応力が表れていると思っています。

以前同社の株式を保有していた時、株主総会に参加しましたが、佐野社長の姿勢・雰囲気がとても好感が持てました。
エネルギッシュで、前向きで、ガンガン攻めていこうぜという姿勢を感じられました。
会社の立ち上げの時のことや、クロスセルでの販売戦略の考え方、とても共感できました。
コロナ直後の決算説明動画ではさすがに落ち込んだ印象も受けましたが、さすが佐野社長、という感じです。

事業も経営者もとても好きな会社であり、応援したいと思える会社ですので、今後株価の調整が続くようであれば、是非買いたいと思っています。

950円まで下がったら買っていき、さらに下落することがあれば、850円、750円あたりを目安に追加の買付をしていこうと考えています。
現在は非常に苦しい状況ですが、3年後、5年後には輝きを放っていると信じて、見守っていきたいと思います。

以上が私の戦略です。

■まとめ

私はだいたい25銘柄程度の注目銘柄を決めて、決算発表内容と会社四季報を見比べながら、上記のような観点で継続的に観察しています。
そして5年で株価2倍が期待できる銘柄を、いいタイミングで買うことを目指しています。
上記の銘柄を推奨するわけではありませんが、銘柄選択の視点や考え方など、読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。

私が銘柄選びの基準や、仕掛けるタイミング、投資に対する考え方について参考にしている書籍は以下の通りです。
よろしければ読んでみて下さい。

私の資産形成モチベーションの原点です!「自分のためにお金を働かせる」という思考を強烈に植え付けられました。

4人の著者の視点から、テンバガーが期待できる銘柄の選び方を学べました!

ウォーレン・バフェットが味わった数々の教訓(苦みも含めて)は、長期投資を志す方には有益な学びがありますね!

世界中を旅する冒険投資家ならではの視点の広さ、歴史から学べる投資家の取るべき行動、とてもためになりました!

長期投資において大切な考え方がシンプルに伝わってくる一冊でした。
長期投資家は暴落相場で買って買って買いまくる!

毎年資産+10%達成を目指して、引き続き頑張ります!
ということで、本日は以上です!
お読み頂きありがとうございました!

■参考:同社に関する過去の記事

【ビジョン】21/11/9決算発表内容と私の投資戦略
※21/11/9(火)に発表した2021年12月期第3四半期決算についての記事です。

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