【キリンホールディングス】22/2/14決算発表内容と私の投資戦略

IR・決算

今日はキリンHDの決算を
チェックしていきましょう♪

ミャンマーの件
ニュースで見かけたな~

撤退にあたり、減損損失を計上しましたね。
6年前のブラジル事業といい、海外事業で苦戦
している印象ですね。

それだけ海外で事業するってのは
難しいんだな~

皆さんこんにちは。
個別株投資で毎年資産+10%を目指すサラリーマン投資家、かたつむり君です。
通勤時間や平日の夜、週末の時間を使って、売買候補となる銘柄の研究を行っています。
日々様々な情報が飛び交いますが、年に4回(四半期に1回)行われる決算発表は、企業の業績・状態を把握し、今後の投資戦略を考える上で特に重要な情報です。

この記事では、私が保有中 or 気になっている銘柄の決算発表内容をチェックし、今後の投資戦略について私なりの視点で書いていきます。

記載している銘柄を推奨しているわけではありませんが、私の視点や考え方が読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。

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■本日のチェック銘柄

今日チェックするのは総合飲料メーカーのキリンホールディングス(証券コード:2503)です。
東証一部上場で、決算期は12月です。
4月からの新市場区分では「プライム市場」に区分されます。
直近の四季報より数値を抜粋すると、時価総額は1兆7,429億円、従業員数は30,088名です。
「食から医にわたる領域で価値を創造し、世界のCSV先進企業となること」を目指している、と長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027(KV2027)」に書かれています。

私がこの会社に注目している理由は、
①CSV等、社会への貢献を強く意識した経営に取り組んでいるから
②高いブランド認知があるから
③株主還元意識(安定した配当+株主優待)が高いから

です。

現在私はキリンホールディングスの株は保有していません。

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■決算発表内容の概要

2022/2/14(月)に発表した2021年12月期第4四半期決算の主な内容は以下の通りです。

【主な決算発表内容】(単位:百万円)
売上高  :1,821,570(前年同期:1,849,545 前年同期比:  ▲1.5%)
営業利益 :     68,084(前年同期:   102,919 前年同期比: ▲33.8%)
純利益  :     59,790(前年同期:     71,935 前年同期比: ▲16.9%)
資産合計 :2,471,933(前期末:2,459,363)
自己資本 :   894,179(前期末:  838,584)
現金   :   149,488(前期末:  161,667)
有利子負債:   551,472(前期末:  642,643)
営業CF  : +219,303(前年同期:+164,839)
投資CF  :   ▲56,408(前年同期: ▲115,981)
財務CF  : ▲180,463(前年同期:   ▲52,474)

■決算発表内容分析のものさし

決算発表内容について、私は主に①成長性、②収益性、③安全性、④キャッシュ創出力、の4つの観点からチェックをしています。

それぞれの観点について、主な指標とその計算方法、優秀と認定する目安は以下の通りです。
優秀と認定する目安をクリアした項目が多い銘柄ほど、買いたい銘柄、保有し続けたい銘柄ということになります。

★成長性
【主な指標】
増収率、増益率(営業利益・純利益)

【計算方法】
増収率(%)=(今期の売上÷前期の売上-1)×100
増益率(%)=(今期の利益÷前期の利益-1)×100

【優秀と認定する目安】
増収率、増益率ともに+10%以上

★収益性
【主な指標】
売上高営業利益率、売上高純利益率、ROE(自己資本利益率)

【計算方法】
売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100
売上高純利益率(%) =純利益 ÷売上高×100
ROE(%)      =純利益÷自己資本×100
※四半期決算時は純利益を年換算し算定

【優秀と認定する目安】
売上高営業利益率:15%以上
売上高純利益率 :10%以上
ROE      :15%以上

★安全性
【主な指標】
自己資本比率、現金>有利子負債か

【計算方法】
自己資本比率(%)=自己資本÷資産合計×100

【優秀と認定する目安】
自己資本比率:30%以上80%以内
現金>有利子負債であること
※ただし、一概に自己資本比率が高ければいいというわけではなく、有利子負債が多いとダメでもなく、業態や企業の成長フェーズによって個別に評価する必要がある、と考えています。)

★キャッシュ創出力
【主な指標】
営業CFがプラスか、営業CF>営業利益か

【優秀と認定する目安】
営業CFがプラスであること
営業CF>営業利益であること

■決算発表内容分析

それでは、上記のものさしに沿って、実際に決算発表内容を分析していきます。

●成長性のチェック

売上高は前年同期比▲1.5%でした。
営業利益は同▲33.8%でした。
純利益は同▲16.9%でした。

いずれの数値も前年同期を下回り、減収減益の決算となりました。
売上高の減少の主な要因の1つは、前年1月の豪州乳飲料事業の売却です。
この影響を除けば、実質+4%の増収でした。
主力の国内ビールは、新型コロナウイルス感染拡大の影響が続き、業務用販売数量は2019年比で約50%の水準です。

※同社の決算説明資料より抜粋

事業利益(「事業利益」に「その他の営業収益」「その他の営業費用」を加減算したものが「営業利益」になる)を事業会社別に見ると、以下の通りです。
政情不安の続くミャンマー事業の落ち込みを、ライオン(豪州)、コーク・ノース・イースト(米国)などの海外事業がカバーしました。

※同社の決算説明資料より抜粋

同社の売上高、事業利益をセグメント別に見ると、以下の通りです。
国内ビールの需要が復活して利益率が改善してくればバランスが変わってくると思いますが、医療事業が売上高のわりに利益貢献度が高いように見えます。
「キリン=ビール」という印象が強いですが、非飲料である医療事業の成長にも今後注目していきたいと思います。
もちろんビール事業の回復具合も注目ですし、ブラジルやミャンマーなど苦戦が続いている海外事業のウエイトを今後どこまで増やす戦略なのかにも注目です。

【各セグメントの主要会社】
国内ビール:キリンビール
国内飲料:キリンビバレッジ
オセアニア種類:ライオン
医薬:協和キリン
その他:メルシャン、ミャンマー・ブルワリー、コーク・ノース・イースト、協和バイオ

●収益性のチェック

売上高営業利益率は3.7%、売上高純利益率は3.3%でした。
いずれも指標としている数値には届きませんでした。

過去7年間の利益率の推移は以下の通りです。
売上高営業利益率:5.2%、 5.7%、6.8%、11.3%、10.3%、4.5%、5.6%
売上高純利益率 :3.3%、▲2.2%、5.7%、13.0%、 8.5%、3.1%、3.9%

3年前、4年前(2017年12月期、2018年12月期)は比較的高い利益率を残しています。
6年前(2015年12月期)はブラジルキリンの減損損失により純利益は赤字でした。

ROEは6.7%でした。
指標の15%には届きませんでした。

●安全性のチェック

自己資本比率は36.2%でした。
現金149,488に対し、有利子負債は551,472と、有利子負債が現金を大きく上回りました。
本業からしっかりキャッシュを稼げているか、営業CFの数値をチェックする必要があります。
なお、1年前と比べると、現金は▲12,179減少しましたが、有利子負債はそれ以上に▲91,171減少しました。
財務の安全性は高まっています。

●キャッシュ創出力のチェック

営業CFは+219,303と、キャッシュインとなりました。
営業利益68,084を上回りました。

■業績予想(会社発表)に対する進捗度

会社が発表した業績予想に対する進捗度は、年間の業績予想が妥当なものかを考える上で大切な指標です。
もし進捗度が高い場合は、業績予想の上方修正が発表される可能性もあります。
Q1は25%、Q2は50%、Q3は75%、Q4は100%を超えている場合を優秀と定義して、チェックしていきます。
もちろん企業によって季節波動がありますので、単純に数値だけをみるのではなく、前年度の四半期進捗を参考にするのも大事ですね。

通期の達成度は売上高が97.4%、純利益が69.1%でした。
ミャンマー事業に係る減損損失の計上などにより、純利益は予想を大きく下回りました。
(営業利益は業績予想非開示のため割愛。)

■来期の業績予想(会社四季報情報)から見る将来成長性

会社四季報では、過去の業績に加えて、今期の業績予想、来期の業績予想が記載されています。
会社四季報の記者が会社に取材をし、分析した結果掲載されている予想値です。
会社が発表している業績予想と一致する場合もあれば、ずれることもあります。
このずれがある時は、注意が必要です。

※SBI証券お客様サイトより、同社の会社四季報情報を抜粋

今期の会社発表業績予想から、来期の四季報発表業績予想への成長性を見ていきます。

売上高は+2.7%、純利益は+15.6%です。

なお、会社発表の業績予想は以下の通りです。

※同社の決算説明資料より抜粋

売上高は2016年12月期に2兆円を記録して以来、5期にわたって2兆円に届かず、伸び悩んでいます。
直近はもちろん新型コロナウイルスの影響はありますが、コロナ以前からブラジルをはじめ海外事業で苦戦している印象があります。
ミャンマーについては会計上のリスクはほぼ消化済とのことですが、今後海外事業をどのように展開していくのかは、注目です。

■株価水準とチャートの動き

2/18(金)の終値は2,032円。会社発表の来期予想で計算したPERは約14倍です。
過去5年間の株価の動き(週足)は以下の通りです。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価チャートを抜粋

純利益の推移と同じように、株価も2018年4月以来、下落を続けています。
昨年12月には、コロナショックの2020年3月の安値を一時割り込みましたが、その後はやや持ち直しています。
60日移動平均線を上に抜ければトレンドも変わりそうですが、現状大きな流れは下落トレンドですので、今後も慎重に株価の動きを見守っていきたいと思います。

PERは14倍と比較的割安な水準です。

■私の投資戦略

以上の分析内容を簡単に表に整理すると、以下のようになります。

コロナ禍でのビール販売不振、ミャンマー事業の撤退決定と、逆風が続き、減収減益での決算となりました。
過去15年間の売上高・営業利益・純利益・EPSの推移は以下の通りです。
売上高の伸び悩みが見て取れます。

営業利益・純利益・EPSに絞ったグラフは以下の通りです。
年によってムラがあるような印象です。
海外事業の好不調、感染症や気候などの外部環境による影響を受けやすいのかもしれません。
短期的な上下動を気にせず、長期的な展望を持って、保有したいと考えています。

同社の事業で私が注目している点は以下の4点です。

・来期以降、主力の国内ビール需要がどこまで戻るか(コロナ禍がビール離れに拍車をかけたのではないかという懸念)
・非ビールの医療事業の今後の成長性
・プラズマ乳酸菌関連商品の今後の成長性
・苦戦が続く海外事業のウエイトを今後どこまで増やす戦略なのか

3年後や5年後を見据えて、磯﨑社長はじめ経営陣がどのような方針で会社を導いていくのか、楽しみです。

私の投資戦略における同社の位置づけは、「5年で株価2倍」を期待する「成長銘柄」ではなく、長期保有を前提に株主優待を楽しむ「優待銘柄」です。
CSVなど、社会への貢献を強く意識した経営姿勢は非常に共感できますし、3%を超える配当利回りも魅力ですし、株主優待によって株式投資の楽しさを家族で味わうこともできますので、そういったスタンスで狙っています。
購入の目安は1,800円です。
以上が私の戦略です。

■まとめ

私はだいたい25銘柄程度の注目銘柄を決めて、決算発表内容と会社四季報を見比べながら、上記のような観点で継続的に観察しています。
そして5年で株価2倍が期待できる銘柄を、いいタイミングで買うことを目指しています。
上記の銘柄を推奨するわけではありませんが、銘柄選択の視点や考え方など、読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。

私が銘柄選びの基準や、仕掛けるタイミング、投資に対する考え方について参考にしている書籍は以下の通りです。
よろしければ読んでみて下さい。

私の資産形成モチベーションの原点です!「自分のためにお金を働かせる」という思考を強烈に植え付けられました。

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世界中を旅する冒険投資家ならではの視点の広さ、歴史から学べる投資家の取るべき行動、とてもためになりました!

長期投資において大切な考え方がシンプルに伝わってくる一冊でした。
長期投資家は暴落相場で買って買って買いまくる!

毎年資産+10%達成を目指して、引き続き頑張ります!
ということで、本日は以上です!
お読み頂きありがとうございました!

■参考:同社に関する過去の記事

【キリンホールディングス】21/11/9決算発表内容と私の投資戦略
※21/11/9(火)に発表した2021年12月期第3四半期決算についての記事です。

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