【ネットフリックス】22/4/19決算発表内容と私の投資戦略

決算と私の投資戦略

皆さんこんにちは。
個別株投資で毎年資産+10%を目指すサラリーマン投資家、かたつむり君です。
通勤時間や平日の夜、週末の時間を使って、売買候補となる銘柄の研究を行っています。
日々様々な情報が飛び交いますが、年に4回(四半期に1回)行われる決算発表は、企業の業績・状態を把握し、今後の投資戦略を考える上で特に重要な情報です。

この記事では、私が保有中 or 気になっている銘柄の決算発表内容をチェックし、今後の投資戦略について私なりの視点で書いていきます。

記載している銘柄を推奨しているわけではありませんが、私の視点や考え方が読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。

■本日のチェック銘柄

今日チェックするのは米・動画配信大手のネットフリックス(ティッカーシンボル:NFLX)です。
NASDAQ上場で、決算期は12月です。
SBI証券お客様サイト内の銘柄サマリー情報より数値を抜粋すると、時価総額は968億ドル、従業員数は11,300人です。

私がこの会社に注目している理由は、未来のメディアの在り方を変える可能性があると思っているからです。
スポンサーからの広告収入ではなく、利用者からお金を取るビジネスモデルである同社。
継続的に利用してもらうためには魅力的なコンテンツを作り続ける必要があり、そのためにコンテンツに対して莫大な資金を投じています。

ユーザーにとっての価値を追求する姿勢が現在のテレビとは全く異なり、近い将来テレビは駆逐され、ネットフリックスがエンターテイメントの中心になっているのではないかと予想しています。
なお、現在私はネットフリックスの株を1株保有しています。

■決算発表内容の概要

2022/4/19(火)に発表した2022年12月期第1四半期決算の主な内容は以下の通りです。

【主な決算内容】(単位:百万ドル)
売上高 (Revenues):7,868(前年同期:7,163 前年同期比: +9.8%)
営業利益(Operating Income):1,972(前年同期:1,960 前年同期比:+0.6%)
純利益 (Net income):1,597(前年同期:1,707 前年同期比:▲6.4%)
資産合計(Total assets):45,331(前期末:44,585)
自己資本(Total stockholders’ equity):17,544(前期末:15,849)
現金  (Cash and cash equivalents):6,009(前期末:6,028)
有利子負債(Short-term debt, Long-term debt):14,535(前期末:15,393)
営業CF(Net cash provided by operating activities):+922(前年同期:+777)
投資CF(Net cash used in investing activities):▲246(前年同期:▲86)
財務CF(Net cash used in financing activities):▲686(前年同期:▲452)

■決算発表内容分析のものさし

決算発表内容について、私は主に①成長性、②収益性、③安全性、④キャッシュ創出力、の4つの観点からチェックをしています。

それぞれの観点について、主な指標とその計算方法、優秀と認定する目安は以下の通りです。
優秀と認定する目安をクリアした項目が多い銘柄ほど、買いたい銘柄、保有し続けたい銘柄ということになります。

★成長性
【主な指標】
増収率、増益率(営業利益・純利益)

【計算方法】
増収率(%)=(今期の売上÷前期の売上-1)×100
増益率(%)=(今期の利益÷前期の利益-1)×100

【優秀と認定する目安】
増収率、増益率ともに+10%以上

★収益性
【主な指標】
売上高営業利益率、売上高純利益率、ROE(自己資本利益率)

【計算方法】
売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100
売上高純利益率(%) =純利益 ÷売上高×100
ROE(%)      =純利益÷自己資本×100
※四半期決算時は純利益を年換算し算定

【優秀と認定する目安】
売上高営業利益率:15%以上
売上高純利益率 :10%以上
ROE      :15%以上

★安全性
【主な指標】
自己資本比率、現金>有利子負債か

【計算方法】
自己資本比率(%)=自己資本÷総資本×100

【優秀と認定する目安】
自己資本比率:30%以上80%以内
現金>有利子負債であること
※ただし、一概に自己資本比率が高ければいいというわけではなく、有利子負債が多いとダメでもなく、業態や企業の成長フェーズによって個別に評価する必要がある、と考えています。)

★キャッシュ創出力
【主な指標】
営業CFがプラスか、営業CF>営業利益か

【優秀と認定する目安】
営業CFがプラスであること
営業CF>営業利益であること

■決算発表内容分析

それでは、上記のものさしに沿って、実際に決算発表内容を分析していきます。

●成長性のチェック

Q1の売上高は前年同期比+9.8%でした。
営業利益は同+0.6%でした。
純利益は同▲6.4%でした。

増収減益の決算となり、売上高も指標にしている+10%を下回りました。
売上原価と販管費の増加率は以下の通りです。
特に技術開発費と一般管理費が増加しています。

・売上原価(Cost of revenues):+9.8%(7,163→7,868)
・マーケティング費(Marketing):+8.5%(513→556)
・技術開発費(Technology and development):+25.2%(525→658)
・一般管理費(General and administrative):+33.9%(297→398)

1~3月期の契約者数(Global Streaming Paid Memberships)は前期比+250万人増加の市場予想に反し、▲20万人減少しました。
契約者数の減少は2011年以来初めてだそうです。

※2022/4/20(水) ニュース『モーニング・サテライト』より引用

契約者減少の理由として
①ストリーミング配信の競争激化
②1億世帯以上(契約者の半数近く)がアカウントを共有
が挙げられています。

●収益性のチェック

売上高営業利益率は25.1%、売上高純利益率は20.3%でした。
利益率は目安としている15%、10%を上回り、高い収益性は健在です。

過去4年の通期利益率は以下の通りです。
売上高営業利益率:10.2%、12.9%、18.3%、20.9%
売上高純利益率 : 7.7%、 9.3%、11.0%、17.2%
年々利益率が高まっています。

ROEは36.4%と、こちらも大変高い水準で、株主資本を効率よく利益に結びつけています。

●安全性のチェック

自己資本比率は38.7%でした。
保有している現金は6,009、有利子負債は14,534と、有利子負債が現金を約2.4倍上回りました。

有利子負債が現金より多いことや、自己資本比率がさほど高くないことから、安全性はそれほど優れているとは言えません。
前期末と比較すると、現金は▲19減少しましたが、それ以上に有利子負債は▲859減少し、財務の安全性は高まっています。

●キャッシュ創出力のチェック

Q4の営業CFは+922と、キャッシュインとなりました。
営業利益1,972は下回りました。

1月の21Q4決算では営業CFがマイナスになっており(▲403)心配しましたが、今回はプラスになりました。
投資CFは▲246(設備投資とゲーム会社の買収)、財務CFは▲686(有利子負債の返済)でした。

「営業CF:+ 投資CF:- 財務CF:-」と、本業で稼いだキャッシュをもとに、投資を行い、借入を返済する、という健全な資金繰りパターンであることが見て取れます。
参考:危ない会社への投資を回避できる!キャッシュ・フロー8つのパターン!

有利子負債が多く、積極的に借入を行い事業に投資をしていく同社の場合、本業からしっかりとキャッシュが生み出し続けているかどうかは特に重要ですので、今後も営業CFの推移を注意深く観察していきます。

■業績予想(会社発表)に対する進捗度

SBI証券お客様サイト内の財務詳細情報に記載されている今期業績予想に対する進捗度をチェックします。
業績予想に対する進捗度は、年間の業績予想が妥当なものかを考える上で大切な指標です。
もし進捗度が高い場合は、業績予想の上方修正が発表される可能性もあります。
Q1は25%、Q2は50%、Q3は75%、Q4は100%を超えている場合を優秀と定義して、チェックしていきます。
もちろん企業によって季節波動がありますので、単純に数値だけをみるのではなく、前年度の四半期進捗を参考にするのも大事ですね。

業績予想に対する進捗度は、売上高:24.2%、営業利益:111.2%、純利益:32.2%でした。
営業利益がすでに100%を超えているのはどういうことでしょうか・・・
データが修正されていないのか、Q2以降赤字になるということなのか・・。

4~6月期の契約者数見通しは、前期比+264万人の市場予想に反し、▲200万人と大幅な減少になる見込みです。
コロナ禍、ステイホームの追い風もなくなり、目先しばらくは苦しい戦いを強いられそうです。

※2022/4/20(水) ニュース『モーニング・サテライト』より引用

■来期の業績予想から見る将来成長性

SBI証券お客様サイト内の財務詳細情報より、来期の業績予想をチェックします。
今期の業績予想を起点に、来期の成長性を見ていきます。

※SBI証券お客様サイトより、同社の業績予想を抜粋

来期の売上高成長率は+9.6%、純利益成長率は+14.1%と予想されています。
2ケタ成長を続けてきた過去と比べると、成長鈍化を感じざるを得ません。

過去4年の成長率は以下の通りです。
売上高:+35.1%、+27.6%、+24.0%、+18.8%
純利益:+116.7%、+54.1%、+47.9%、+85.3%

■株価水準とチャートの動き

4/22(金)の終値は215ドルです。PERは19倍です。
過去5年の株価の動き(週足)は以下の通りです。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価チャートを抜粋

コロナショック後、巣ごもり需要期待によって株価は大きく上昇しましたが、昨年11月に上場来高値の700円をつけて以降、成長鈍化懸念もあり株価は大きく下落が続いています。
1月の前回決算では発表翌日に▲21.8%下落。
そして今回の決算発表翌日には、1日で▲35.1%と大幅に急落しました。

■私の投資戦略

以上の分析内容を簡単に表に整理すると、以下のようになります。

何といっても今回の決算発表のハイライトは1~3月期の契約者数の減少(▲20万人)です。
2011年以来初めての減少ということで、今後の成長鈍化懸念が広がり、株価は1日で▲35%と急落しました。
ストリーミング配信の競争激化や1億世帯以上がアカウントを共有しているといった課題をいかに克服し、高い成長速度を取り戻していくのか、今後のチャレンジを応援したいと思います。

売上高、利益の成長性には懸念が浮上したものの、Q1の数値を見る限りでは収益性の高さは健在です。
売上高営業利益率25%、売上高純利益率20%は、大変高い水準です。
今後契約者数、売上高の増加・回復を重視していけば、利益率が悪化する可能性もありますので、今後の決算では利益率の推移にも注目したいと思います。

売上高・営業利益・純利益の過去4年の実績、今期・来期予想をグラフにすると、以下の通りです。

今期の営業利益の下落が目立ちますが、売上高は若干なだらかになってきているものの、とはいっても10%近い成長ですので、右肩上がりの推移が継続しています。
もともと投資家の期待が高かった銘柄ですので、これでは満足されないのでしょうが・・。
契約者数の減少傾向が続くようであれば、減収に転じることもあるのかもしれません。

株価は大きく下落しましたが、今後の成長性や財務状態に不安もあるため、追加での購入は考えていません。
保有が1株のみで、本日現在投資資産に占める比率は1%以下と影響も少ないため、引き続き保有を継続しながら見守っていこうと思います。
目先の成長不安、財務上の懸念はあるものの、5年先、10年先にこの会社がどうなっているのかが楽しみでもありますので、株価の下落が続いても基本的には保有を続ける考えです。

以上が私の戦略です。

■まとめ

私はだいたい25銘柄程度の注目銘柄を決めて、決算発表内容と会社四季報を見比べながら、上記のような観点で継続的に観察しています。
そして5年で株価2倍が期待できる銘柄を、いいタイミングで買うことを目指しています。
上記の銘柄を推奨するわけではありませんが、銘柄選択の視点や考え方など、読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。

毎年資産+10%達成を目指して、引き続き頑張ります!
ということで、本日は以上です!
お読み頂きありがとうございました!

■参考:同社に関する過去の記事

【ネットフリックス】22/1/20決算発表内容と私の投資戦略
※22/1/20(木)に発表した2021年10月~12月期(第4四半期)決算についての記事です。
【ネットフリックス】21/10/19決算発表内容と私の投資戦略
※21/10/19(火)に発表した2021年7~9月期(第3四半期)決算についての記事です。

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