【ネクステラ・エナジー】22/4/21決算発表内容と私の投資戦略

IR・決算

皆さんこんにちは。
個別株投資で毎年資産+10%を目指すサラリーマン投資家、かたつむり君です。
通勤時間や平日の夜、週末の時間を使って、売買候補となる銘柄の研究を行っています。
日々様々な情報が飛び交いますが、年に4回(四半期に1回)行われる決算発表は、企業の業績・状態を把握し、今後の投資戦略を考える上で特に重要な情報です。

この記事では、私が保有中 or 気になっている銘柄の決算発表内容をチェックし、今後の投資戦略について私なりの視点で書いていきます。

記載している銘柄を推奨しているわけではありませんが、私の視点や考え方が読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。

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■本日のチェック銘柄

今日チェックするのは北米で風力や太陽光といった再生可能エネルギー発電事業を行うネクステラ・エナジー(ティッカーシンボル:NEE)です。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)上場で、決算期は12月です。
SBI証券お客様サイト内の銘柄サマリー情報より数値を抜粋すると、時価総額は1,452億ドル、従業員数は15,000人です。
私がこの会社に注目している理由は、再生可能エネルギー事業に将来性を感じるからです。
なお、現在私ネクステラ・エナジーの株は保有していません。

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■決算発表内容の概要

2022/4/21(木)に発表した2022年1~3月期(第1四半期)決算の主な内容は以下の通りです。

【主な決算内容】(単位:百万ドル)
売上高 (Operating Revenues):2,890(前年同期:3,726 前年同期比:▲22.4%)
営業利益(Operating Income):▲775(前年同期:669 前年同期比:-)
純利益 (Net Income(Loss) Attributable to NextEra Energy, Inc.:▲451(前年同期:1,666 前年同期比:- )
資産合計(Total Assets):144,945(前期末:140,912)
自己資本(Total common shareholders’ equity):35,887(前期末:37,202)
現金  (Cash and cash equivalents):1,477(前期末:639)
有利子負債(Short-term debt, Long-term debt):57,938(前期末:53,445)
営業CF(Net Cash provided by operating activities):+1,962(前年同期:+1,292)
投資CF(Net Cash used in investing activities):▲4,693(前年同期:▲4,420)
財務CF(Net Cash provided by financing activities):+4,153(前年同期:+3,743)

■決算発表内容分析のものさし

決算発表内容について、私は主に①成長性、②収益性、③安全性、④キャッシュ創出力、の4つの観点からチェックをしています。

それぞれの観点について、主な指標とその計算方法、優秀と認定する目安は以下の通りです。
優秀と認定する目安をクリアした項目が多い銘柄ほど、買いたい銘柄、保有し続けたい銘柄ということになります。

★成長性
【主な指標】
増収率、増益率(営業利益・純利益)

【計算方法】
増収率(%)=(今期の売上÷前期の売上-1)×100
増益率(%)=(今期の利益÷前期の利益-1)×100

【優秀と認定する目安】
増収率、増益率ともに+10%以上

★収益性
【主な指標】
売上高営業利益率、売上高純利益率、ROE(自己資本利益率)

【計算方法】
売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100
売上高純利益率(%) =純利益 ÷売上高×100
ROE(%)      =純利益÷自己資本×100
※四半期決算時は純利益を年換算し算定

【優秀と認定する目安】
売上高営業利益率:15%以上
売上高純利益率 :10%以上
ROE      :15%以上

★安全性
【主な指標】
自己資本比率、現金>有利子負債か

【計算方法】
自己資本比率(%)=自己資本÷総資本×100

【優秀と認定する目安】
自己資本比率:30%以上80%以内
現金>有利子負債であること
※ただし、一概に自己資本比率が高ければいいというわけではなく、有利子負債が多いとダメでもなく、業態や企業の成長フェーズによって個別に評価する必要がある、と考えています。)

★キャッシュ創出力
【主な指標】
営業CFがプラスか、営業CF>営業利益か

【優秀と認定する目安】
営業CFがプラスであること
営業CF>営業利益であること

■決算発表内容分析

それでは、上記のものさしに沿って、実際に決算発表内容を分析していきます。

●成長性のチェック

Q1の売上高は前年同期比22.4%でした。
営業利益は前期の669から▲775に赤字転落、純利益も前期の1,666から▲451に赤字転落しました。

●収益性のチェック

営業利益、純利益が赤字のため、収益性のチェックは割愛します。

●安全性のチェック

自己資本比率は24.8%でした。
発電事業は投資先行型のビジネスということもあり、自己資本比率は30%を切る低い水準です。
保有している現金1,477に対して、有利子負債は57,938と、有利子負債が現金の39倍と大きく上回っています。
前期末(2021年12月末)と比較すると、現金は+838増加(639→1,477)しましたが、有利子負債は+4,493(53,445→57,938)と大幅に増加しました。
21Q4に続き、財務の健全性としては悪化していますので、懸念しています。

●キャッシュ創出力のチェック

通期の営業CFは+1,962と、キャッシュインとなりました。
営業利益は赤字でしたので、営業利益を上回るキャッシュインとなりました。

投資CFは▲4,693で、主な内容は、Capital expenditures of FPL(▲2,167)、Independent power and other investments of NEER(▲2,593)です。
これらの投資活動が、売上高・利益の成長につながっていくかどうかが、今後のポイントです。

財務CFは+4,153で、主な内容は借入金の増加(Issuances of long-term debt:+4,309)です。

「営業CF:+ 投資CF:▲ 財務CF:+」と営業活動により生み出したキャッシュ以上の投資を行うために借入を行い、積極的な投資を行っているキャッシュの循環になっています。
財務の安全性に対する懸念がありますので、今後の推移に注目したいと思います。
参照:危ない会社への投資を回避できる!キャッシュ・フロー8つのパターン!

■業績予想(会社発表)に対する進捗度

SBI証券お客様サイト内の財務詳細情報に記載されている今期業績予想に対する進捗度をチェックします。
業績予想に対する進捗度は、年間の業績予想が妥当なものかを考える上で大切な指標です。
もし進捗度が高い場合は、業績予想の上方修正が発表される可能性もあります。
Q1は25%、Q2は50%、Q3は75%、Q4は100%を超えている場合を優秀と定義して、チェックしていきます。
もちろん企業によって季節波動がありますので、単純に数値だけをみるのではなく、前年度の四半期進捗を参考にするのも大事ですね。

売上高の進捗度は13.4%といまひとつでした。
純利益は通期5,389の予想に対し、Q1は▲451の赤字と、厳しいスタートになりました。
前期も後半に向けて失速が見られましたので、業績予想の達成には不安が残ります。

■来期の業績予想から見る将来成長性

SBI証券お客様サイト内の財務詳細情報より、来期の業績予想をチェックします。
今期の業績予想を起点に、来期の成長性を見ていきます。

※SBI証券お客様サイトより、同社の業績予想を抜粋

来期の売上高成長率は+6.5%、純利益成長率は+10.0%と、増収増益が予想されています。
なお、前回21Q4決算発表で示された1株純利益(EPS)の会社見通しでは、2025年まで年6~8%成長と予想されています。

前回(21Q4)決算発表時の同社決算説明資料より抜粋。

■株価水準とチャートの動き

4/22(金)の終値は73ドルです。PERは27倍です。
過去5年の株価の動き(週足)は以下の通りです。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価チャートを抜粋

2020年にコロナウイルスの影響で一時的に大きく調整しましたが、そこを除けば安定して右肩上がりに上昇してきました。
5年前の株価は30ドル程度で、昨年末には90ドルを超えましたので、5年で株価は3倍になりました。
今年に入って相場全体が大きく調整する中で、同社の株価も大きく下落し、移動平均線は上向きから横向きに変わってきています。
移動平均線より下での動きが続くようであれば、下落トレンドに転じる可能性もありそうです。
現在の株価は昨年末に付けた最高値93ドルから▲21%ほど下落した水準です。
今後さらに下落するのか、巻き返して再度移動平均線の上に浮上するのか、チャートの動きにも注目です。

■私の投資戦略

以上の分析内容を簡単に表に整理すると、以下のようになります。

前回決算発表で長年同社を牽引してきたロボCEOの退任が発表され、ケッチャム新CEO体制で迎えた初めての決算発表。
決していい内容ではありませんでした。
売上高は▲22.4%減収、純利益は赤字転落となりました。
設備投資のためとはいえ有利子負債が大きく増加し、有利子負債は現金の39倍と大きく膨らんでいます。
金利上昇の流れもありますので、今後の財務の安全性は懸念せざるを得ません。

過去11年間の売上高・営業利益・純利益・EPSの推移は以下の通りです。

株価は過去5年で、一時3倍の水準まで上昇しましたが、2019年12月期は増収減益、2020年12月期は減収減益、2021年12月期は減収増益と、業績は決して右肩上がりというわけではありません。
その中で株価が3倍になったというのは、それだけ脱炭素、再生可能エネルギーへの期待が高い、ということだと思います。
脱炭素、再生可能エネルギーを重視する世界的な流れは数年で途絶えることはないでしょうが、すでに大きな期待は株価に反映されている面もあり、今後調整する可能性は大いにあるのではないかと考えています。

買付の目安は50ドル(現在の株価▲32%の水準)です。
ここまで下がるとPERは20倍を切りますし、配当利回りも3.3%と長期保有しやすい水準になりますので、しばらくはじっくり様子を見ようと思います。
以上が私の戦略です。

■まとめ

私はだいたい25銘柄程度の注目銘柄を決めて、決算発表内容と会社四季報を見比べながら、上記のような観点で継続的に観察しています。
そして5年で株価2倍が期待できる銘柄を、いいタイミングで買うことを目指しています。
上記の銘柄を推奨するわけではありませんが、銘柄選択の視点や考え方など、読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。

毎年資産+10%達成を目指して、引き続き頑張ります!
ということで、本日は以上です!
お読み頂きありがとうございました!

■参考:同社に関する過去の記事

【ネクステラ・エナジー】22/1/25決算発表内容と私の投資戦略
※22/1/25(火)に発表した2022年10月~12月期(第4四半期)決算についての記事です。
【ネクステラ・エナジー】21/10/20決算発表内容と私の投資戦略
※21/10/20(水)に発表した2022年7月~9月期(第3四半期)決算についての記事です。

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