【ネットフリックス】22/7/19決算発表内容と私の投資戦略

決算と私の投資戦略

皆さんこんにちは。
個別株投資で毎年資産+10%を目指すサラリーマン投資家、かたつむり君です。
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通勤時間や平日の夜、週末の時間を使って、売買候補となる銘柄の研究を行っています。

日々様々な情報が飛び交いますが、年に4回(四半期に1回)行われる決算発表は、企業の業績・状態を把握し、今後の投資戦略を考える上で特に重要な情報です。

この記事では、私が保有中 or 気になっている銘柄の決算発表内容をチェックし、今後の投資戦略について私なりの視点で書いていきます。


記載している銘柄を推奨しているわけではありませんが、私の視点や考え方が読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。

■本日のチェック銘柄

今日チェックするのは米・動画配信大手のネットフリックス(ティッカーシンボル:NFLX)です。
NASDAQ上場で、決算期は12月です。
SBI証券お客様サイト内の銘柄サマリー情報より数値を抜粋すると、時価総額は981億ドル、従業員数は11,300人です。

私がこの会社に注目している理由は、未来のメディアの在り方を変える可能性があると思っているからです。

スポンサーからの広告収入ではなく、利用者からお金を取るビジネスモデルである同社。

継続的に利用してもらうためには魅力的なコンテンツを作り続ける必要があり、そのためにコンテンツに対して莫大な資金を投じています。

ユーザーにとっての価値を追求する姿勢が現在のテレビとは全く異なり、近い将来テレビは駆逐され、ネットフリックスがエンターテイメントの中心になっているのではないかと予想しています。

なお、現在私はネットフリックスの株を1株保有しています。

■決算発表内容の概要

2022/7/19(火)に発表した2022年12月期第2四半期決算の主な内容は以下の通りです。

【主な決算内容】(単位:百万ドル)
売上高 (Revenues):7,970(前年同期:7,342 前年同期比: +8.6%)
営業利益(Operating Income):1,578(前年同期:1,848 前年同期比:▲14.6%)
純利益 (Net income):1,441(前年同期:1,353 前年同期比:+6.5%)
資産合計(Total assets):46,351(前期末:44,585)
自己資本(Total stockholders’ equity):19,076(前期末:15,849)
現金  (Cash and cash equivalents):5,819(前期末:6,028)
有利子負債(Short-term debt, Long-term debt):14,233(前期末:15,393)
営業CF(Net cash provided by operating activities):+1,026(前年同期:+714)
投資CF(Net cash used in investing activities):▲405(前年同期:▲197)
財務CF(Net cash used in financing activities):▲675(前年同期:▲932)

■決算発表内容分析のものさし

決算発表内容について、私は主に①成長性、②収益性、③安全性、④キャッシュ創出力、の4つの観点からチェックをしています。

それぞれの観点について、主な指標とその計算方法、優秀と認定する目安は以下の通りです。
優秀と認定する目安をクリアした項目が多い銘柄ほど、買いたい銘柄、保有し続けたい銘柄ということになります。

★成長性
【主な指標】
増収率、増益率(営業利益・純利益)

【計算方法】
増収率(%)=(今期の売上÷前期の売上-1)×100
増益率(%)=(今期の利益÷前期の利益-1)×100

【優秀と認定する目安】
増収率、増益率ともに+10%以上

★収益性
【主な指標】
売上高営業利益率、売上高純利益率、ROE(自己資本利益率)

【計算方法】
売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100
売上高純利益率(%) =純利益 ÷売上高×100
ROE(%)      =純利益÷自己資本×100
※四半期決算時は純利益を年換算し算定

【優秀と認定する目安】
売上高営業利益率:15%以上
売上高純利益率 :10%以上
ROE      :15%以上

★安全性
【主な指標】
自己資本比率、現金>有利子負債か

【計算方法】
自己資本比率(%)=自己資本÷総資本×100

【優秀と認定する目安】
自己資本比率:30%以上80%以内
現金>有利子負債であること
※ただし、一概に自己資本比率が高ければいいというわけではなく、有利子負債が多いとダメでもなく、業態や企業の成長フェーズによって個別に評価する必要がある、と考えています。)

★キャッシュ創出力
【主な指標】
営業CFがプラスか、営業CF>営業利益か

【優秀と認定する目安】
営業CFがプラスであること
営業CF>営業利益であること

■決算発表内容分析

それでは、上記のものさしに沿って、実際に決算発表内容を分析していきます。

●成長性のチェック

Q2の売上高は前年同期比+8.6%、営業利益は同▲14.6%、純利益は同+6.5%でした。

売上高・純利益は増加となりましたが、目安の+10%には届きませんでした。

市場に最も注目されている契約者数(Global Streaming Paid Memberships)は、4~6月で▲97万人減少しました。
2011年以来初めての減少となった1~3月(▲20万人)に続き、2四半期連続で減少となりました。

●収益性のチェック

売上高営業利益率は19.8%、売上高純利益率は18.1%でした。
利益率は目安としている15%、10%を上回り、高い収益性は健在です。

過去4年間(2018年12月~2021年12月)と今期の利益率の推移は以下の通りです。

ROEは15.1%でした。
目安にしている15%を越えました。

●安全性のチェック

自己資本比率は41.2%でした。
保有している現金は5,819百万ドル、有利子負債は14,233百万ドルと、有利子負債が現金を約2.4倍上回りました。

前期末から比べると、現金は▲209百万ドル減少しましたが、有利子負債が▲1,160百万ドルとそれ以上に減少し、財務の安全性は高まりました。

過去4年(2018年12月~2021年12月)と今期Q2のBSの推移は以下の通りです。

固定資産と純資産が年々増加し、BS全体の規模がだんだんと大きくなっていることがわかります。
継続的に観察し、BSからも変化の予兆をつかんでいきたいと思います。

●キャッシュ創出力のチェック

営業CFは+1,026百万ドルと、キャッシュインとなりました。
営業利益1,578百万ドルは下回りました。

キャッシュフローの概要は以下の通りです。

「営業CF:+ 投資CF:- 財務CF:-」と、稼いだキャッシュをもとに、投資を行い、借入を返済する、という健全な資金繰りパターンであることが見て取れます。

参考:危ない会社への投資を回避できる!キャッシュ・フロー8つのパターン!

有利子負債が多く、積極的に借入を行い事業に投資をしていく同社の場合、本業からしっかりとキャッシュが生み出し続けているかどうかは特に重要ですので、今後も営業CFの推移を注意深く観察していきます。

■業績予想(会社発表)に対する進捗度

SBI証券お客様サイト内の財務詳細情報に記載されている今期業績予想に対する進捗度をチェックします。
業績予想に対する進捗度は、年間の業績予想が妥当なものかを考える上で大切な指標です。
もし進捗度が高い場合は、業績予想の上方修正が発表される可能性もあります。
Q1は25%、Q2は50%、Q3は75%、Q4は100%を超えている場合を優秀と定義して、チェックしていきます。
もちろん企業によって季節波動がありますので、単純に数値だけをみるのではなく、前年度の四半期進捗を参考にするのも大事ですね。

業績予想に対する進捗度は、売上高:25.1%、営業利益:89.0%、純利益:30.8%でした。

営業利益は1Qでも100%を超えていて異常値な感じがしましたので一旦無視するとして、売上高、純利益はいずれもQ2目安の50%には大きく未達でした。
進捗としては芳しくありません。

Q3(7~9月)は契約者数が+100万人と回復する見込みになっていますので、通期予想に対する進捗度が高まるのか、注目です。

■来期の業績予想から見る将来成長性

SBI証券お客様サイト内の財務詳細情報より、来期の業績予想をチェックします。
今期の業績予想を起点に、来期の成長性を見ていきます。

※SBI証券お客様サイトより、同社の業績予想を抜粋

来期の売上高成長率は+8.1%、純利益成長率は+7.8%と予想されています。
2ケタ成長を続けてきた過去と比べると、成長鈍化を感じざるを得ません。

過去4年間(2018年12月期~2021年12月期)と、今期予想・来期予想の成長率は以下の通りです。

増収率が低下するとともに、増益率も低下傾向にあります。

■株価水準とチャートの動き

7/26(火)の終値は213ドルです。PERは21倍です。
過去5年の株価の動き(週足)は以下の通りです。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価チャートを抜粋

コロナショック後、巣ごもり需要期待によって株価は大きく上昇しましたが、昨年11月に上場来高値の700円をつけて以降、成長鈍化懸念もあり株価は大きく下落が続いています。

1月の21Q4決算発表では発表翌日に▲21.8%下落。
4月の22Q1決算発表では発表翌日に▲35%と大幅に急落しました。

現在は、2018年初と同じ株価水準です。

■私の投資戦略

以上の分析内容を簡単に表に整理すると、以下のようになります。

2011年以来初めての契約者数減少(▲20万人)を発表した前回決算発表に続き、2四半期連続での契約者数減少(▲97万人)となりました。

ただし、予想の▲200万人に比べれば減少が少なかったことと、7~9月は契約者数が増加に転じる見込みと発表したことで、決算発表後、株価は上昇しました。

発表翌日に▲35%急落した前回とは、市場の受け止めも随分違いました。


ストリーミング配信の競争激化や1億世帯以上がアカウントを共有しているといった課題は引き続き解消していないため、今後もしばらく苦戦が続くと思いますが、2023年に導入予定の広告付き低価格プランなどによって、再び成長していくことを期待しています。

売上高、利益の成長性には懸念が浮上している、利益率の高さは健在です。

今後契約者数や売上高の増加・回復を重視していけば、利益率が悪化する可能性もありますので、今後の決算で継続的に観察していきたいと思います。

株価も下落しPERも20倍とお手頃ではありますが、今後の成長性に不安もあるため、今のところ追加での購入は考えていません。

保有が1株のみで、本日現在投資資産に占める比率は1%以下と影響も少ないため、引き続き保有を継続しながら見守っていこうと思います。

5年先、10年先にこの会社がどうなっているのかが楽しみにしていますので、株価の下落が続いても基本的には保有を続ける考えです。

以上が私の戦略です。

■まとめ

私はだいたい25銘柄程度の注目銘柄を決めて、決算発表内容と会社四季報を見比べながら、上記のような観点で継続的に観察しています。
そして5年で株価2倍が期待できる銘柄を、いいタイミングで買うことを目指しています。
上記の銘柄を推奨するわけではありませんが、銘柄選択の視点や考え方など、読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。

毎年資産+10%達成を目指して、引き続き頑張ります!
ということで、本日は以上です!
お読み頂きありがとうございました!

■参考:同社に関する過去の記事

【ネットフリックス】22/4/19決算発表内容と私の投資戦略
※22/4/19(火)に発表した2022年1月~3月期(第1四半期)決算についての記事です。
【ネットフリックス】22/1/20決算発表内容と私の投資戦略
※22/1/20(木)に発表した2021年10月~12月期(第4四半期)決算についての記事です。
【ネットフリックス】21/10/19決算発表内容と私の投資戦略
※21/10/19(火)に発表した2021年7~9月期(第3四半期)決算についての記事です。

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