【マスターカード】22/4/28決算発表内容と私の投資戦略

IR・決算

皆さんこんにちは。
個別株投資で毎年資産+10%を目指すサラリーマン投資家、かたつむり君です。

通勤時間や平日の夜、週末の時間を使って、売買候補となる銘柄の研究を行っています。
日々様々な情報が飛び交いますが、年に4回(四半期に1回)行われる決算発表は、企業の業績・状態を把握し、今後の投資戦略を考える上で特に重要な情報です。

この記事では、私が保有中 or 気になっている銘柄の決算発表内容をチェックし、今後の投資戦略について私なりの視点で書いていきます。

記載している銘柄を推奨しているわけではありませんが、私の視点や考え方が読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。

スポンサーリンク

■本日のチェック銘柄

今日チェックするのはクレジットカード大手のマスターカード(ティッカーシンボル:MA)です。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)上場で、決算期は12月です。
SBI証券お客様サイト内の「銘柄サマリー」情報より数値を抜粋すると、時価総額は3,534億ドル、従業員数は24,000名です。
私がこの会社に注目している理由は、グローバルなキャッシュレス化の流れの中でクレジットカード業界は今後も成長が続くと思っているからです。
同じ理由でビザ、アメリカン・エキスプレスにも注目しています。

なお、現在私は、マスターカードの株を保有していません。

スポンサーリンク

■決算発表内容の概要

2022/4/28(木)に発表した2022年1~3月期(第1四半期)決算の主な内容は以下の通りです。

【主な決算内容】(単位:百万ドル)
売上高 (Net Revenue):5,167(前年同期:4,155 前年同期比: +24.4%)
営業利益(Operating income):2,950(前年同期:2,197 前年同期比:+34.3%)
純利益 (Net Income):2,631(前年同期:1,828 前年同期比:+43.9%)
資産合計(Total Assets):37,163(前期末:37,669)
自己資本(Total Equity):7,102(前期末:7,383)
現金  (Cash and cash equivalents):6,879(前期末:7,421)
有利子負債(Current portion of long-term debt, Long-term debt):14,646(前期末:13,901)
営業CF(Net cash provided by operating activities):+1,782(前年同期:+1,463)
投資CF(Net cash used in investing activities):▲287(前年同期:▲3,560)
財務CF(Net cash used in financing activities):▲2,154(前年同期:▲606)

■決算発表内容分析のものさし

決算発表内容について、私は主に①成長性、②収益性、③安全性、④キャッシュ創出力、の4つの観点からチェックをしています。

それぞれの観点について、主な指標とその計算方法、優秀と認定する目安は以下の通りです。
優秀と認定する目安をクリアした項目が多い銘柄ほど、買いたい銘柄、保有し続けたい銘柄ということになります。

★成長性
【主な指標】
増収率、増益率(営業利益・純利益)

【計算方法】
増収率(%)=(今期の売上÷前期の売上-1)×100
増益率(%)=(今期の利益÷前期の利益-1)×100

【優秀と認定する目安】
増収率、増益率ともに+10%以上

★収益性
【主な指標】
売上高営業利益率、売上高純利益率、ROE(自己資本利益率)

【計算方法】
売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100
売上高純利益率(%) =純利益 ÷売上高×100
ROE(%)      =純利益÷自己資本×100
※四半期決算時は純利益を年換算し算定

【優秀と認定する目安】
売上高営業利益率:15%以上
売上高純利益率 :10%以上
ROE      :15%以上

★安全性
【主な指標】
自己資本比率、現金>有利子負債か

【計算方法】
自己資本比率(%)=自己資本÷資産合計×100

【優秀と認定する目安】
自己資本比率:30%以上80%以内
現金>有利子負債であること
※ただし、一概に自己資本比率が高ければいいというわけではなく、有利子負債が多いとダメでもなく、業態や企業の成長フェーズによって個別に評価する必要がある、と考えています。

★キャッシュ創出力
【主な指標】
営業CFがプラスか、営業CF>営業利益か

【優秀と認定する目安】
営業CFがプラスであること
営業CF>営業利益であること

■決算発表内容分析

それでは、上記のものさしに沿って、実際に決算発表内容を分析していきます。

●成長性のチェック

Q1の売上高は前年同期比+24.4%、営業利益は同+34.3%、純利益は同+43.9%でした。
売上高、利業利益、純利益、すべてにおいて+20%を上回る高成長となりました。
マイケル・ミーバックCEOも「国境を越える旅行は、パンデミック開始以来、初めて2019年の水準を超えた。」と発言していますが、経済正常化の動きがでてきました。

●収益性のチェック

売上高営業利益率は57.1%、売上高純利益率は50.9%でした。
いずれも50%を超えるすさまじい収益性の高さを示しました。

過去7年(2015年~2021年)の通期利益率は以下の通りです。
売上高営業利益率:52.5%、53.5%、53.0%、48.7%、57.2%、52.8%、53.4%
売上高純利益率 :39.4%、37.7%、31.3%、39.2%、48.1%、41.9%、46.0%
安定して非常に高い利益率を維持しています。

ROEも148.2%と、驚異的な高さです。

●安全性のチェック

自己資本比率は19.1%でした。
保有している現金は6,879、有利子負債は14,646と、有利子負債が現金を上回りました。

●キャッシュ創出力のチェック

営業CFは+1,782と、キャッシュインとなりました。
営業利益2,960は下回りました。
財務CFは▲2,154と営業CFを上回りました。

キャッシュフローの概要を図にすると以下の通りです。


「営業CF:+ 投資CF:- 財務CF:-」ということで、符号だけ見ると正常な循環ではありますが、財務CFが営業CFを上回ってしまっているため、現金は期首から減少しました。

投資CFの主な内容は、自社株買い(Purchases of treasury stock:▲2,408)です。
株主還元の姿勢が強いのは素晴らしいことですが、借入(Proceeds from debt:+843)を増やし、現金を減らしてまで、株主還元を行っているということになります。

Q1だけで判断するのは早いので、Q2以降も引き続き観察したいと思いますが、個人的には営業CF、もしくはフリーCF(営業CF+投資CF)の範囲内で株主還元をやるべきなのではないかなと感じています。
ただ、借入してでも株主還元を重視する姿勢は、米国では違和感なく受け入れられているようです。

■業績予想に対する進捗度

SBI証券お客様サイト内の「財務詳細」情報に記載されている今期業績予想に対する進捗度をチェックします。
業績予想に対する進捗度は、年間の業績予想が妥当なものかを考える上で大切な指標です。
もし進捗度が高い場合は、業績予想の上方修正が発表される可能性もあります。
Q1は25%、Q2は50%、Q3は75%、Q4は100%を超えている場合を優秀と定義して、チェックしていきます。
もちろん企業によって季節波動がありますので、単純に数値だけをみるのではなく、前年度の四半期進捗を参考にするのも大事ですね。

業績予想に対する進捗度は、売上高:23.3%、純利益:26.1%でした。
売上高は目安の25%には届きませんでした。
世界的にインフレが加速していますので、今後消費が減速しないか、注目していきたいと思います。

■来期の業績予想から見る将来成長性

SBI証券お客様サイト内の「財務詳細」情報より、来期の業績予想をチェックします。
今期の業績予想を起点に、来期の成長性を見ていきます。

※SBI証券お客様サイトより、同社の業績予想を抜粋

来期の売上高成長率は+17.1%、純利益成長率は+19.8%と予想されています。
前期・今期のように20%を超える成長、というわけではありませんが、それでも高成長が予想されています。

■株価水準とチャートの動き

5/3(火)の終値は359ドルです。PERは37倍です。
過去5年の株価の動き(週足)は以下の通りです。

※SBI証券お客様サイトより、同社の株価チャートを抜粋

コロナショックで2020年には一時大きく調整しましたが、その後は右肩上がりで上昇しました。
ただし、2021年中盤以降株価がやや低迷し、移動平均線が横ばいになってきているのは気になるところです。     
今後株価が350ドルを下回れば、移動平均線が下向きになり下落トレンド入りする可能性もありますので、業績とともに株価の動きにも注目していきます。

■私の投資戦略

以上の分析内容を簡単に表に整理すると、以下のようになります。

3ヶ月前に記事に書いた2021年12月期通期も素晴らしかったですが、引き続きこのQ1も好決算となりました。
国境を越える旅行が、パンデミック開始以来、初めて2019年の水準を超えたということで、経済活動正常化に向けた動きが進んでいるのはとても明るい話題です。
経済正常化のプラスと、インフレ加速のマイナスと、この綱引きでどちらが上回るのか、今後の決算も注意深く観察していきたいです。

同社の財務数値で最も素晴らしいのは、その利益率の高さです。
Q1の売上高営業利益率は57.1%、売上高純利益率は50.9%と、いずれも50%を超える驚異的な高さとなりました。


グローバルなキャッシュレス化の流れの中でクレジットカード業界は今後も成長が続くと思っており、是非ポートフォリオに加えたい銘柄の一つです。
配当利回りは0.6%ほどと低いため、狙いはキャピタルゲインです。
「5年で株価2倍」を狙うためには、株価が大きく下がるのを待ちたいところです。

買付の目安は300ドルです。(現在の株価から▲16%程の水準)
ただし、現在は為替レートが1ドル130円と円安です。
もともと米国銘柄は1ドル110円以下で買いたいと考えていましたので、為替だけで約20%も割高になってしまっています。
株価が250ドルくらいまで下がれば今の為替で買うのもありですが、あまり現実的ではないと思いますので、しばらくは為替相場が落ち着いてくるのを静かに待つことになりそうです。
決算発表は定期的にチェックしながら、いいタイミングを待ちたいと思います。

以上が私の戦略です。

■まとめ

私はだいたい25銘柄程度の注目銘柄を決めて、決算発表内容と会社四季報を見比べながら、上記のような観点で継続的に観察しています。
そして5年で株価2倍が期待できる銘柄を、いいタイミングで買うことを目指しています。
上記の銘柄を推奨するわけではありませんが、銘柄選択の視点や考え方など、読者の皆さんの参考になれば嬉しいです。

毎年資産+10%達成を目指して、引き続き頑張ります!
ということで、本日は以上です!
お読み頂きありがとうございました!

■参考:同社に関する過去の記事

【マスターカード】22/1/27決算発表内容と私の投資戦略
※22/1/27(木)に発表した2021年10月~12月期(第4四半期)決算についての記事です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました